詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.25

2011年07月05日 | 恋愛小説「途中下車」
恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

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~NO.25~

「あぁ・・・若くして亡くなった、伝説のロックシンガーだろう?」
「うん。十五でデビューして、26歳という若さで亡くなった、私がもっとも愛するアーティスト。彼、よくここからの風景を目にしながら、たくさんの曲を作っていたんだって。」

ふとこの歌碑に記されている「黄昏」という曲が、頭の中を回りだした。

「伝説のロッカーっていう割には、これは、淋しい曲だよね。」
「うん。神崎龍は、もちろんロックンロールもすごかったけど、彼の生み出すバラードは、
人の心の奥底に流れている、本当の悲哀を歌っていて、聴く人の心を震わせることができるの。彼はね。生まれも育ちも東京。でも、ものすごく海が好きだった。この東京湾の夕日を見ながら、遠い海の向こうに思いを馳せていた。で、彼の生前の希望で、ここにお墓が作られたの。」

というと百合菜は、かばんから線香を取り出し、火をつけた。
そのまま、お墓の前にしゃがむと長い間、目をつむり、手を合わせていた。

やがて百合菜は顔をあげると、俺のほうを向きながら、微笑んだ。

「おなか、すいちゃった。何か食べて帰ろう。」
「う・・・うん。」

居酒屋に入るまで、百合菜は一言も口をきかなかった。
俺たちは、ゆっくり話ができるよう、個室のあるお店を選んだ。
やがてビールがくると、百合菜は、ジョッキを軽く持ち上げて言った。
「お疲れ様。そして今日は、ありがとう・・・」と

一杯目のビールを一気に飲むと、百合菜は、俺の目を真っ直ぐに見つめた。

「今まで、行きたくても行けなかったんだ。神崎龍のお墓参り」
「なぜ?」
「お姉ちゃんと、最初に、行く約束をしていたから。」
「じゃあ・・・なんで、今日、俺と?」
「だって、もう、お姉ちゃんと行くことはできないから。」

運ばれてきた二杯目のビールを軽く持ち上げると百合菜は言った。

「大好きだった、お姉ちゃんに献杯。」


**NO.26 第十七章「百合菜の姉」へつづく**
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失恋ポエム~Summer Days~

2011年07月05日 | 失恋ポエム
「Summer days」
~オリジナルポエム~

月の明かりがさびしい夜に 一人涙流す
時計の針が今日の終わりゆっくり告げる夏の日
去年の夏は二人一緒だったのに でも今年の夏は・・・・

Memory of summer days 夏の日差しの中一人
去年と同じ海岸通り一人で歩く
I miss you


足元寄せる小さな 波に あの日を想い出す
あなたの優しさ あなたの言葉 あなたの笑顔
去年の夏は二人きりだった でも今年の夏は・・・・
Memory of summer days 夏の黄昏の中一人
去年と同じ夕陽を一人 涙で見つめて
I miss you・・・・・



*********
これは大学時代に作ったポエムで
曲もつけて
アコギで弾き語りしていました♪

先週の土曜日、久々に浜田省吾さんのコンサートへ行ってきました。
たくさんの元気と安らぎと勇気をいただいてきました。
音楽の持っているメッセージの力って
すごいですね★

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