日曜日は雨の土曜と異なり、絶好の祭り日和となりました。しかも暑からず寒からずの神輿を担ぐには絶好な気候。町内の子供達の出足もよく前日とは雲泥の差です。やはり神輿を担ぐ時の水打ちは天からではなく、人から撒いてもらうのがいいですね。
さて「資質・其の三」です。
私の言う俳優の「資質」は、芝居の世界に永く居続ける事の為に必要な「資質」という前提で言っています。
それは永くやっていれば、自己表現に対する追求の欲求がある限り技術的なものは自ずと身に付いて来ると思うからです。
今回は役者になる為に必要な「資質」の違う側面を紹介しようと思います。
その「資質」の違う側面とは、相反する二つの「心」です。
それは「追従しない心」と「素直な心」です。
俳優という仕事は芝居を通して表現者として立つ仕事です。表現者の本質はその人しか出来ない事を創造する事にあります。
つまり類型を廃して典型を創り上げる事が必要なのです。その原動力となるものは他人と同じ事をしたくないという思いです。
自分にしか出来ないものを創り出したいという思いです。その思いの実現する過程は人から学んだ事柄を鵜呑みにはせず、自分の言葉に置き換えて行く作業となって現れます。これが「追従しない心」です。
それは見方によっては「生意気」な奴に見えるかもしれません。しかし自分の考えを持たないで他人の目の色ばかり気にしている人は表現者として生きる事はできません。表現者として生きたいと欲する人間は少し生意気ぐらいがいいのです。
しかし、一旦自分の中に足りないものや間違いを認めた時は、それを素直に認める心が必要になります。
こうして表現者は二つの心の間を行き来しながら本質へと迫って行くのです。
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