
「保永堂版 東海道五拾三次」のうち
天下一筑後窯 (株)日東セラミックス制作
白磁版画
東海道五拾三次は江戸時代の江戸日本橋から京都三条大橋に至る
五十三の宿場を指します。
広重は幕府火消し同心の子に生まれましたが家業を捨てて絵師を志し、
歌川豊広の弟子になりました。役者絵、美人画、挿絵を描くうち北斎の
富獄三十六景に触発されて風景画に情熱を注ぐようになりました。
東都名所で風景画家としてデビューその他多くの名所の傑作を描きました。
五拾三次は広重が上洛の折に数々の写生を試み、それを元に作った作品群です。
季節の変化を巧みに取り入れた詩情豊かな傑作です。
庄野は現在の三重県鈴鹿市の辺りです。副題の白雨はにわか雨のことで
墨三色の濃淡で描き分けて、激しい雨に叩かれ揺れる竹藪と逃げ惑う人々を
見事に表現しています。

