サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

平成20年度地域環境経済論

2008年10月13日 | 講義・講演
写真:東海大学北門の木


東海大学の地域環境経済論の講義は、今年で2年目。人間環境学専攻の大学院生5名、学部4年の先行取得者が2名、合計7名の受講者。

10月11日に2回目の講義に行ってきた。前の日は大阪出張だったので、移動中は立ちながら眠る状態だったが、講義はなんとか集中できた。

学生さんの反応を見ながら、しゃべるのは面白い。

今回は、持続可能な地域づくりに関するコンセプトとして、国土政策あるいは環境政策の両面から、持続可能な地域づくりがどのように取り上げられてきたかを説明した。

次に、エコポリス、エコシティ、エコタウン、エコビレッジ、エコツーリズム、エコミュージアム、地域通貨、コミュニティ・ビジネス、コミュニティ・ファンドといった、各々のコンセプトを紹介した。

これらを踏まえ、持続可能な地域づくりに共通する原則や方法論を抽出するというのが今回の講義の狙いだった。

再生可能な地域資源利用、地域循環、サービス集約、住民参加(民主化)等が、共通するコンセプトである。

2限め(11時5分から90分)、3限め(13:35分から90分)と続けて、上記の話をする中で、学生さんたちが身を乗り出す話と、眠りそうになる話がある。

エコツーリズム等は、もともと聞いたことがあるという学生さんが多く、関心は高そうだった。一方、食事後はみんな眠そうだったが、地域通貨やコミュニティ・ビジネスの概念の話は、特に眠そうだった。ただ、具体的なビジネス事例になると、目を開いて、話を聞くようになる。

昨年の講義の受講者は4人で、掛け合いをしながら、講義を進めたこともあったが、今年はやや人数も増えたので、話の内容を充実させようと考えている。ただ、掛け合いや、(私の興味ではなく)学生の興味に入り口をあわせる工夫は必要だと思った。

次回講義は11月25日、厚木なかちょう大通り商店街に出かけて、調査をする。環境をテーマにした商店街振興の現場に、どのように関心を持ってくれるか、楽しみである。


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