食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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解熱・解毒・利尿に緑豆(もやし)

2013-08-15 | 体の熱を冷ます
今日のテーマは「緑豆」です。

身近なところでは、「緑豆もやし」と「緑豆春雨」は緑豆が原料です。
(春雨はじゃがいもやさつまいものでんぷんを原料にしているものもありますので、表示を確認してください。)
緑豆そのものはスーパーでは見かけません。私も必要な時は中華街や通販で買っています。


小豆より小さな緑色の豆で、数時間水に浸せばいいので、黒豆のように一晩水に浸す手間がなく楽に使える食材です。
うっかり温かい所で半日近くふやかしていると、芽が出はじめてしまうことも(^ ^;)

漢方では、解熱・解毒・利尿の働きに優れた食材として知られています。
体の熱やほてりを取ってくれるので、煎じ汁を飲むと熱中症の予防ができます。
また、豆類の利尿作用で摂り過ぎた水分を上手に出してくれます。

緑豆は余分な熱を取ってくれる、体を冷やす食べものです。
お仲間の緑豆もやしや緑豆春雨も体を冷やしますので、寒い冬の季節には、体を温める食材や薬味をいつもより多めに一緒に食べるなどの工夫をしてください。
胃腸が冷えて下痢しやすい人は夏でも控えめにしてください。

緑豆もやしには、豆にはないビタミンCをはじめ、ビタミンB群、疲労回復に効果のあるアスパラギン酸、血圧を下げるカリウムや、カルシウム、鉄、食物繊維などが含まれています。
豆なのでもちろんタンパク質も含まれています。
見た目のか弱さと値段の安さからは、全く想像できない栄養価の高い野菜なんです!

もやしのビタミンCは加熱で損失しやすいので、手早く調理しましょう。
今日の簡単レシピは緑豆もやしを使った一品です。

簡単おうち薬膳レシピ
緑豆もやしと豚肉の黒胡麻炒め
体の熱を取りつつ潤し、余分な水分は排出します


作り方(2人分)
(1)フライパンに油を引き、しょうがのせん切り少々と刻んだ豚肉150gを炒め、肉の色が変わったらもやし1袋を加えてサッと炒める。
(2)紹興酒大さじ1、黒砂糖小さじ2、しょうゆ小さじ1、黒酢小さじ2、スープの素小さじ1、塩少々を加えて全体に調味料が絡んだら、最後に黒胡麻大さじ1を混ぜてできあがり。

黒胡麻を使うことで潤い効果がよりアップします。
黒酢の量や塩加減はお好みで調節してください。黒酢の働きについてはこちらもあわせてご覧ください。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
涼、甘/心・胃

効能
余分な熱や毒素を取り除く
利尿作用によりむくみを改善する



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