序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

阿藤快・・・

2015-11-16 16:13:22 | 訃報
劇団芝居屋第30回公演が終わり、打ち上げを付き合い、家に帰ったのが今日の3時でした。

泥の様に疲れ果て目覚めたのが10時ごろ。

毎回、公演翌日には劇団事務所に前日トラックに積み込まれたものが届くので、その準備をしていました。

突然妻が叫んだのです。

「快さん亡くなったって!」

驚きテレビをつけると快の死去が伝えられていました。

こういう時って気持ちが固まるというか、動かないもんです。

阿藤快と私は今から30年前に松竹映画の「土佐の一本釣り」と言う作品に共演したのが切っ掛けでこれまで親交を続けていました。

劇団芝居屋の年二回の公演には欠かさず必ず豪華な花をくれました。

ですから30回全てに劇場前には劇団芝居屋様・阿藤快の花がありました。

今回は30回の記念という事を意識してくれたんでしょうか、豪華な胡蝶蘭を送って来ました。

私達は普段は連絡を取り合う様な付き合いではなかったのです。

公演を伝えると花が来ます。

それを黙って頂き、有難うでもないんです。

まあ、お互いにテレもあるんですがね・・・

そんな事がここ十三年続いていたのです。

それが胡蝶蘭です。

ええ、11日の朝にお礼の電話しました。

いつもなら留守電の「こちらは阿藤快の電話に間違いありませんが、只今電話に出れません・・・」
というメッセージが流れるんですが珍しくでたんです。

快 「もしもし」
私 「ああ、快。俺俺」
快 「おお、再起どうしたどうした」
私 「豪華なの有難うな」
快 「ああ」
私 「見に来る時間いか」
快 「ああ、今は無理だな」
私 「そうか、まあ、ありがとうな」
快 「おお、そんじゃな」

こんな感じの会話が最後でした。

彼とは同じ年齢なのでショックではなく、何だかじんわりとしたダメージがありますね。

冥福を祈ります。

合掌。


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