2018年9月から2020年3月まで、環境新聞で「地域の研究・教育機関と持続可能な地域づくり」というリレー連載をさせていただきました。
その企画・監修者としてのまとめの記事を共有します。
山陽学園大学地域マネジメント学部地域マネジメントが2018年4月に開設され、そこに着任して、地域の大学で何ができるのかを実践しながら、考えていこうと取り組んできました。
そして、4年がたち、完成年度となりま . . . 本文を読む
初春をお喜び申し上げます。
岡山の山陽学園大学地域マネジメント学部に着任し、9か月がたちました。
とにかく岡山の地域に出かけることを重視するとともに、教育の充実、地に足をつけた研究と社会貢献に着手してきました。
以下に2018年の報告をさせていただきます。2019年は、岡山で取組始めたことの形をつくっていく年だと考えています。
さらに地域に出向きながら、新たな仕事をたちあげていく予定です。 . . . 本文を読む
この学校閉鎖期間を利用して、土木学会環境システム委員会の全国大会に提出する論文、なんとか作成しました。
アブストラクト審査のみで査読付き論文ではない、B論文というものです。地域で活動される方々に読んでいただけるように、できるだけ専門的になりすぎないように作りました。
査読を通過するために、論文の作法や専門性や正確性を強調せざる得なくて、誰も読まないだろうなと自分でも思う論文をたくさ . . . 本文を読む
某地方自治体の某検討会の委員を引きうけた。その委員会の一環で、住民アンケートを行い、意識や要望を把握するという。私は、「任意抽出でアンケート調査を行っても、若年層の回収率が悪く、若年層の比率が少ない偏ったサンプルになってしまい、そのサンプルの全体集計を行うことでいいのだろうか。若年層のサンプルを多めに抽出するとともに、年代別の集計を行うことが必要ではないか」という意見を出させていただいた。
& . . . 本文を読む
法政大学で研究プロジェクトを担当して、5年間が過ぎた。環境研究総合推進費による地域における気候変動適応策の研究、科研費による地域の持続可能性を測る指標の研究、個人研究として行った環境イノベーションの普及と地域環境力の相互作用に関する研究を実施することができた5年間。それなりの成果もできた。
ここでは、5年間で実施した研究成果の要点を整理してみる。これらの成果が社会的に活用されるこ . . . 本文を読む
2014年に成したことを書いてみます。
1.気候変動適応の哲学の普及
「気候変動の影響は地域の弱いところに発生する。その弱さを改善することが適応策である。」という哲学をまとめ、それを発信するため、地方自治体職員、地球温暖化防止活動推進員、企業担当者向けの研修講師、シンポジウム講演等を各地で務めさせていただきました。講演回数は15回を数えます。年明けには北海道、岡山、福岡、宮崎 . . . 本文を読む
先日、東海大学が主催する「居心地学会」に、藤田盛吉先生に誘われ、コメンテーターで参加する機会があった。テーマは「居心地ビジネス」で、ATMのある場所に匂いを出す実験、快適な音の流れる空間デザイン、アロマテラピー等の具体的な話があった。
そもそも、「居心地」とは、何か。そういえば、2010年にこの学会の立ち上げの際、銀座の喫茶店での会合に顔を出したことがある。その際にもブログを . . . 本文を読む
ある企業のセミナーで、若者の環境配慮度をテーマにしたインタビューを受けたことある。根拠がしっかりとあるわけではないが、思いついたことをメモにしてみた。
(1)環境配慮行動の実施度が低い傾向にある
・社会への貢献や還元よりも、自分が中心である(自分で精一杯である)
・地域社会に接続していない
・自然とふれあう遊びの原体験が希薄であ
・公害問題やエネルギー危機等を経験していな . . . 本文を読む
地方自治体における地域環境基本計画の策定について、疑問を持つことが多い。調査や下書きの作成、意見反映等を委託先であるコンサルタントに投げ、綺麗な計画書が印刷されるが、それで本当にいいのだろうか。
地域環境基本計画は策定の仕方、使い方次第で効果的なツールとなるという立場から、地域環境基本計画の良し悪しをチェックするポイントを列挙してみる。
1.将来の望ましい地域の環境像を具体的( . . . 本文を読む
2013年、法政大学地域研究センターで気候変動適応策の研究プロジェクトの仕事を始めてから4年目が終わります。2014年度は研究プロジェクトが終了し、新たな展開を図る年になります。大学での教員職をめざしていますが、何も決まっておりません。お仕事のご用命、ご指導・ご鞭撻等をお願いできればありがたく思います。
さて、2013年のまとめと2014年の抱負を4点にまとめて記します。
1 . . . 本文を読む
森林文化アカデミーの嵯峨先生がセットしてくれた持続可能なコミュニティをめぐるミニ研究会(ご案内) のご案内です。お近くの方、ぜひご参加ください。申し込みは、とりあえず私まで。
〇日時:2014年1月15日(水)13:00~16:00(入退室は自由)
〇会場:森林文化アカデミー マルチメディア棟「情報B」
〇話題:持続可能なコミュニティ~合併町村の山間集落施策をめぐって
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私自身の今後の研究課題を3つに整理してみた。
1.「環境イノベーションの普及学」の体系化
環境問題の解決のためには、環境イノベーション(環境に配慮した製品・サービス、新たなライフスタイル、参加・協働等)のあらゆる主体への普及が不可欠である。この際、環境イノベーションの普及と環境コミュニティ力(主体の個の力、主体間の関係の力)の形成の相互作用を高める地域施策が重要である。 . . . 本文を読む
「環境科学」ではなく、「環境工学」、さらには「環境学」が大事だと教えていただいたのは、大学時代の恩師(末石冨太郎先生)である。「環境科学」は環境に関する現象解明、「環境工学」は環境科学の応用、「環境学」は工学だけでなく、社会や経済に関する学問も統合する。
これは、理学や工学を中心に捉えれた考え方であるが、「環境社会学」や「環境経済学」も各々の専門性を軸としつつ、「環境学」を志向す . . . 本文を読む
明けましておめでとうございます。
新年の初投稿として、昨年の振り返りと少しの抱負を書きます。
2012年は、参加している適応プロジェクトの中間評価がよい結果となり、安堵しております。至らない点が多いと自負しておりますが、成果が中途半端にならないように精進をしていきたいと思います。また、昨年は、下記に示すように博士論文と単著2冊という成果のほか、学会発表等にも多くチャレンジさせて . . . 本文を読む
未来都市を舞台にした小説風の文書を作成してみた。以下はイントロ。この後、未来都市での夫婦各々の仕事や休日の過ごし方、楽しさや不安等を、場面ごとに描きだす試みをした。
未来をどのように描くか、シナリオプランニングの方法等もあるが、一般市民には難しい。こうした小説を読んでもらってから、意見交換を行い、各都市なりの未来像を市民の手で描き出すようなワークショップを行うことも考えられる。
以下 . . . 本文を読む