side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

ピクテ・パトロネージュ・プロジェクト アルムナイ・コンサート 2024

2024年05月19日 | 音楽
スイスジュネーブを拠点とするプライベートバンクのピクテ(株)
ピクテが音楽家を応援する「パトロネージュ・プロジェクト」活動を行っていて、その一環としてコンサートが開催された。

場所はサントリーホール
2023年からパトロネージュとして活動している荒井里桜さんが出演すると聞いて応募したが、歴代のパトロネージュ 滝千春(バイオリン)、上野耕平(サクソフォン)も参加する豪華な顔ぶれとなった。

前半はそれぞれのソリストの演奏
選曲にも拘りがあって、新たな演奏との出会いは興味深かったし楽しかった。

滝千春(ヴァイオリン)
ファジル・サイ:クレオパトラ 
ジョーン・コリリアーノ:ストンプ   
モーツァルト:2台のヴァイオリンのための二重奏曲 第12番Op.70 1楽章、3楽章(共演荒井里桜)
ジョーン・ウィリアムス:「イーストウィックの魔女たち」から悪魔のダンス
バッハ:ヴァイオリンソナタ第3番から「ラルゴ」

上野耕平 (サクソフォン)
ビゼー(編曲山中惇史):カルメンファンタジー for サクソフォン
ロッシーニ:ウィリアムテル序曲よりフィナーレ (共演 新井里桜)

荒井里桜 (ヴァイオリン)
フバイ: カルメンによる華麗な幻想曲 Op.3,No.3

(休憩15分)

公演は始まりが20分位遅れ、前半の部も多分押している感じがしたので、私達は前半のみで離席
後半は滝さんと上野さんの共演がプログラムされていた。
終演予定は21時だったが21時半過ぎだったようだ。

滝さんの選曲はモダン・クラシックと入っていてとても新鮮だった。
ヴァイオリン曲の視野を広げてくれる感じだったし、演奏に迫力があった

上野さんは過去にも聞いたことがあるが、いつもサクソフォン奏者としてクラシック界でも魅力ある曲を演奏してくれている。
コロナ禍に反田恭平さんとオンデマンドコンサートを実現したことは強く記憶に残っています
カルメンファンタジーは上野さんのために編曲されたものだそうで、この1曲でオペラ・カルメンの世界が脳内で再生される感じがした
一方、ウィリアムテル序曲は(席の関係もあるが)、ヴァイオリンとサックスだけだとちょっと迫力不足に感じた

荒井さんの選曲、カルメンは「上野さんと被ってしまった」が「それぞれの編曲の違い・魅力を伝える」とそのままプログラムになったそうだが、見事違いを楽しむことができた。
改めてカルメンの奥深さ(最近はミカエラのアリアに惹かれる)に気づかされる。
 
本公演は応募制で無料公演
配席も自動振り分けで、正面ながら2階席後方
無料観覧者は2階席かなと思ったがSNSをみると1階席もいたみたいで、個人的に配席としてはやや残念だった
自然現象なので仕方ないとはいえ、咳を無遠慮にする人たちに今回もゲンナリ


JNO ロマン派協奏曲 25周年音楽祭前夜祭演奏会 @みなとみらいホール

2024年03月24日 | 音楽
横浜みなとみらいホールが開館25周年を迎えた
これを記念した音楽祭が企画された
プロデューサーは反田恭平さん

その前夜祭のプログラムを知って直ぐにチケットを購入した
ソリストとしてピアニストの務川慧悟さんとエリック・ルーさんの名前があったから。
一晩で2曲のピアノ協奏曲を聴ける贅沢さ
開催を楽しみしていました。

実は我が家はみなとみらいホールの1階席が苦手
前の席との距離がなくて窮屈さを感じるからです。
なので2階席をとるようにしています。

指揮 反田恭平
オケ JNO
モーツァルト 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
グリーク ピアノ協奏曲イ短調Op.16 ソリスト 務川慧悟
(ソリストアンコール ラヴェル クープランの墓よりプレリュード)
(休憩20分)
シューマン ピアノ協奏曲イ短調 Op.54 ソリスト エリック・ルー
(ソリスト+反田恭平アンコール ブラームス ワルツ作品39第15番)

コンマスは前週末の神奈川フィル公演と同じ 東亮太さん

ドン・ジョヴァンニ序曲は最近では2月にJNO演奏で聴いていますね
 
ピアノ協奏曲2曲はどちらも素晴らしく聞き応えがとてもあった。

特に私は務川さんのグリークが好き
期待大で席に着いたが、想像以上のインパクト
力強く、清らかで、素敵な世界を見せてくれた。
多幸感たっぷりの時間だった

会場の雰囲気も良く、楽しい心温まる演奏会だった。
音楽祭期間中は終演後にキャンドルイベント(アフターコンサート)も企画されていた。
私達は夕食があったので会場に残りませんでしたが、多くの人がホワイエに集まっていました。

そして肝心の夕食
飲食場所をあらかじめ探していたが、実際行ってみると21時前に閉店していたところが多く当惑してしまいました。
横浜みなとみらいの夜は人の引きが予想以上にまだ早かったです。



神奈川フィルハーモニー管弦楽団 For Future 小田原公演

2024年03月17日 | 音楽
神奈川フィルハーモニー管弦楽団が県内の音楽ホールを巡回するFor Futureシリーズを聴きに行った
この日の会場は小田原三の丸ホール大ホール

プログラムはオールベートーヴェンで、ソリストに荒井里桜(ヴァイオリン)、横坂源(チェロ)、務川慧悟(ピアノ)が登場する贅沢な公演だった。

バレエ音楽「プロメテウスの創造物」Op.43より序曲
ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ短調Op.56
(ソリストアンコール)
ベートーヴェン ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調Op.11「街の歌」より第2楽章
(休憩20分)
交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
指揮:水戸博之
ゲストコンマス:東亮太

私達前列の方の席が取れまして、ソリストの競演の際は荒井里桜さんが目の前
演奏はもちろん、その姿も堪能しました。
ご自分のパートでないところで、そっと指を労わっている姿も素適でした。

その代わり、ピアノが席から一番遠く、務川さんの背中しか見えなかったのは残念
近日中に務川さんの演奏を聴きに行く予定なので、その時に今回の分もしっかり記憶に留めます。

チェロの横坂源さんは初めて演奏を聴きましたが、美しく表情豊かで奥行き・ふところの深さを感じる音色で、心地よさが半端なかったです。
今まで存じ上げなかったですが、TV出演も多く、これからコンサート情報に注意していきたいです。

ソリスト達の三重奏は控えめな華やかさが心のウキウキ感を刺激して今の季節の曲かと思わせるものでした。
ヴァイオリンとチェロの掛け合いにピアノが絡んでいくところが、若いカップルに年上の兄(友人)が微笑ましく見守り時に茶々をいれたりして唄い合っているかのように多幸感たっぷりの場面を脳内変換していました
アンコールとともに、心に幸せが満ちていく演奏でした。

指揮者の水戸さんの指揮がエネルギッシュで舞台から眩しいくらいの若々しさを感じました。
ソリストの三重奏では心がとろける感覚があったのですが、「運命」の後は清々しい気持ちになりました。

会場の小田原三の丸ホールは令和3年9月のまだ新しいホール
設計者 仙田満
コロナの影響や今後予定されているのかもしれないが、ホール内(入場後)に飲料を入手する術がない。
一旦会場外に出て自販機で購入したが、その自販機も不便な場所にあった

音の良いホールとの評判だし、椅子の配席や座り心地も良くホール内の環境は良い
一方、2階がホールの入口で、前方席(1階)への移動は階段のみなのには、安全面や足腰に不安のある人への配慮を考えると、今時?とモヤモヤするものがあった。


反田恭平&ジャパンナショナルオーケストラ コンサートツアー2024 @サントリーホール

2024年03月01日 | 音楽
2月の下旬、サントリーホールに反田恭平&ジャパンナショナルオーケストラ(JNO)のコンサートを聴きに行った。

このところ全くチケットが手配できなかった反田恭平さんのコンサート
2022年5月以来

反田恭平さんが立ち上げた若手で構成されるオーケストラ JNOは全国コンサートツアーへと活躍の幅を広げています。
この日の 指揮とピアノは反田恭平さん

ラヴェル クープランの墓
プーランク ピアノと18の楽器のための舞踏協奏曲 ”オーバード”
(休憩)
モーツァルト オペラ ”ドン・ジョバンニ”序曲
モーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調

(アンコール)
モーツァルト 音楽の冗談(戯れ) KV522より第4楽章 (JNOメンバー)
シューマン トロイメライ (反田恭平)

JNOはもちろん聴かせてくれましたが、反田さんが弾き振りをした2曲はさらに聞き応えがあった。
個々の楽器同士とピアノとの掛け合いから音がどんどん膨らみ世界観が大きくなっていく感じが堪らなかった。
全曲通じてオーボエ(新日フィル神農さん)の安心感ある印象の残る演奏が響きました。

反田さんとJNOのコンサートが久しぶりだったこともあるけど、凄く楽しめたコンサートだった。
2月初旬のコンサートで奥様の小林愛実さんが「音楽が変わった」と自分の変化を語っていたので、反田さんはどうかな?と関心を持って見ていたが、反田さんは反田さんだった。

やっと取れたチケット、文句を言ってはいけないが、2階席正面、演奏中にもお喋りに弾むグループ、咳をする人が多くてゲンナリ
最近のサントリーホール、個人的に席に恵まれてない感じなのが残念

第3回 にじクラ @サントリーホール 

2024年02月09日 | 音楽
サントリーホールと日本フィルハーモニー交響楽団が平日の2時に開催するクラシックコンサート 「にじクラ」に行ってきました。
ピアノソリストに小林愛実さんが出演すると聞いて手配したチケット

コンサートのナビゲーターを高橋克典さんが務め、演目の紹介や出演者の演目に関わるエピソードなども紹介され、アットホームなコンサートだった。

モーツァルト ピアノ協奏曲 第9番 「ジュノム」ピアノ 小林愛実
(休憩)
ドビュッシー(アプレ編曲) 子供の領分
フォール(ラボー編曲) 組曲ドリー
(アンコール)
ドビュッシー(ビュッセル編曲)小組曲より小舟にて
指揮 大井剛史

小林さんのピアノが柔らかい空気に包まれていて、あらっと思っていたら、ご本人も子供が生まれてピアノの演奏が変わったと言及されていた。
今までの「辛い」という感情を表現することが多かった(!)とは。
ソリストアンコールがなかったのは残念

今回のテーマは「子供とピアノ」
後半の組曲が娘に贈るため作ったという背景も知って面白かった。

アットホームな雰囲気なコンサートだけに、客席は緊張感というかダラケ感が強い。季節もあり咳が非常に多かったのには閉口した。


24荒井里桜 ヴァイオリンリサイタル @横浜市栄区民文化センターリリスホール

2024年01月20日 | 音楽
金曜日の午後、ヴァイオリニスト荒井里桜さんのリサイタルを聴きに行った
京浜東北線本郷台駅近くと電車アクセスの良い立地です
駐車場もあり20分100円だったかな。

荒井里桜さんが出演するコンサートは何回か行っていますが、リサイタルは初めて。

今回は里桜さんの演奏だけをたっぷり堪能できる機会と楽しみに行きました。
ピアノ伴奏は津田裕也さん

モーツァルト ヴァイオリンソナタ第18番ト長調K301
シューマン  ヴァイオリンソナタ第1番イ短調Op.105
(休憩20分)
サン=サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソイ短調Op.28
リヒャルト・シュトラウス ヴァイオリンソナタ変ホ長調Op.18
(アンコール)
クライスラー ロンドンデリーの歌
計約110分

プログラムの挨拶にシューマンのソナタ第1番は以前から取り組んでみたかった曲であること
シュトラウスのソナタとともに「(恋→)愛」がテーマとのこと。
様々な心情を表現し、いくつもの世界を見せてくれる演奏でした。
取り組んでみたかった、というシューマンのソナタは優しさ・柔らかさ・切なさ・狂おしさなど表情豊かな曲で惹かれるものが多かった。

席がほぼ中央だったので、弦の使い方も良く見えて、ヴァイオリン演奏の奥深さを垣間見た思いだし、興味深かった。

ご自身でも衣装プロデュースをする里桜さんのステージは毎回衣装も楽しみ
今回は赤味を含んだ紫のレースのベアトップ
ステージ上の姿を見るのも里桜さんのコンサート・リサイタルの楽しみのひとつ。
残念だったのは照明が天井からだったので、演奏中の里桜さんの顔がやや影になってしまったこと。

リサイタル翌日が25歳の誕生日とのこと。
2024年最初のリサイタル、24歳最後のリサイタルに立ち会えた
今年の活躍が楽しみです。

ヴィジュアルも美しく、期待の若手ヴァイオリニスト 荒井里桜さんの登場だからか、稀にみる男性比率の高い観客層だった。

そして地元民と思われる高齢者も多いのには驚いた。
席へ移動する高齢者にハラハラさせられるくらい客席の勾配があるホールで、時代を感じてしまった。(建築年は確認できなかった)




”夜ピアノ” 牛田智大リサイタル @ミューザ川崎

2023年09月19日 | 音楽
ミューザ川崎企画の”夜ピアノシリーズ2024”
今季6公演の第1弾が牛田智大さん

ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
ピアノ・ソナタ第23番「熱情」ヘ短調 Op.570
(休憩)
ショパン
スケルツォ 第1番ロ短調 Op.20
スケルツォ 第2番変ロ短調 Op.31
スケルツォ 第3番嬰ハ短調 Op.39
スケルツォ 第4番ホ長調 Op.54

前半にベートーヴェンのソナタ2曲、後半はショパンのスケルツォ全4曲 という意欲的なプログラム
今までのイメージを払拭する、というと大袈裟か、
打鍵・ペダル使いやスケール感が変わった感じがした。

ただ、連日のリサイタル(移動あり)のためか、お疲れを感じるところがあり、特に1曲目のソナタ31番は丁寧さが却って重苦しさを生んでいるようにも感じた。
次にベートーヴェンのソナタを聴ける機会を楽しみにしたい。

会場はほぼ満員
マスクをしている人がまだ6割強くらいだった。

平日夜の客層は大人がほとんどで、良い客層だった。

アンコールが3曲
シューマン ピアノ・ソナタ第1番嬰へ短調 Op.11より第2楽章
パデレフスキ 作品集(ミセラネア)Op.16より 第4曲ノクターン
シューマン トロイメライ





一般財団法人ITOH 設立10周年記念コンサート @王子ホール

2023年09月13日 | 音楽
一般財団法人は将来有望な若手音楽家に名器の弦楽器や弓を無償貸与し、日本の芸術文化の振興に寄与する活動を行う団体です。
2013年に伊藤忠彦氏が設立

10周年を迎えた記念コンサートには、貸与したヴァイオリニスト12人のうち7名が参加するプログラムとなった。

ヴィヴァルディ 四季より
協奏曲第1番ホ長調 春 ソリスト 渡邊紗蘭
協奏曲第2番ト短調 夏 ソリスト 河合勇人
協奏曲第3番ヘ長調 秋 ソリスト 北川千紗
協奏曲第4番ヘ短調 冬 ソリスト 中野りな
室内楽 N響室内楽 / チェンバロ 水永牧子

(休憩)
イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番ニ短調バラード 
    ソリスト 松田理奈
ベリオ 協奏的二重奏 ニ長調 Op.57 No.3 第2楽章、第3楽章
    ソリスト 城戸かれん 松田理奈
メンデルスゾーン 弦楽八重奏 変ホ長調 Op.20 第4楽章
    東亮汰、横島礼理、村尾隆人、大宮臨太郎、中村翔太郎、
    三国レイチェル由依、宮坂拡志、小畠幸法
チャイコフスキー 弦楽セレナーデ 全楽章 (出演者全員)

当初 後半のベリオの演奏に荒井里桜さんが予定されていたが、体調不良で城戸かれんさんに代わった
荒井さんの降板は残念だったけど、それでも聞きごたえたっぷりの充実したコンサートだった。

前半のヴィヴァルディは現在ヴァイオリンの貸与を受けてい居る若手ソリストが季節をわけて演奏。
皆最近の日本音楽コンクールの入賞者
それぞれの個性も感じる演奏で、これから注目していきたいし、活躍が楽しみです。

また、コンサートで四季1~4番を通しで聴いたのは、今回が初めて。
予想以上に楽しく、また聴きたいを思いました。
今まではオーケストラのコンサートに行くことが多かったけど、室内楽もチェックしていきたい

会場の王子ホールは〇十年ぶりという久しぶりに来た。
銀座松屋の裏というロケーションの良さに改めて感心したし、日本経済が勢いがあった頃は無茶苦茶もあったけど、多方面に財産を残していることに感謝したい。

コンサートの企画も次々と発表され、楽しみと同時に忙しくなってきた、という贅沢な嘆き


東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団定期(務川慧悟) @東京オペラシティ

2023年06月16日 | 音楽
ソリスト務川慧悟さんのグリーグ ピアノ協奏曲イ短調を目当てに東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の定期演奏会に行ってきた。

コロナ禍の東京オペラシティは公演前の食事する場所に割と困った記憶があったが、今回は営業中の店が増え選択肢もあり、どの店舗もほどほど混雑していた

会場に到着して予定指揮者の藤岡幸夫さんが降板し、急遽変更になったことを知った。
肺炎による入院のためだそう。早期の回復をお祈り申し上げます。

会場に入ると舞台では、前半の部を指揮する高関健さんのトークが始まっていました。
公演前のトークは東京シティフィルのお約束なのかしら?
席に着いてトークを楽しんでいる人が多かった印象。

お目当ての務川慧伍さんのグリーグ、良かったですよ~
事前のトークで高関さんが「リハーサルが短く済むことの多いグリーグのピアコンを今回は2日間ミッチリやった。務川さんが譜面の読み込みが深く、こんな風にしたいと意欲に溢れていた」と言っていたので、期待を持って聞きました。

もちろんライブならではの高揚感もありますが、スケール感、指揮者やオケとのやり取りから一体感が高まっていく感じに引き込まれていく。
多彩な風景画集をめくっているような、様々な「絵」が目の前で美しく展開しているような気持になりました。

演奏直後の高関指揮、務川さん始めステージの上がハッピーオーラに包まれている光景は見ていてこちらも多幸感を感じました。

アンコールのビゼー・カルメンも務川さんらしい
レパートリーが広いことで知られる務川さん
どこまで可能性があるのかしらん。

秋以降になりますが、次の公演が既に楽しみです。

シベリウス 悲しきワルツ作品44
グリーグ ピアノ協奏曲イ短調作品16 (ソリスト務川慧悟)
(ソリストアンコール)ビゼー(ホロヴィッツ編)カルメン幻想曲 
(休憩20分: 私達はここで退席)




牛田智大ラフマニノフを弾く @サントリーホール

2023年06月09日 | 音楽
サントリーホールで開催されたコンサートを聴きに行った
今年はラフマニノフ生誕150年で、多くの企画がされている
私も2月に吉見さんと務川さんのピアノ協奏曲2番を聴きに行っている

指揮 飯森範親
オケ 東京フィルハーモニー交響楽団

ボロディン 歌劇イーゴリ公より 
      ダッタン人の娘たちの踊り~ダッタン人の踊り
ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲Op43 (ピアノ:牛田智大)
(休憩20分)
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op30 (ピアノ:牛田智大)
(ソリストアンコール)
ラフマニノフ 前奏曲Op23より第4番ニ長調

いずれの曲も個人的に好きだし、良くCDで聴いているので気負いなく会場に出向いた
私達の席は2階席LC
ソリストの表情は見えないが、指の動きが良く見える席
だが、CDで聴くのとライブで演奏者を観ながら聴くのは、大いに違うと痛感した。
ソリストの牛田さんの熱量が凄くて、前半のパガニーニから気迫の籠っていて、オケも呼応するように重み・華麗さで曲を彩っていく。

パガニーニが終わって、指揮者飯森さんが労うように牛田さんの肩を叩いた光景にジーンと来てしまった。

客席は余韻に浸って席を立つのが遅れたか、トイレの行列が物凄かった(女性用)
席に戻るのが遅れて後半の開始が遅れたほど。
本公演の人気ぶりとコロナが終わったな・・・と感じたところ。

ピアノ協奏曲第3番はパガニーニにより更に牛田さん・オケの競演が見事だった。
そして聴く側も力が入ることになった。
牛田さんの手や指の動きが見えたからかもしれないし、何か凄いものを観ている(聴いている)感を本能的に感じたからかもしれない。

久しぶりに万雷の拍手の場に立ち会った夜だった。