さよならタップ

年明けの頃から、目に見えて出始めていた老化現象。

階段が少しずつ登れなくなったり、
下痢が続く日が多くなってきていた。

症状は改善されず、

7月に入ったころから週の半分くらいは獣医のお世話になっていた。


先週末には自力歩行が出来なくなり、

看取ることを視野に入れ、居間で一緒に過ごしていた。

1歳過ぎまでは室内犬として暮らしていたタップ。


（タップ１歳の誕生日）

しかし、その後は子供の喘息が切欠で、外で飼うことになった。

それがタップにとって可哀想だったのか本当のところは判らないが、 体調を崩したタップを見るたび、自らの心に引っ掛かるものがあったのは正直なところ。

週末には地元のお祭りがあったのだが、一切どこにも顔も出さず、ひたすらタップと過ごしていた。

けど、
それは罪滅ぼしとかそんな感情ではない。

そんな感情ではない…



『最期の時くらいは…』



今では、子供たちもそれぞれの生活があり、タップが我が家に来た時とは生活環境が大きく変わってしまった。

それでも昨晩は自然とみんな集まった。

狭い部屋に家族総勢で集まり、タップと会話をした。

タップからの返事はもはや無いのだが、それでも皆で声を掛け続けた。


『もう十分頑張ったよ』


日付が変わった頃に容態が急変し、皆に見守られながら静かに息を引き取った。









タップ、

沢山の思い出をありがとう。

大好きだったボール遊びや、美味しいご飯イッパイ食べなよ！


本当に今までありがとう。


パパより。