流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

建前見学

2011年07月16日 | 日記
暑い一日でした
本堂でのご供養では
お経を読み始めると同時に汗が噴き出るという状況でした

酷暑の土曜日をなんとかのりきって夕方5時半
案内をいただいていたM車工務店さん施工の建前見学に

夕方になっても30度を超える暑さの中
重機を使わず、ひたすら人力で棟を組み上げていく職人さんたちの集中力はさすがでした



特に
今回の設計は方形
いわゆる「お堂」のような形状で
戦後の杉材で大屋根をどう組んでいくかが見どころでした



なるほどなぁ!
と感心したのは
大屋根の「ほぞ」5ミリの合わせをしているときのことでした
「かけや」とよばれる道具で掛け声をかけながら木口をたたくと
材木を抱えた大工さんたちの体がグイッと揺れて木組みも揺れます

・・・それでも、5ミリが収まらない
そこで、特大の「かけや」でゴン!!・・・ピタリと収まりました

そうやって
少しずつ、少しずつ
木としては柔らかい部類の「杉」をたくみに組み合わせて
現代の建築基準に合致した、地震にも強い構造に仕立て上げていく

施主の夢を
形にしようという
設計と現場の創意工夫が
建前を見学するとよく判ります


このところ
ひたすらお盆の日程表とにらめっこをしていた和尚にとって、楽しいひとときでした (^_^)
コメント
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