食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

あなたのバランスをサポートするサロンConcordia~コンコルディアのsoraがお届けする薬膳・食養生のことなど

空咳・乾燥・便秘に松の実

2013-10-18 | 体を潤す
今日のテーマはちょっと珍しい食材「松の実」です。
中華料理のお粥やお菓子のトッピングで見かける、涙型の薄いクリーム色をした実です。
バジルのジェノベーゼソースにも使われています。

漢方では、肺を潤し空咳を止める、腸を潤し便通をよくする、臓腑を潤し活発になり過ぎた肝の働きを落ち着ける、などの働きがあるとされています。
空咳、便秘、皮膚や髪の乾燥、かゆみ、爪が割れやすい、めまいなどの時に摂り入れてみてください。

松の実のいいところは、体を潤すだけではなく温める作用もあること!
ナッツ類は冷やす/温めるのどちらでもないのものが多く、みなさんに親しみのある胡麻も、黒ごまは、白ごまはなんとで冷やすので、温める松の実は冷え症の強い味方なんです。

栄養素は、脂肪、ビタミンB群・E、鉄・亜鉛・銅・マンガンなどのミネラル類、食物繊維などが含まれています。

この脂肪は、魚や大豆・オリーブオイルなどでおなじみの不飽和脂肪酸なので、脂肪を固まりにくくし、動脈硬化などを予防する働きがあります。
ビタミンB群でお肌のトラブル改善、血行をよくするビタミンEで顔色もよくなる、美肌効果が期待できる食べ物です。

油が酸化しやすく傷みやすいという弱点はありますが、密閉できる袋や容器に保存すれば賞味期限までちゃんと美味しくいただけます。

生では食べずにフライパンで香ばしく炒ってから食べてください。
サラダ、スープ、お粥のトッピングに、ごま感覚で使えます。もちろんパスタや炒め物にも。
ただしカロリーが高いので量はほどほどに。トッピングに使うぐらいがちょうどいい量です(^_-)


レーズンとチーズもトッピング

写真は秋の薬膳のワークショップで作った「かぼちゃと木の実のサラダ」です。
冷えた胃腸を温めながら体を潤します。乾燥による便秘にもどうぞ☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、甘/肝・肺・大腸

効能
臓腑を潤し活発になり過ぎた肝の働きを落ち着ける
肺を潤し咳を止める
腸を潤し便通をよくする



10月のワークショップ受付中
ストレスと上手につきあう食養生
詳しくはこちらをご覧ください

おうち薬膳ワークショップsoraからごあいさつ


最新の画像もっと見る