落ち葉に埋もれた庭を眺めていました。初霜はもうとっくに花を咲かせました。
冷たい雨の向うに赤いテトラ形の可愛いものが点々としているのを見つけました。
枯れてしまった色の無い茎に一つずつしがみついているのです。
もう何日も寒さと雨に打たれていたのでしょう、テトラのふくろは網の目になったものもありました。
あるだけ摘んで家に入り新聞紙に広げてみると思いがけずたくさんでした。
子供時代にはこの可愛いほおずきでよく遊びました。
赤い実を風船に仕上げるまでの苦労と言ったら並大抵の辛抱では足りません。
幾つか失敗の末、完成した風船を唇にのせた時のうれしさ!
母がぎゅっ、ぎゅっと鳴らすのを見ては一生懸命に練習しました。(なみだ)
葛飾北斎の作品 「風流無くてななくせ」の七枚のうち ほおずき
という絵があります。
ほおずきを鳴らしながら髪を梳いている女性が描かれています。
髪を梳くときの慰みだったのでしょうか。
一番大きな柔らかな実を風船に仕上げてみましょうか!
それとも可愛い千代紙の着物を着せてみましょうか!
s.y
冷たい雨の向うに赤いテトラ形の可愛いものが点々としているのを見つけました。
枯れてしまった色の無い茎に一つずつしがみついているのです。
もう何日も寒さと雨に打たれていたのでしょう、テトラのふくろは網の目になったものもありました。
あるだけ摘んで家に入り新聞紙に広げてみると思いがけずたくさんでした。
子供時代にはこの可愛いほおずきでよく遊びました。
赤い実を風船に仕上げるまでの苦労と言ったら並大抵の辛抱では足りません。
幾つか失敗の末、完成した風船を唇にのせた時のうれしさ!
母がぎゅっ、ぎゅっと鳴らすのを見ては一生懸命に練習しました。(なみだ)
葛飾北斎の作品 「風流無くてななくせ」の七枚のうち ほおずき
という絵があります。
ほおずきを鳴らしながら髪を梳いている女性が描かれています。
髪を梳くときの慰みだったのでしょうか。
一番大きな柔らかな実を風船に仕上げてみましょうか!
それとも可愛い千代紙の着物を着せてみましょうか!

