顔合わせも終り、台本が手渡され、公演稽古が始まるまで10日間の猶予。
この時間の過ごし方考え方は非常に重要なんです。
台本を読み込む、それは当然しなければならない事です。
ただ内容の理解や台詞を暗記する為の読み方だけじゃダメなんですよ。
この期間内にやらなければならない事は、内容を理解した上で、自分を取り巻く状況環境を把握し、登場する人間との関係を理解し、自分創りの輪郭を創り上げる事です。
決して焦らない事が必要なんです。
ここで決してやってはいけない事は、台詞の言い方を考える事です。
この間違いを犯す役者は結構多いんですよ。
先走ってしまうんですね。
した感じになるんですよ、準備をね。
お芝居みたいな事をしてそれでOKの役者は後で大きなしっぺ返しを受けます。
私はこのブログで何度も言ってます。
一度こんな感じの物言いをした途端に、そこから逃れる事が非常に困難になると。
役者の中にその様な欲求があるのはわかります。
でも、それは準備の内に入らないんです。
物言いは自分創りの過程で自ずと決まっていくからです。
自分の為の準備を発明してください。
そしていい芝居創りをしてください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます