エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

めっちゃ少女漫画な『魔術師団長の契約結婚』

2025-01-09 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はラノベ愛。今回は、めっちゃ少女漫画な内容の作品を紹介します。
 ところで、「少女漫画」と書きましたが、私が少女漫画を読んでいたのは半世紀(つまり50年)くらい前です。だから、もしかしたら、最近の少女漫画の傾向とは大きくズレがあるかもしれません。その場合は脳内で、「少女漫画」の前に「半世紀くらい前の」と付け足していただけると有り難いです。
 その「少女漫画」、私が愛読している頃は、様々な少女漫画雑誌で「恋バナ」が中心でした。メインで購入していた『LaLa』や『ぶーけ』は、案外「恋バナ」は少なかったですが、『りぼん』や『別冊マーガレット』などは「恋バナ」のオンパレード。何てったって、私が『別冊マーガレット』を購入していた時代は、多田かおる先生が「愛してナイト」を連載していた頃ですからねぇ。
 おっと横道にそれました。話をライトノベルに戻しましょう。
 今回、紹介するのはHk先生の『魔術師団長の契約結婚』です。とある王国の魔術師団の師団長レイは、男女を問わず多くの人々を魅了する美貌の持ち主…なのですが、性格は極めて地味。そんなレイは、魔術師団の会計監査を行った監査官のブリジットと、実家から押しつけられた見合いの席で再会します。自分もブリジットも、実家からの結婚圧力で困っていると知ったレイは、ブリジットに対して「見せかけだけの結婚」…つまり、契約結婚を申し入れます。
 もう分かると思いますが、その契約結婚により一緒に暮らす事となったレイとブリジットが、少しずつ相手に惹かれていくと言う「恋バナ」となっています。あ、誤解の無い様に書いておきますが、レイは貴族なので使用人が何人かおり、二人きりで一緒に暮らす訳ではありません。
 派手な戦闘場面はありませんし、下克上もありません。舞台こそ異世界で、ちょっぴり魔法もありますが、割と淡々と日常生活が続いていきます。では、そこで何が描かれるかと言うと、レイとブリジットの内面です…と言っても、内面の全てではありません。二人の関係性…分かりやすく言えば、「相手に対する気持ち」です。
 最初は相手の事を知らなかった二人。それが一緒に暮らす内、相手の良さや意外な一面に気付いていき、少しずつ心の距離が近づいてくる。やがて、自分が相手の事を好きになったと気付き、契約結婚をどうするか悩む様になっていくのです。
 ん~、めっちゃ少女漫画!
 こうやって登場人物の内面を描く事は、少女漫画の得意とするところです。本作も同じで、レイとブリジットが少しずつ相手に惹かれていく様子が、丁寧に、丁寧に描かれています。それでいて、少女漫画の「お約束」、最後に胸キュンを決める場面もあり、少女漫画が大好きな方には「たまらな~い❤」作品となっています。
 因みに、本作は短編集で、「魔術師団長の契約結婚」「猫耳花粉症」「詐欺師」「レイと出会う前のブリジット」「嘘がつけなくなる薬」「花祭り」の6作が載っています。それぞれ話としてまとまってますので、時間のある時に少しずつ読み進める事が出来ます。また、それらの話を通して、少しずつ二人の距離が近づいていく様子を知る事も出来て、1冊の本としてのまとまりもあります。
 少女漫画好きにオススメです。なお、コミカライズも出ていて、そちらは更に少女漫画度がアップしています。もちろん、コミカライズもオススメです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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