わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

筋肉わっしょい再び!エクスペンダブルズ2

2012-08-19 | 映画・ドラマ・本
見てきた~!!!

 ハリウッドの大作が目白押しで公開された今夏、毎週のように新作の公開でワクワクでしたが、私的に、この夏一番待っていたのはこの映画、エクスペンダブルズ2!!!頭の先から爪先まで筋肉のおっさん、じじぃが大活躍するドンパチ映画です。2010年の「エクスペンダブルズ」が楽しくて、続編である今作もすっごく楽しみにしていたのですが、前作以上に面白かった!前作ではカメオ出演だけだった、ブルース・ウィリス(CIAに属する、何やら裏の有りそうな男、チャーチ)とアーノルド・シュワルツネッガー(警備会社経営者のトレンチ)も大暴れするし、アメリカでは、その存在が既にネタ伝説のチャック・ノリス(一匹狼のバウンティハンター、ブッカー)は抜群のタイミングで現れるし、脳筋代表みたいなドルフ・ラングレン(ガナー)が実はMITで化学修士号を取った元フルブライト・スカラーだったことが明らかにされたり(でも、お笑い担当)… もう、ツボを全部押さえた、お客様サービスに徹した作り。全編アクションの連続で、まばたきしたらソンするぞ!


見よ、この面子!!

 ここから下は、盛大にお話の内容にも触れてるので、これから見るって方は読まないでね。


 前回同様、まずはエクスペンダブルズの面々の派手なアクションから始まりますが、今回はネパールのゲリラ村が舞台。オープニングタイトルが出る前に、いきなりがががー!って装甲車でやってきて(この装甲車に色々なキャッチフレーズが書いてあるんだけど、これがまた笑える)、普通だったらクライマックス並の派手な戦闘を、しょっぱなからやってくれるんだもの。冒頭のこの部分だけで爆発しまくるわ、どんだけ弾あるねんってくらい機関銃撃ちたくるわ、血糊ビュンビュンだわで、死体はふっとびまくるわで、アドレナリン出まくるですよ。

 この後、人質になっていたある人と中国人富豪を助け出し、その帰りに中国人富豪のおっさんを「近道」でお家に帰すまでがイントロです。ポスターでは一人だけ強面じゃないので、ヒロインかと間違えそうなジェット・リー(イン・ヤン)は、富豪の引率で一緒に飛行機から降りて、今回の当場シーンはおしまい。ちょっと残念。でも、最初の潜入で大活躍するので、二度目に見る時には、もっとしっかり堪能しなきゃ。少しだけカンフー・アクションもあるし、ラングレンとのシーンもあるし、大事なところは押さえてあります。

  ガナー  お前が居ないと寂しいぜ
  イン・ヤン いじめる相手がいなくなるからだろ。どうせ、他のマイノリティーを見付けていじめるんだから

みたいなやり取りもあって、やっぱ、この二人は良いコンビ。ちなみに「マイノリティーを見付けて」は、後で出てくるCIAの女性が中国人であることへの布石。ちょっとしたお国ジョークも沢山入ってました。もっと、この二人のコンビも見たいって気もするけど、全編を通して光ってたガナーを際立たせるには、イン・ヤンは退場した方がよかったかな。とにかく全編、お祭り騒ぎ。旧ソ連の仮想アメリカの廃墟でわっしょい、村人が鉱山掘りに駆り出された村でわっしょい、洞窟でもわっしょい、空港でわっしょい。一応、間に息抜きの静かなシーンもあるけどねw

 力持ちのシーザー、相変わらず見かけとは逆に繊細なロードの見せ場もちゃんとあるけど、メインはやっぱり主人公のスタさん(リーダーのバーニー)と、相変わらず女に弱いステイサム(クリスマス)。他の映画ではいつもクールでストイックなステイサムが、身持ちの悪いガールフレンドには弱いってところがまた笑いどころです。一応、プルトニウムで一儲けを企む悪~いヴァン・ダムの退治、新参加したルーキーの復讐戦、コンピューターに強い女性CIAとバーニーの触れ合いというプロットはあるものの、別に話なんかどうでもいいじゃん、見る側も脳筋になって、正に頭を空っぽにして楽しめる映画です。

 シュワちゃんの「I'll be back.」や、旧ソ連の飛行機を前に「なんだこりゃ?博物館から持ってきたのか?」というバーニーに、「俺達三人ともそうだろ」とトレンチが応えたりのスタ、シュワ、ウィリスの年齢ジョーク等、色々な小ネタが散りばめられているんだけど、出る度にわざわざチャララララ~♪と、夕陽のガンマンのテーマが流れるチャック・ノリスは、これだけのスターを取り揃えた中でも流石の存在感でした。最初に登場したときは、劇場で拍手が沸き上がってたよ。しかも、定番のチャック・ノリス・ファクトまで持ちだして笑わせてくれる。ちっこい車に乗り込んで空港内を走り回るシュワ+ウィリスのコンビも最高だし、極悪人を演じるヴァン・ダムは、さすがにアップになった顔は老けていたけど、鍛えたボディーは衰えておず、スタさんとの筋肉vs.筋肉なガチバトルも見ごたえありました。十八番の回し蹴りも披露してくれましたが、ここんとこシルエットなので、あれって本人だったのかな?

 今回は登場しなかったミッキー・ロークのツールですが、劇中では何も言ってなかったので、3作目には何もなかったように再登場したりして??イン・ヤンは去り際に「帰ってくるかもしれない、帰ってこないかもしれない、早把!」なんて言ってたから微妙?でも、欠かせないメンバーだし、いくら新メンバーが加わっても、必要だよね!ガナーとの名コンビぶりは、シリーズのグリコのおまけだもん。バーニーがとても気に掛けていたルーキー君のビリー・ザ・キッドは、賢すぎて生き残れなかったのかも。エクスペンダブルズは、脳も筋肉なオッサンが似合う。けれど、むさいオッサンの中で一人だけ瑞々しい彼の存在も、華を添えてましたよ。バーニーの父性がダダ漏れしていたのも、彼のポジションとか為人を表してて良かった。兎に角、楽しい2時間ちょっとでした。これが映画の醍醐味だよね!

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