わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

アメリカのもったいないお化けはどこにいる?

2012-08-27 | 日記
 この忙しい最中に電球切れたー!しかも買い置き無いー!今やってる仕事、絶対、納期ギリギリまで食い込むー!しかも、息子たちは明日から新学期だってんで、今日は夏休み最後の日だからって、ずーっと寝っ転がってゲームしてるー!こーゆー時の為に、さっさと運転免許取りやがれ、バカ息子ー!!!(怒

 と、いうわけで現実逃避にブログを書いてるわにです、こんにちは。もうね、フリーランス翻訳者17年、今まで一度も納期に遅れたこと無いのが自慢だった私ですが、今度ばかりは正直、自信無いですよ。終わったら、ネイティブの校閲者(わに夫くん)に文法をチェックしてもらわなきゃなんないけど、その分の時間の余裕なんかないです。とても技術的な内容なので、機械的に日本語を英語に置き換えてますけど、ぜんっぜん意味解んないし、現役学生の息子たちに聞いても、内容が意味不明すぎて訳もなく爆笑してるですよ。お陰様で笑いの溢れる明るい家庭ですわ、バカヤロー!!!

 そんなこんなで、おさんどんも手抜き気味。今日の晩御飯も、茹でたじゃがいもを潰して混ぜたスパニッシュオムレツ(腹持ちがいい)とパスタサラダ(茹でたパスタに適当に冷蔵庫の中にある野菜とソーセージを混ぜて市販のドレッシングで和えただけ)という、超簡単かつ手早いメニュー。パスタサラダは、冷蔵庫の在庫一掃を兼ねました。葉ものは特に足が早いから、ちゃっちゃと食べちゃわないと無駄にしちゃうもんねぇ…と、前振りをして、今日のネタは食べ物の無駄。

 アメリカ、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)の番組、マーケットプレイスで聴いたのですが、USDA(米国農務省)の1995年の調査によると、アメリカでは約27%の食べ物がゴミ箱行きになってるんですって。勿論、食べ物の無駄を正確に計算するのは至難の業なので、諸説があるのですが、自然資源防衛協議会(The Natural Resources Defense Council)たる、おドロドロしい名前の団体が、最近発表した報告書では、アメリカはなんと4割もの食べ物を無駄にしているそうです。この計算によると、典型的な4人家族は、年間二千ドル分を捨ててることになるそうな。

 国連によると、世界中では、人間向けに生産された全食物の3分の1、13億トン分が無駄になってるんだって。先進国では、一旦、消費者に手渡ってから、食べ残しとか、冷蔵庫の中で腐ってたりして捨てられ、途上国では消費者の手に渡る前に、農場や市場への運搬途中でおシャカになっちゃう率が高いのが特徴らしい。地球人口も今世紀半ばには90億人に膨れ上がるらしいし、食糧危機が叫ばれてから随分長いことたってますが、食べ物が足りないなら、まずは無駄をなくしたらいいんではないかというのは、誰もが最初に考えつく解決法ではないでしょうか?しかし、それって現実的?

 無駄大国のアメリカは勿論、余剰生産物を捨てちゃう日本でも、無駄を減らすことによって、世界規模での食料不足のみならず、土地問題、水問題を含む天然資源・環境保護問題の緩和に貢献できるはずだけど、それには、「もったいない」精神なんかの意識改革だけでは減らせる無駄にも限度がある。制度的な大幅変換が必要でしょう。余剰米を途上国に贈与できないものか、が、問われて、もう一体、何十年になるのか、今はどのように議論が進んでいるのか、私は知りませんが(調べるのめんどい。ごめん)、諸処の事情で実現していないことだけは私も知ってる。牛乳なんかも、値崩れを防ぐためにガンガン捨てられてるそうですが、せっかくの栄養価の高い牛乳を何とか利用できないもんか、とは言っても、受け入れる皿がなければ、溢れて、こぼれて、サヨウナラになっちゃうのは仕方ない。

 それでも、取り敢えず個人が「もったいない」を推進していけば、確実に無駄も減っていくはずですが、アメリカ、日本においては、意識の方向は逆とまでは言わなくとも斜めに行ってると思う。給食なんて、私が小学生の頃は残したら居残りさせられてまで完食を強制されたけど、今はそんな事したら騒ぎになる…って、実際、あれは児童虐待だと思うけど。肥満が深刻な問題となっているアメリカでは、子供たちに「お皿を綺麗にしなさい」と躾けるのはダメ!が、常識になってきている。これらは、良い方向への例だと私は思うのですが、一方で穿った見方をすれば、無駄を推奨してるようなもの。だから、給される量を減らすべきなんだけど、この適量ってのを判断するのって難しいよねぇ…

 こちらの小学校で、ランチタイムのお手伝いボランティアをしたことがありますが、毎日、捨てられる給食の残飯の多いことときたらビックリでした。低学年の子供達は牛乳が飲みきれなくて半分以上捨てちゃうけど、高学年の子供たちは牛乳パック一つじゃ足りなかったり、その辺の采配は難しい。一口だけかじったリンゴ、手もつけられてないサラダ、半分だけ使ったバター… 積もり積もれば、大きなゴミ袋分いくつもの食べ物ゴミが、毎日、校舎の裏に積み上げられる。ううっ、勿体無い…

 せめて、家庭では少しでも無駄を無くすように心掛けよう。この食べ物を作ってくれた人、運んでくれた人、並べて、売ってくれた人に、申し訳が立たないし、なにしろ、お金の節約したいもん。しかし、息子たちの食べ残しを勿体無~いと、つい完食しちゃう、これがメタボの大敵なんだよねぇ…orz

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