エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

汲み取りトイレは恐怖の対象?

2023-10-11 04:30:00 | 野外活動

 令和5年10月9日(月)のブログに書いた通り、10月10日から、毎週水曜は八軒自然科学クラブの思い出を書いています。今回は、サマーキャンプで利用させていただいた蘭越町上里(カミサト)の思い出です。

 上里の小学校分校の体育館をベースキャンプにし、令和の時代だと考えられないくらい野性味に溢れた活動をしていたサマーキャンプ。中でも、参加する子供たちの恐怖の対象(?)だったのがトイレです。

 体育館自体が木造なので、当然、トイレも木造です。天井も、壁も、床も、全部が板張りな訳です。ドアを開けるとギイィィという音がし、歩くと床がキィキィと軋みます。昼でも不気味な感じです。

 そして、そこには汲み取り式の便器しかありません。もちろん、大便器は和式です。ぽっかりと口を開けたモアイみたいな形で、その開いた口の奥の暗闇からは、何とも言えない異臭が漂ってきます。汲み取りのタイミングが悪いと、汚物が見える事もあります。子供たちにとっては、嫌悪と恐怖を感じさせる事でしょう。

 一応、男性用の小便器は設置されていたので、男子は嫌悪と恐怖を感じる瞬間が少なかったと思います…が、女子は辛かったのではないでしょうか。

 更に、天井には白熱電球が…私の記憶通りなら、1個しかありません。夜、ここを利用するのは嗅覚的にも精神的にも厳しかったと思います。

 更に更に、古い建物なのであちこちに隙間があります。そのため、頻繁に虫が入ってきます。夜、白熱電球を点灯して用便をしていると、どこからともなく大きな蛾が入ってくる事もありました。

 ここで大きい方をするくらいなら、野外でした方がマシだと感じた子は少なからず存在しました。そのため、炊事で河原に来た時、炊事の合間に林の奥の方へ行って、そこで大きい方をする子は割と多かったです。

 後年、ベースキャンプが名駒(ナゴマ)地区になった時、参加していたOBの子たちが最も憤っていたのがトイレについてでした。鉄筋コンクリートで蛍光灯、しかも水洗トイレですから…まぁ、怒る気持ちは分かります。「俺たちの時より良くなってる」「こんなトイレが使えるなんて、ずる過ぎる」と連発され「まぁまぁ…」となだめたのは、今となっては良い思い出です。

 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

コメント
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