食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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胃痛と滋養強壮に山芋

2013-09-04 | 気力・体力アップ
昨日『薬膳に親しむお茶会』にご参加くださったみなさま、楽しい時間をありがとうございました☆
盛り上がりついでに気功も体験してみたいということになり、急遽テーマを変更。
自分の疲れている所に気づけた。軽くなった。血行が良くなった気がした。気持ち良かった。
とご感想いただきました。お役に立てて私もうれしいです(^ ^)
またのお越しをお待ちしてます!

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体にいいことを学びながらリラックスのひと時を過ごしませんか?
詳しくは9月のスケジュールをご覧ください。

さて、今日のテーマは「山芋」です。

胃の粘膜を保護するぬめり成分のムチン、ビタミンB群・C、カリウムなどのミネラル、食物繊維がバランスよく含まれています。
いも類なのに生で食べられるのは、消化酵素のジアスターゼがでんぷんを分解してくれるから。

漢方では、消化機能を整え食欲を促進する、体の水分代謝を正常にする、肺を潤して養い咳を止める、腎臓の働きを高め頻尿を改善する、老化を予防するなどの働きがあるとされています。
胃痛だけではなく、慢性の咳や腎機能アップにも効果のある、まさに滋養強壮食材です。
平の性質なので、体を温める・冷やすを気にせずに使えます。

漢方薬では「山薬(さんやく)」という名前で呼ばれ、八味地黄丸や六味地黄丸に入っています。
どちらも、疲れやすくて手足が冷えていて、尿量が多いまたは少ない、口が渇きやすい人に処方されます。
めまいや耳鳴り、寝汗などの症状がある時には六味地黄丸を用います。
八味地黄丸には体を温める働きの強い生薬が入っているので、腰やひざの冷えや痛みが強い時に用います。

体を中から温めることを意識して、昨日のシソに山芋とかぼちゃを組み合わせてより胃を温めるメニューを作ってみました。

簡単おうち薬膳レシピ
山芋とかぼちゃの温サラダ
胃を温め消化機能をアップし、食欲不振を改善します


作り方
(1)かぼちゃは2~3センチ角の食べやすい大きさに切り、ラップをして電子レンジで加熱する(500wで5~6分)
(2)山芋(長芋)は皮ごとよく洗ってひげ根を取り、かぼちゃと同じぐらいの大きさに切る。フライパンで周りに焦げ目がつくまで焼き、胡椒をふる。
(3)(1)と(2)を皿に盛り、せん切りのシソを飾る。お好みのドレッシングをかけて召し上がれ~。

山芋は火を通すほどにホクホクになります。表面に焦げ目がつくぐらいで止めると、ホクホクとサクサクが合わさった独特の食感で美味しいですよ。
皮ごと調理すると滋味深い味わいが楽しめます。
山芋を焼く時、焦げ付きが気になる場合は少しだけ油を引いてください。

おかげさまで胃痛は改善しました。
たぶん、先週末暑さに耐えかねてすいかとメロンをお腹一杯食べ、冷たい緑茶を飲んだのが原因のような気がします。
どれも内臓を冷やすものばかり!
体が欲していたとはいえやり過ぎですよね。いつもみなさんに「ほどほどに」ってお伝えしてるのに(= =;)

…まあそういうこともありますよね(~ ~)
こうじゃなきゃダメみたいな限定思考ではなく、不調な所もやらかしちゃったことも含めて現状を受け入れて、少しずつ改善していきましょうというのが漢方の考え方です。
これを食べればもっとよくなるというプラス思考でいけばいいんです。
全ては肯定からはじまります。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
平、甘/脾・肺・腎

効能
消化機能を整え食欲を促進、体の水分代謝を正常にする
肺を潤して養い咳を止める
腎臓の働きを高め頻尿を改善する、老化予防


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