自衛隊へ入隊する際、誓約書を書き、入隊します。
『強い責任感をもって専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえる事を誓います』
以上がその誓約書です。
まさに、戦後最大の震災に見舞われ、被災地各県に10万人もの自衛隊員を派遣され、任務を遂行されましたが、この誓約書を完全に遵守し、生き残られた被災者、またお亡くなりになられた犠牲者共々、こころを込めて、対応された事をご存知ですか?
非常事態における災害派遣には順番があり、情報収集、次に人命救助、そこから被災された方々の支援をする民生支援活動があります。わたしたちが知りえている部分は、主に民生支援活動ではないでしょうか。
今回、人命救助活動で救えなかった命、つまりご遺体の搬送が本当に多くありました。自衛隊員は、激しい損傷を帯びたご遺体を川から、そして海から引き揚げ、そのご遺体を背中に背負い、ご遺体安置所まで運ばれたそうですが、この間腐乱したご遺体から異臭する体液が、彼らの戦闘服に染み渡り、その匂いを消すために消臭剤を大量に降り、愚直なまでに任務に当たられたそうです。
被災地で与えられた戦闘服はたった2着しかありません。水中での救助活動で濡れてしまっても、それを洗い乾かす器具もありません。任務は夕方に終わるため、天気干しも出来ません。余分に支給されることなく、彼らは最後までこの2着の戦闘服で救助活動をなされたのです。
これには理由があり、一昨年民主党の事業仕分けによって大幅な予算をカットされ、隊員達の被服費の予算も削除されました。たった2着を洗濯も出来ず、着まわしをしながら、消臭剤をかけ、それでも必死に対応された愚直さに改めて敬意を感じます。
彼らの愚直さとは裏腹に、当然このような状況下では食事も進みません。トラックの陰に隠れ嘔吐される隊員も多くいらっしゃったそうです。また食事も摂れる時に食する事を徹底し、トラックの中で被災地住民に気遣い食されていました。その食事も温かいものではありません。出動前に手渡される『乾パン』『缶詰』『レトルト食品』で、連日これの繰り返しです。ゴミを出さぬよう、袋のまま、缶を開けたまま、そのまま食し、レトルトの場合はカレーの袋の中にご飯を入れてそのまま食べていたそうです。
そして、原発事故現場における放水活動では、放水用ヘリの作業がありました。陸上自衛隊の大型輸送ヘリ2機を投入し、原発建屋の真上からその作業をせねばなりませんでした。この実施日の前に作業中だった自衛隊員が水素爆発に巻き込まれていたため、この指揮に当たられた隊長は、隊員に指揮官として指揮する事を一瞬ためらったと言います。結婚したばかりの隊員、まだ子供が小さい隊員など脳裏に浮かんだと言います。放水作業決行が決まった時、全ての隊員を集め、『オマエ達、行けるか?』と問いかけると、全員が挙手し、『自分が行きます!』と志願したそうです。
ニュースでは紹介されていない数々の自衛隊の救助活動の裏側には、このような徹底した自己犠牲があり、国民のために働く精神がぶれることなく宿っているのです。
自衛隊の被災地での活動を評価されている方々は、彼ら自衛隊のこの救助活動を通じて、この精神を深く知ってください。危険を顧みず、もしもの時には命を落とすことも覚悟の上で行っている任務に対し、自衛隊の存在意義を今一度考えてください。
今回評価を受けている部分は、災害派遣活動のみですが、本来、自衛隊の存在意義は国防にあります。震災における彼らの活動を通じ、評価を受けたこの機会に、わたしは、彼らの存在そのものを、憲法改正をしてでも現状と整合させるべきだと強く感じています。
憲法改正となれば、これまで護憲派や憲法9条遵守思想の面々に阻まれてきた歴史がありますが、彼らにとって、自衛隊の存在意義は、こうした災害時救援活動の便利屋にしかすぎず、今回の被災地における活動を評価しながらも、国防論になれば、自衛隊の存在を必ず否定します。少し前に問題発言を起した某大臣の『自衛隊は暴力装置』なる発言も、自衛隊の位置づけとして、災害支援のみしか念頭にないから発言してしまったのでしょう。
わたしたちは、自衛隊の自己犠牲の元で護られていることを深く理解し、彼らに感謝せねばならない立場です。たった1枚の誓約書で、これだけの震災復興支援活動を行っているのですから。この自己犠牲に対し、わたしたちは評価すると共に、もっと深く信頼を寄せるべきだと感じます。
彼らの真の存在意義は、国防にあります。憲法改正こそが、自衛隊に対する報いであり、真の負託に国民が応える事だと感じています。でなければ、彼らは本当に可哀相な存在でしかありません。彼らを決して災害救助のみの便利屋にはしないで頂きたい。真なる任務は有事に備えた国防組織だからです。胸を張って、その任務を彼らに遂行して頂けるよう、わたしたちは戦後レジームからそろそろ脱却せねばならないと強く感じた復興支援活動でありました。
ご遺体を絶対に粗末に扱わなかった自衛隊員は、日本人の誇りです。
彼らに対し、国民の一人として、改めてこころより感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
『強い責任感をもって専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえる事を誓います』
以上がその誓約書です。
まさに、戦後最大の震災に見舞われ、被災地各県に10万人もの自衛隊員を派遣され、任務を遂行されましたが、この誓約書を完全に遵守し、生き残られた被災者、またお亡くなりになられた犠牲者共々、こころを込めて、対応された事をご存知ですか?
非常事態における災害派遣には順番があり、情報収集、次に人命救助、そこから被災された方々の支援をする民生支援活動があります。わたしたちが知りえている部分は、主に民生支援活動ではないでしょうか。
今回、人命救助活動で救えなかった命、つまりご遺体の搬送が本当に多くありました。自衛隊員は、激しい損傷を帯びたご遺体を川から、そして海から引き揚げ、そのご遺体を背中に背負い、ご遺体安置所まで運ばれたそうですが、この間腐乱したご遺体から異臭する体液が、彼らの戦闘服に染み渡り、その匂いを消すために消臭剤を大量に降り、愚直なまでに任務に当たられたそうです。
被災地で与えられた戦闘服はたった2着しかありません。水中での救助活動で濡れてしまっても、それを洗い乾かす器具もありません。任務は夕方に終わるため、天気干しも出来ません。余分に支給されることなく、彼らは最後までこの2着の戦闘服で救助活動をなされたのです。
これには理由があり、一昨年民主党の事業仕分けによって大幅な予算をカットされ、隊員達の被服費の予算も削除されました。たった2着を洗濯も出来ず、着まわしをしながら、消臭剤をかけ、それでも必死に対応された愚直さに改めて敬意を感じます。
彼らの愚直さとは裏腹に、当然このような状況下では食事も進みません。トラックの陰に隠れ嘔吐される隊員も多くいらっしゃったそうです。また食事も摂れる時に食する事を徹底し、トラックの中で被災地住民に気遣い食されていました。その食事も温かいものではありません。出動前に手渡される『乾パン』『缶詰』『レトルト食品』で、連日これの繰り返しです。ゴミを出さぬよう、袋のまま、缶を開けたまま、そのまま食し、レトルトの場合はカレーの袋の中にご飯を入れてそのまま食べていたそうです。
そして、原発事故現場における放水活動では、放水用ヘリの作業がありました。陸上自衛隊の大型輸送ヘリ2機を投入し、原発建屋の真上からその作業をせねばなりませんでした。この実施日の前に作業中だった自衛隊員が水素爆発に巻き込まれていたため、この指揮に当たられた隊長は、隊員に指揮官として指揮する事を一瞬ためらったと言います。結婚したばかりの隊員、まだ子供が小さい隊員など脳裏に浮かんだと言います。放水作業決行が決まった時、全ての隊員を集め、『オマエ達、行けるか?』と問いかけると、全員が挙手し、『自分が行きます!』と志願したそうです。
ニュースでは紹介されていない数々の自衛隊の救助活動の裏側には、このような徹底した自己犠牲があり、国民のために働く精神がぶれることなく宿っているのです。
自衛隊の被災地での活動を評価されている方々は、彼ら自衛隊のこの救助活動を通じて、この精神を深く知ってください。危険を顧みず、もしもの時には命を落とすことも覚悟の上で行っている任務に対し、自衛隊の存在意義を今一度考えてください。
今回評価を受けている部分は、災害派遣活動のみですが、本来、自衛隊の存在意義は国防にあります。震災における彼らの活動を通じ、評価を受けたこの機会に、わたしは、彼らの存在そのものを、憲法改正をしてでも現状と整合させるべきだと強く感じています。
憲法改正となれば、これまで護憲派や憲法9条遵守思想の面々に阻まれてきた歴史がありますが、彼らにとって、自衛隊の存在意義は、こうした災害時救援活動の便利屋にしかすぎず、今回の被災地における活動を評価しながらも、国防論になれば、自衛隊の存在を必ず否定します。少し前に問題発言を起した某大臣の『自衛隊は暴力装置』なる発言も、自衛隊の位置づけとして、災害支援のみしか念頭にないから発言してしまったのでしょう。
わたしたちは、自衛隊の自己犠牲の元で護られていることを深く理解し、彼らに感謝せねばならない立場です。たった1枚の誓約書で、これだけの震災復興支援活動を行っているのですから。この自己犠牲に対し、わたしたちは評価すると共に、もっと深く信頼を寄せるべきだと感じます。
彼らの真の存在意義は、国防にあります。憲法改正こそが、自衛隊に対する報いであり、真の負託に国民が応える事だと感じています。でなければ、彼らは本当に可哀相な存在でしかありません。彼らを決して災害救助のみの便利屋にはしないで頂きたい。真なる任務は有事に備えた国防組織だからです。胸を張って、その任務を彼らに遂行して頂けるよう、わたしたちは戦後レジームからそろそろ脱却せねばならないと強く感じた復興支援活動でありました。
ご遺体を絶対に粗末に扱わなかった自衛隊員は、日本人の誇りです。
彼らに対し、国民の一人として、改めてこころより感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。