詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

恋愛小説「途中下車」NO.101

2011年12月21日 | 恋愛小説「途中下車」
恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

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第四部第二十二章「申し出」NO.101


「高井さん・・・・実は、申し出があります。
もしよければ、SAB株式会社と高井工機株式会社と同率合併しませんか?
企業の規模から言ったら、高井工機にSABの傘下へ入る形を要望するところなんですが、
泰三君への仕打ちのお詫びというわけではないし、もちろんこんなことでお詫びになるとは思っていません。気持ちでは一生償わせていただきたいと思ってます。
それとは、別にしても、高井工機の技術力は、私たちとしても提携を以前よりしたいと思っていました。それに高井昌樹君の力も、是非わが社のために役立てて欲しい。」

「そ・・・そんなこといって、お前はまた俺たちを裏切るつもりだろう!!!」
俺は、立ち上がり、冴場社長につかみかかりそうになった。

「昌樹!!」
ものすごい力で後ろから引き戻され、俺は、あやうく椅子からころげ落ちるところだった。
親父のどこにこんな力があるのだろう・・・・・

「ご存知のとおり、わが社は、この間、大きなシステムを入札で受注しています。
もちろん今のスタッフでも、構築は可能ですが、そこに高井工機の技術力が加われば
鬼に金棒です・・・・
もちろん、急な申し出ですし、即答してくださいとは言いません。そして、信じていただけないかも知れませんが。絶対に私はあなた方を裏切るようなことはしません。」

親父の表情が少しだけ動く・・・・
「役員も、そちらとうちで同数。
高井君にも、うちの会社の幹部候補として、残って欲しい・・・・」
冴場社長のいつものビジネスに対し、一切の甘えも許さない鋭い眼光が戻る。

「わかりました。ビジネスはビジネスということで。考えさせていただきます。」
となりで親父が神妙に返事をする。
負けた・・・・
完全に敗北だと思った。
その瞬間、自分でも気づかなかった感情が、自分自身の気持ちを支配していった。



第四部第二十三章「敗北」NO.102へつづく↓

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