side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

「鬼滅の刃」柱展 @Creative Museum Tokyo

2025年01月29日 | 美術館、美術展
東京駅近くアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)に行こうかと地図をみていたらすぐ横にCreative Museum Tokyoという施設を発見
現在 「鬼滅の刃」の柱展を開催中
面白そうなので行ってみたが、展示方法など新しくこれからを感じさせられ、多いに刺激になった

Creative Museum Tokyoは昨年11月に株)ソニー・クリエイティブプロダクツがオープンした施設
建物は戸田建設のTODA BUILDINGの6階に位置する
アニメ・漫画をはじめとするポップカルチャーや現代アートの作品・表現さにフォーカスして展覧会を企画していくそう。

Museumオープニング企画が鬼滅の刃
原画展示だけでなく、声優の声に会えるコーナーや各柱の名場面など趣向に凝った展示
私たちは左程の鬼滅ファンではないが、十分楽しめる

展示室は一部を除いて写真OK(個人利用限定でSNS投稿可能)
振動・風等を体感する体験展示室は写真・動画不可だったけど、今後公開される無限城編への期待を大きくさせる展示だった

入場時に柱キャラクターのひとりを選びカードをもらう
背面のQRコードを読み込むと声優の声を聴ける展示もあった
(イヤホン持参要)

入場は時間帯予約制
料金は前日までの前売り2,000円、当日2200円
併設のカフェは企画展に合わせたメニュー提供があるらしいが、驚くほどの長蛇の列で断念
グッズ売り場は入場時に日付入りの購入券が配られ、会計時に必要(グッズ購入しない場合は退出時に回収される)




ソール・ライター展 @虎ノ門ヒルズギャラリー

2024年12月25日 | 美術館、美術展
TOKYO NODE DININGでのランチの際、早目に行って3階のギャラリーでソール・ライター展を観てきた

NYの人々の日常の風景を印象的に切り取った写真家ソール・ライター
没後発見されたカラーポジから新たにプリントされた作品44点が展示されています

写真撮影OKですが、展示室全体とか単体作品ではなく複数作品を一緒に撮ることが条件になっていました。
手前の作品もそうですが、どんよりした風景の中に目を惹くカラーの人物が
上手く映り込んでいます。
雨に濡れたガラス越しに見えるブルーコートの女性の作品やカフェから窓の外を映した作品も好き

こじんまりとした規模で、入場は無料
2025年1月13日まで開催
作品は販売されています



チームラボボーダレス@麻布台ヒルズ

2024年11月29日 | 美術館、美術展
麻布台ヒルズにオープンしたチームラボボーダレスに行ってきた

お台場に行って以来のチームラボ

あの時の感動をもう一度、と思っていたけど、前回を遥かに上回る満足感だった

現在チケットは公式サイトで事前購入が基本(完売でなければ窓口での販売もある)
30分刻みで入場時間が指定される
料金は利用日と入場時間で変動する仕組み
一度入場すると滞在時間に制限はないので、午前中入場が高めに料金設定されている

この日思い立って空き状況を見てみたら、奇跡的に11時半~12時の回に空きがあった。

2回目のチームラボは作品がどれもヴァージョンアップしていて、より没入できる
入場時説明されたが、作品(映像)が移動(変化)するので同じ場所を訪れても楽しめると
↑↑↑ 往きに通った時は壁面が赤のヒガンバナで床に流れを感じる映像だった部屋は1時間後に通ったら一面ひまわりの部屋になっていた ↓↓↓


鏡の多用もさらにパワーアップしていた
人気のランプの森の部屋は、ここではミラーボウル風のBubble Univers(トップ画像)と 球体が移動するMicrocosmosの2部屋に
どちらも幻想的な景色で、特にMicrocosmosは宇宙船が飛び交う空を眺めているような気分になった

各部屋への通路の壁には鳥獣戯画風のキャラクターが歩いている映像が流れている。
作品名Walk,Walk,Walk
ボーダレスを象徴するように他の部屋にも映像は入っていき、すんなりと調和していく不思議。
キャラクターのユニークさとBGMが病みつきになる作品
映像に触ると歩みに影響させることもできるとか・・・

館内にはEn Tea House 幻花亭があった。
こちらも前回感動した施設
座ってお茶を飲みながら作品を楽しめる
抹茶アイスクリームとお茶のセットを注文

商品が運ばれてくると、映像が流れてくる。
右の花は丁度お茶のボウルのある位置
商品を手に取ることを躊躇ってしまう。

滞在時間2時間で切り上げたけど、お腹が空かなかったらもっと居たかも・・・
前回は1時間滞在で満足していたようなので、今回は作品の充実度がパワーアップして夢中になってしまったようです。

2022年の入館料は3200円
今は大人 3600円~5400円 (日にちと入場時間で変化)
インバウンド客の人気スポットでもありますが、皆作品に夢中で鑑賞しているので不快な思いはしませんでした。(子供は少なかった)


テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする @東京ステーションギャラリー

2024年11月17日 | 美術館、美術展
現在開催中の「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」と観てきた
場所は東京ステーションギャラリー
会期は10/12~2025年1/5まで

家具を始めとするライフスタイルの提案が人気のテレンス・コンラン(1931-2020)の人物像と業績を紹介する企画展
コンランの関係者からのインタビュー映像が実に熱量があって圧倒される

「無駄なくシンプルで機能的(Plain,Simple,Useful」なデザインを信条とするコンランがモダン・ブリテンのデザインをけん引し、多くの人がその魅力に惹きつけられライフスタイルに影響を受けたことを知る
商品をデザインするだけでなく、こんな使い方があるとショップのディスプレイで提案することまで手掛けた

今では当たり前になっている、雑貨売り場での商品を重ねてディスプレイするのもコンランが手掛けた最初のセレクトショップhabitatが最初だったそう。
最初に見たときは衝撃だったろうな・・・と思う。

食器皿のデザインもコンランが一変させた(以前は周囲に帯の一円があるのが一般的だったらしい)

家具・雑貨に留まらずショップの経営やレストラン、更には町の再開発にも参画したと本展覧会で知る
起業人としても才覚があったのだろう。

日本(京都)に滞在した際のエピソードで、茶碗をみて他の食器とどんな組み合わせが良いかを直ぐ考える人だったと紹介されている
また、どんなに良い商品でも手の届かない価格ではダメだ、とも。

「住」からの生活の充実を見直したくなる展覧会だった

ランチ ベルヴェデーレ@DIC川村記念美術館

2024年10月06日 | 美術館、美術展
DIC川村記念美術館にあるレストラン「べルヴェデーレ

窓から眺める外の緑が心地よいレストラン
人気があることは知っていましたが、平日と甘くみていました。
到着後昼時間は過ぎてはいたものの80分待ちとは・・・
受付を済ませ、美術館鑑賞を先にしました。(予想時間より早く入店が可能になりました)

ランチ提供が15:30までで助かりました
カジュアルコースはパン・前菜・飲み物がつくもので、メインの料理によって価格が変わります。
美しい盛り合わせの前菜とパン
パンは小ぶりながら食べ応えあり、非常に美味しい
テイクアウトを聞いていたテーブルもありました(この日は売切れ?)


メインに選んだ豚のソテー

牛のグリル

見た目に美しいだけでなく、どのお皿も美味しい
サービスも丁寧でお料理の説明も細やか
居心地の良さと美味しい料理とで大変良い気分の時間を過ごしました。
再訪したいですね~

美術館鑑賞・庭園の散策とは違った感激がありました。
食事メニューだけでなく、カフェ利用だけでも可能
オープンの10時-11時までは予約可能(但し、11月まで予約枠は満席とのこと)

DIC川村記念美術館は美術館内に茶席(予約制)があります。
この日はレストラン案内待ちだったので利用できませんでしたが、企画展に合わせた菓子が提供されます

自動販売機もありますが、敷地内のグランド近く、広場近くと中心部からは離れています。

DIC川村記念美術館

2024年10月05日 | 美術館、美術展
犬山・下呂温泉旅行に行く前、DIC川村記念美術館に行ってきました。

DIC川村記念美術館は旧大日本インキ化学工業(現DIC)の創業者川村喜十郎ら川村家3代が収集した美術コレクションを展示する
良質なコレクションとともに、美術館周辺の広大な庭園で「訪れるべき美術館」にあげられることのが多い。
ファンも多い美術館だが、千葉県佐倉市郊外で最寄り駅からもバス利用と交通に難がある

そのDIC川村記念美術館が2025年1月から長期休館し、移転・規模の縮小・運営の休止を検討しているニュースが8月末に発表された。

これまでアクセスの悪さから、近隣の観光名所とセットで・・・とのんびり計画していた私ですが、予定の変更で早期休館の可能性も考えて日帰りで行ってきました。我が家からは車で片道約2時間半、電車でも同じくらい

着いて驚いたのは、駐車場の多数の車
見学を終えてバス(無料・約30分に1本)を待つ人も数組
平日にも関わらず多くの来場者がいました

入場料は大人1200円

見事に手入れされている庭園も見どころ
池が中央に配置されているのが素敵です。

池を眺めながら進んだ先に美術館があります。

美術館の建物は海老原一郎氏が設計(他のDIC社建物も設計)
外観はヨーロッパの古城風
館内は撮影禁止
エントランスの雰囲気、特に天井装飾がとても素敵でした。
赤屋根の部分がロスコルーム(マーク・ロスコ(20世紀抽象絵画の巨匠)がNYフォーシーズンズ・レストランのために描いた7点の作品(シーグラム壁画)のみを展示) 

展示室は天井高く1室が広い
近代美術品のコレクションでモネ・ルノアール・シャガール、ボロック、ウォーホールなど見どころが多い

マイペースで鑑賞できる良い美術館だと思う

庭園は散策ルートがあり、四季折々の植物だけでなく、屋外彫刻も展示されている。
芝生広場の中央にあるヘンリー・ムーアの作品(ブロンズの形態)
この空間だけでも贅沢感を味わえる

休館検討のニュースから来館者が急増しているそう。
休館の予定も2か月先送りされたそうだ。
美術館の地元存続を求める署名活動が行われている

休館の検討は資本効率改善の観点からの検討とのこと
所蔵品の資産価値は112億円(簿価ベース)、土地・建物はDIC所有
要は現状の美術館運営では赤字体質を続けることになる、ということだと思う。
ダウンサイジングの可能性を第一に模索するようなので、残念ながら庭園維持は難しいでしょう。
一部所蔵作品の売却もあるかもしれませんね。

24デ・キリコ展 @東京都美術館

2024年09月02日 | 美術館、美術展
8月29日まで東京都美術館で開催されていたデ・キリコ展に行ってきました。
9月14日からは神戸市立博物館で開催されます。

私が行った日は東京の会期が残り1週間を切ったタイミング
混雑を覚悟していきましたが、平日午前10時の入場回ではスムースに鑑賞できました。

ネットでチケット購入できるようになり、混雑も予想できるのが便利ですね。
今回のチケットは時間指定チケットで、指定時間後1時間内に入場するルールでした。

なんとも不思議な絵画の印象が強いデ・キリコの作品
デ・キリコが名声を得た「形而上絵画」は、謎めいた光景や神秘的な空間、幻想を描き、見る者に違和感や不安などの感情に訴えることで、日常の奥に潜む神秘性や謎をほのめかす作品です。
のちのダリ、マグリットシュルレアリスムに大きな影響を与えたと言われています。

確かに「なんか変?」と感じる絵達なのですが、不快に感じるのでもないのは不思議です。

個人的には本展を通じて、ちょっと変わった画家なのかと思っていたデ・キリコが変人なのでは芸術に至極全うに向かい合っていたというのが痛いほど分かりました。
絵画だけに留まらず、彫刻、挿絵、舞台衣装も手掛けていました。
一方で本展では語られていませんでしたが、若いころからうつ病を繰り返したという病歴が急激に作風を変えた遠因にもなっていたのかもしれません。

1978年没のデ・キリコは晩年、過去の作品を複製したのですが、贋作騒動も起こしています。
デ・キリコの多くの作品が集められた不思議な部屋に入った感じの展覧会でした。

24田中達也展 みたてのくみたて @日本橋高島屋

2024年08月25日 | 美術館、美術展

8月28日まで日本橋高島屋で開催されているミニチュアアーティストの田中達也展「みたてのくみたて」

田中達也さんの作品は以前も雑誌やインスタで目にすることがあって、とても興味があった

発表作品がどう作られているかもわかる展示で、その発想のひらめきと柔軟性に会場のあちらこちらで感嘆の声が聞こえる
個人使用限定で写真撮影も可能

田中さんの作品は作品名にも「クスっ」としてしまうところもあって、とにかく観ていて楽しい

MINIATURE CALENDARというサイトを開設していて、毎日1作品発表している。
会場では制作工程を含めたビデオ紹介もあって、作品に使う人形や日常品のコレクション数にも驚かされた

会期終了近くと夏休み期間ということもあり、会場は老若男女の大賑わい
会場内の入場制限をしていて、チケット購入列も長かった
この日は人が多くて十分鑑賞できませんでしたが、9月に横浜高島屋でMINIATURE LIFE展2が予定されています。
展示内容は変わるみたいです。
是非足を運びたいです




24 空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン @東京ステーションギャラリー

2024年08月24日 | 美術館、美術展
現在東京ステーションギャラリーで開催中です(9月23日まで)
日本では30年ぶりの回顧展

展覧会チラシも3種類作成されて、どれもフェロン作品の良さを伝えている
ジャン=ミッシェル・フォロンはベルギーのアーティストで作品は版画や水彩画、ポスター、文学作品の挿絵など多岐にわたる 

優しく温かみのある色調に漠然とした人物像
夢の中の一場面のような作品も多いが、アムネスティの人権宣言の挿絵にも描いている
とても親しみやすいが、長くじっくり観ているとハッと気づかされたり、考えさせられたりする作品も多い
風刺というほど明示したり皮肉ったりはしていないが、「これで(このままで)いいの?」と。
不安にさせられる画風ではなく、落ち着いた気持ちで鑑賞できるからこそ、心を寄せられる余裕があると気づかされる

本展は東京で9月23日まで開催後名古屋市立美術館、あべのハルカス美術館に巡回予定






24富山美術館巡り 富山県立美術館 エッシャー不思議のヒミツ

2024年08月21日 | 美術館、美術展
人気スポット環水公園の西の一角にある
2017年に富山県立近代美術館(2016年老朽のため閉館)のコレクションを引き継ぐ形で開館
設計内藤廣

訪問した際は企画展「エッシャー不思議のヒミツ」の会期終盤だった
東京に巡回しないと知って、急遽予定に入れたのだが、結果結果時間が足りなかった

だまし絵が代名詞になっている版画家エッシャーですが、複数ある鉛筆で描いた展示作品の細部にわたる観察力と細かな描写技術に圧倒されました。

だまし絵のカラクリ(というか人の目の習性)の解説もあったのですが、頭が追い付かなった感じです。
数時間では時間が足りず、半日以上かけてじっくり鑑賞したかった企画展でした。

常設展示も魅力的なので、機会があれば再訪したい美術館でした。