サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

地域発エコプロダクツ ~釜石のペレットストーブに注目

2008年12月14日 | 講義・講演
写真:釜石産ペレットストーブ


12月13日は、地域環境経済論の講義で、学生6人(1名病欠)と一緒に、エコプロダクツ展に行ってきた。地域発エコプロダクツを探すことが目的。

千葉、秋田、釜石、北九州、四国など、地域からの出展は、昨年と同じ顔ぶれなのが気になった。リサイクル材料系の売れ筋を聞くと、公共需要で使ううちはいいが、それが一巡すると苦しいという答えが重なる。

そんな中、売れてますという声が聞けたのは、釜石産のペレットストーブ「CRAFTMAN」だ。

このペレットストーブ、県の工業試験場がデザインしたというが、おしゃれというより、素朴でごつい風体。そして、電気を使って、自動着火ができるわけでない。
手動で着火するから、構造はシンプルだ。また、薪と併用ができる。

発売3年で1000台の販売実績というから、全国のペレットストーブの普及状況を見れば、ヒット商品だろう。

人気の秘密は、まずは18万円という低価格にあるだろう。また、鉄製の茶瓶を載せることができるスペースがあり、焼き芋もできるという機能も、他のストーブにはない。ごついデザインも、変わっていていいという人がいるだろう。構造がシンプルなのもいい。

こうした地域発の商品で魅力的なものが開発され、ヒットすることは、本当にうれしい。

しかし、エコプロダクツ展全体では、釜石のペレットストーブ以外にあまり感心するものがなかったのは、私の探し方が悪かったのか。いい仕事であっても、情報発信の仕方がうまくない場合もあろう。

学生には、自分で探した地域発エコプロダクツを、講義で発表してもらうこととしている。学生の目線で探した掘り出し物に期待しておこう。。

それから、エコプロダクツ展では、来年以降、地域発エコプロダクツの出展を促すことを提案したい。私の講義課題のためではない。大企業主導のエコプロダクツから脱皮を図るべき時代にきていると思うからだ。









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