恋愛小説「恋花」は、
作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
高校3年生の淡くてせつない恋物語を描いていきたいと思っています♪
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
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第二十八話「空間」
星波の人生において、家族以外で一番長い時間を共有している男は俺だろう。
中学代、一時期は疎遠になったけれど、それでもお隣さんということで
星波とは女子の中で一番に話をしていた。
俺が、わからない英語の問題を星波が隣で丁寧に解説をしてくれる。
ふっと鼻腔をシャンプーの香りだろうか、いい香りがくすぐりドキリとする。
白い肌に長いまつげ。
いまどきの顔立ちではないと本人は気にしているが、そんな古風な日本的な
顔が大好きだった。
「ち・・・ちょっと?健人聞いてる?」
思わず、顔と顔の距離が縮まり、心臓が飛び出そうになる。
「い・・・うん。」
ちょっと怪訝そうな表情を浮かべたあと、何かを思い出したように申し訳なさそうな表情になる。
「そうだ・・・ごめん。もしかすると紫苑からすでに聞いているかも知れないけど、
今度の日曜日、庄司君と小松崎瑠のコンサートに行くことになったんだ。
この間の・・・・お詫びだって。
別に庄司君がお詫びをする必要もないのにね・・・」
なんとなく感じる後ろめたさのせいか、星波の口調は少し言い訳がましい。
「あぁ・・・そうだってな。紫苑が苦笑していたよ。どうしようどうしようっていいながらたっぷりノロケを聞かされたってな・・・」
急に庄司の名前が、星波の口から漏れて、俺は、自分でも気づかないうちにちょっと不機嫌になった。
「ごめん。紫苑からの又聞きじゃなくって、ちゃんと先に健人に話してなくて」
といいながら、両手を軽く顔の前で合わせている。
「いいよ。別に、俺は星波のマネージャーでもないんだし。」
マネージャーという言葉を聞き、いやなことを思い出させてしまったんだろう、星波が
眉をひそめる。
「あ・・・いや・・・その、俺の場合、保護者みたいなもんだからな。
だったら、無駄口叩いてないで、勉強しようぜ!日曜日に気持ちよくコンサートへ行けるようにな・・・・」
とその場をどうにか取り繕う。
「うん。」
と元気に頷いて、星波は、次の設問へうつった。
こんなにそばにいるのに・・・・
手を伸ばせばふれるほどそばにいるのに・・・・
この空間がうらめしい・・・・
~第二十九話 待ち合わせへつづく~
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星波の人生において、家族以外で一番長い時間を共有している男は俺だろう。
中学代、一時期は疎遠になったけれど、それでもお隣さんということで
星波とは女子の中で一番に話をしていた。
俺が、わからない英語の問題を星波が隣で丁寧に解説をしてくれる。
ふっと鼻腔をシャンプーの香りだろうか、いい香りがくすぐりドキリとする。
白い肌に長いまつげ。
いまどきの顔立ちではないと本人は気にしているが、そんな古風な日本的な
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思わず、顔と顔の距離が縮まり、心臓が飛び出そうになる。
「い・・・うん。」
ちょっと怪訝そうな表情を浮かべたあと、何かを思い出したように申し訳なさそうな表情になる。
「そうだ・・・ごめん。もしかすると紫苑からすでに聞いているかも知れないけど、
今度の日曜日、庄司君と小松崎瑠のコンサートに行くことになったんだ。
この間の・・・・お詫びだって。
別に庄司君がお詫びをする必要もないのにね・・・」
なんとなく感じる後ろめたさのせいか、星波の口調は少し言い訳がましい。
「あぁ・・・そうだってな。紫苑が苦笑していたよ。どうしようどうしようっていいながらたっぷりノロケを聞かされたってな・・・」
急に庄司の名前が、星波の口から漏れて、俺は、自分でも気づかないうちにちょっと不機嫌になった。
「ごめん。紫苑からの又聞きじゃなくって、ちゃんと先に健人に話してなくて」
といいながら、両手を軽く顔の前で合わせている。
「いいよ。別に、俺は星波のマネージャーでもないんだし。」
マネージャーという言葉を聞き、いやなことを思い出させてしまったんだろう、星波が
眉をひそめる。
「あ・・・いや・・・その、俺の場合、保護者みたいなもんだからな。
だったら、無駄口叩いてないで、勉強しようぜ!日曜日に気持ちよくコンサートへ行けるようにな・・・・」
とその場をどうにか取り繕う。
「うん。」
と元気に頷いて、星波は、次の設問へうつった。
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