詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

恋愛小説「途中下車」NO.106

2012年01月04日 | 恋愛小説「途中下車」
恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

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第四部第二十七章「初夜」NO.106


結婚式の二次会を終えて、俺と百合菜は、ホテルに帰ってきた。
明日から、ヨーロッパへ新婚旅行に行くために、成田空港の近くのホテルに泊まっていた。
部屋は、スウィートとまでは行かないが、かなりの広さがあり、寝るだけではもったいないと思わせる豪華さがあった。

お互いにシャワーをあび、バスローブを羽織ると、百合菜は、言葉すくなになっていった。

「百合菜、ここに座って」
俺は、二人で寝るには広すぎるベッドに腰掛、百合菜を隣に呼んだ。
ビクっと百合菜が体を振るわせる。

百合菜が座ったのを見ると俺は、そっと百合菜の肩に右手を回した。
百合菜は、少し震えている。

「聞いて。百合菜・・・・・
今日、高井から聞いた話をきちんと話をしておく。」

今日の、二次会の途中。
高井は、俺をそっと手招きして会場の外に連れ出した。

「おめでとう。松岡。」
酒に強い高井は、全く酔っている様子はなかった。

「俺、松岡に言っておかなくてはならないことがあるんだ。
最後まできちんと聞いてくれるか?」
「あぁ・・・」
俺は、この期に及んで高井が何を言い出すのか、全く想像ができなかった。
「いやなことを思い出すような話をするが、話のコシを折らずに最後まで
聞いてほしい。」
というと神妙な面持ちで話し出した。

**第四部第二十八章「事実」NO.107へつづく**
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