令和5年10月9日(月)のブログに書いた通り、毎週水曜は八軒自然科学クラブの思い出を書いています。今回も、サマーキャンプで利用させていただいた蘭越町上里(カミサト)の思い出です。
上里の思い出を子供たちに質問すると、まず出てくるのは前回紹介した汲み取りトイレの話です。そして、その次に出てくるのがキャンプの最初に行う大掃除の話です。
サマーキャンプで使うにあたり、最初に大掃除をします。これは、しばらく使われていなくてホコリなどがたまっている事があるからですが、使わせていただく事への感謝の気持ちを込めて…という事もあります。
そこで大掃除をするのですが、出てくるゴミの大半が…虫の死骸なのです。テントウムシが6割、カメムシが3割、ハエや蛾が1割くらいでしょうか。とにかく、至る所に転がっています。それを箒でかき集め、外に捨てなければなりません。虫嫌いの子にとっては、ほとんど拷問と言える作業です。
特に凄いのが…例の汲み取りトイレです。臭気に引き寄せられるのか、やたらと虫の死骸があります。八軒自然科学クラブは経験年数による序列制(?)を採用していたので、八軒自然科学クラブへの参加が初年度の子供たちが、必ずトイレ掃除となります。臭気が凄い上に、物凄い量の虫の死骸が出てきます。こりゃ思い出にも残るはずです。
参加2年目、3年目の子供たちは、初年度の子供たちが苦しみながら(?)掃除している姿を見て、「あ~、2年目(3年目)になって本当に良かったなぁ」と思った事でしょう。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
令和5年10月9日(月)のブログに書いた通り、10月10日から、毎週水曜は八軒自然科学クラブの思い出を書いています。今回は、サマーキャンプで利用させていただいた蘭越町上里(カミサト)の思い出です。
上里の小学校分校の体育館をベースキャンプにし、令和の時代だと考えられないくらい野性味に溢れた活動をしていたサマーキャンプ。中でも、参加する子供たちの恐怖の対象(?)だったのがトイレです。
体育館自体が木造なので、当然、トイレも木造です。天井も、壁も、床も、全部が板張りな訳です。ドアを開けるとギイィィという音がし、歩くと床がキィキィと軋みます。昼でも不気味な感じです。
そして、そこには汲み取り式の便器しかありません。もちろん、大便器は和式です。ぽっかりと口を開けたモアイみたいな形で、その開いた口の奥の暗闇からは、何とも言えない異臭が漂ってきます。汲み取りのタイミングが悪いと、汚物が見える事もあります。子供たちにとっては、嫌悪と恐怖を感じさせる事でしょう。
一応、男性用の小便器は設置されていたので、男子は嫌悪と恐怖を感じる瞬間が少なかったと思います…が、女子は辛かったのではないでしょうか。
更に、天井には白熱電球が…私の記憶通りなら、1個しかありません。夜、ここを利用するのは嗅覚的にも精神的にも厳しかったと思います。
更に更に、古い建物なのであちこちに隙間があります。そのため、頻繁に虫が入ってきます。夜、白熱電球を点灯して用便をしていると、どこからともなく大きな蛾が入ってくる事もありました。
ここで大きい方をするくらいなら、野外でした方がマシだと感じた子は少なからず存在しました。そのため、炊事で河原に来た時、炊事の合間に林の奥の方へ行って、そこで大きい方をする子は割と多かったです。
後年、ベースキャンプが名駒(ナゴマ)地区になった時、参加していたOBの子たちが最も憤っていたのがトイレについてでした。鉄筋コンクリートで蛍光灯、しかも水洗トイレですから…まぁ、怒る気持ちは分かります。「俺たちの時より良くなってる」「こんなトイレが使えるなんて、ずる過ぎる」と連発され「まぁまぁ…」となだめたのは、今となっては良い思い出です。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
木・金曜は、八軒自然科学クラブの思い出話です。今回は先週からの続き(R5.9.28&29/R5.10.5)の続きで、サマーキャンプで使わせていただいた蘭越町上里(カミサト)について書きます。
上里で使った建物も野性味溢れる感じですが、食事も相当に野性味溢れています。
まず、上里で炊事をしようと思ったら、宿泊している分校の体育館から20~30分間は歩かなければなりません。何故なら、歩いた先にある、パンケ目国内川の河原で炊事をしなくてはならないからです。
分校の体育館の横にグランドがあり、そこに水道もありますが、何と蛇口が1個しかありません。当時は10グループくらいが参加していましたから、蛇口が使えるのを待っていたら、冗談抜きで日が暮れてしまいます。だから、河原まで歩いて行き、川の水を使って炊事をする訳です。
川の水は、そのまま飲むのは心配ですが、加熱してしまえば問題ありません。食器を洗うのにも使いますが、水気を十分に拭き取り、しっかり乾かせば大丈夫です。とにかく、流れている川の水なので、潤沢に使えるのは魅力的です。
そして河原ですから、当たり前ですが、ブロックなどはありません。河原の石を積み上げてカマドを作ります…が、理科「流れる水のはたらき」で学習した通り、転がっているのは角の丸い石ばかりです。積み上げるのが極めて難しいので、大きな岩に立てかけるように積んだり、石と石の間を掘ったりして、何とかカマドっぽくしました。
更に、燃やすための燃料…つまり、薪も自分たちで集めて来なくてはなりません。幸い、河原の周囲は林なので、探せば倒木が見つかります…が、そのままカマドに使える訳ではありません。まず、ノコギリで切ってカマドの近くに運び、そこで更に細かく切り、太い場合はナタなどで割る必要があります。しかも、林の中にあるので湿気っている事も多く、なかなか着火しにくい事もありました。
いや~、こうやって思い返してもワイルドですね。当時の子供たち、本当に凄く頑張ったと思います。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。