流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

鎮座

2018年07月14日 | 日記
おはようございます

猛暑が
つづいています
いかがおすごしでしょうか

きょうは
長い投稿になりますが
どうぞ ご容赦ください


皆さん ご記憶でしょうか?

3月1日 
高松では 
暴風が 吹き荒れ
各所で 被害が発生しました

あの日
拙寺の 鎮守である

生目神社の
銅葺き屋根も 損壊

   

M車工務店さんに
急遽 来てもらって
ロープで 仮押さえをしてもらいました

後日
修理の検討を したところ

①屋根下地からのやり変えが必要
②加えて、老朽化した躯体の修理も必要
③四国は強風化がすすむと予測されていること

これに対応するには

①屋根のやり変えと 躯体修理
②社殿を取り壊して 木造で新築
③社殿を取り壊して 石造りのお社造営
以上、3案が浮かびました

さまざまに 
検討を重ねてはみたものの
木造での 修理・新築を断念

壊れたままでは
お参りに来た方に
二次被害の恐れもあったため
なるべく早く 社屋を解体し
石造りのお社とすることを 選択しました

   

そして

先日4日
発注から 三ヶ月
ようやく お社が やってきました

   

旧社殿に比べると
三分の一の 大きさですが

欄干も 施したため
バランスのとれた お社です

木造に
愛着のある方々には
不満が 残るかもしれません・・・

実は

木造を断念したのには
それ相応の 理由がありました

一昨年末
隣地の休耕地で 
大規模な圃場整備が 始まりました

ところがそれは
圃場整備ではなく
あれよあれよと言う間に
広がったのは 太陽光発電システム 

この 設置によって
風の当たりや 強さが 一気に変わりました

強風・防災・減災etc

広大に広がる
太陽光パネル群を前に
木造社殿という選択は 
断念せざるを得ませんでした

しかしながら
ものは 考えようです

小さくは なりましたが
石造りにしたことで お社の
恒久化と 防災化は 一気に高まりました

躯体だけで
依代の遷座は まだですが

これからも
祥福寺鎮守として
境内伽藍を 災害から
守っていただけるよう
お護りしていかねばと 
気持ちを 新たにしています

Have a good day ! 
コメント
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