恋に燃えるアラフォーカップルを見送った範子と恭子ですが、二人とも共通の追憶の中ありました。
恭子 「あら、由美さん達は?」
範子 「今帰ったトコ。・・誰から?」
恭子 「坂口さんからもうすぐこっちに来るって」
範子 「どうだったって」
恭子 「そのへんの事は一切言わないの」
範子 「何でかね」
恭子 「さあ」
恭子 「ねえ、ここの信号、いつ付いたの」
範子 「あんたの生まれて二年ぐら . . . 本文を読む
さて、孝雄の件や恭子と妙子との経緯などいろいろありましたが、慰労会は無事にお開きになり、範子達もご帰還です。
範子と恭子が入って来て電灯を付ける。
「通りゃんせ」の歌を歌って三郎と由美が手をつ
ぎ入って来る。
三郎・由美 「ここはどこのほそみちじゃ てんじんさまの
ほそみちじゃ ちょっととおしてくだしゃんせ ごようのない
ものとおしゃせぬ このこのななつのおいわいに おふだをお . . . 本文を読む
孝雄を送り出し坂口からの連絡を待つため一人事務所に残った恭子の前に意外な人物が現れます。
妙子 「今晩は」
恭子 「あら、あなたあの時の。確か荒木さんですよね」
妙子 「ええ、荒木妙子です。その節は大変にお世話になりました」
恭子 「いいえとんでもない」
妙子 「お礼に伺わなくちゃと思いながら仕事にかまけて今日になってしまいました」
恭子 「お礼なんて、あれは仕事ですから」
妙子 「いえ、 . . . 本文を読む
坂口の必死の願いに、考えた範子の答えは・・・
良介 「どうも今晩は」
三郎 「ああ、こりゃどうも。坂口さんご苦労様です」
良介 「本日はよろしくお願いします。あのう岩村孝雄さんをお迎えに上がりました」
三郎 「ハイ。社長、お迎えがきましたよ」
範子 「孝雄君、こちらが依頼主の坂口良介さん」
孝雄 「岩村孝雄です。よろしくお願いします」
良介 「こちらこそ。ああ、あなたが岩村孝雄 . . . 本文を読む