side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

正三角関係 @東京芸術劇場

2024年07月20日 | 演劇・舞台
NODA・MAP 正三角関係を観に行った

NODA・MAPの公演は2021年のフェイクスピア以来

本公演の主演は松本潤、長澤まさみ、永山瑛大
ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟をベースに野田秀樹らしい日本に舞台を変えたアレンジが効いています

主演3人がカラマーゾフの3兄弟という設定
長男役の松本潤は花火師で、父親殺しの罪で裁判にかけられている場面からスタート

カラマーゾフの兄弟がベースになっていると情報公開されていたので、今一度あらすじを復習していくことをおすすめ

野田秀樹の演出らしい言葉選びセリフ運びは健在だったけど、自分が年を重ねたからか、なんだか夢の遊民社時代の尖がった感は薄れたような感じがする

前作品の「兎、波を走る」は観てないので分からないけど、前々作のフェイクスピアと同様最後は第二次世界大戦を彷彿させる演出
忘れてはいけない史実ではあるけど、そこに話を終着させるものばかりだと、正直、またか・・・と思った

もっと奇想天外、夢想のような野田作品を観てみたい

あとカラマーゾフの兄弟では長男が放蕩人、女好きだが心に闇をもっている人物像のイメージを持っていたが、本作ではやや綺麗すぎる感じがした
それが花火を打ち上げるという意志とバーターするなら納得だが、その辺も中途半端な感じ

次男、三男も若干キャラが薄めに感じ、個人的には少々消化不良気味だった

英国ロイヤル・オペラ リゴレット @神奈川県民ホール

2024年07月06日 | 演劇・舞台
英国ロイヤル・オペラが5年ぶりに来日
東京・神奈川でリゴレット・トゥーランドットの2演目、計8公演を行った。

私達は神奈川県民ホールにて上演されたリゴレットを観に行った
横浜の平日マチネは特別価格の設定で、このためか満員御礼の集客だった。


指揮 アントニオ・パッパーノ
演出 オリヴァー・ミアーズ
リゴレット: エティエンヌ・デュピュイ
マントヴァ侯爵 ハヴィエル・カマレナ
ジルダ: ネイディーン・シエラ
ロイヤル・オペラ合唱団
ロイヤルオペラハウス管弦楽団

所謂引越し公演でチケット代もそれなりではあるが、海外旅行先で観劇することを考えれば、と行くことにした

神奈川県民ホールというやや年季の入ったホールではあるが、舞台演出などにもネットで伝え聞くロンドン公演のものを再現されていたと思う
オープニングのカラヴァッジョの絵画のような人物を配した舞台に一気に引き込まれる。

主役達のアリアはもちろん、コーラスも素晴らしかった
サイド側の席だったので、中央席だったらもっと迫力の声量を感じられたかもと席選びを若干後悔した。

ジルダがひざ丈のワンピースだったり、男性陣がスーツだったり、と衣装がいつの時代か分からないのも演出の狙いなんだそう。

マントヴァ公爵の館が豪華絢爛ではなく、複数の大きな女性の裸体画以外は意外と質素なのも、好色のマントヴァ公爵を上手く描いていた

今季METライブビューイングで観たジルダ役ネイディーン・シエラは私の中でジルダのイメージを変えたし、本公演がリゴレットの観方に厚みをもたせてくれたと思う。
ジルダ、リゴレットの悲劇の印象が強かったけど、相手を思っている体で自分の気持ちを押しとどめられなかった結果かな、、、なんて思ってしまった
そして、舞台の所々に演出される女性蔑視やイジメや公爵・男の集まりの傍若無人さなど、なかなか辛辣だな、とも思った

ホール内は休憩時間を含めカメラ撮影禁止だった
トイレ、カフェテリアは1階のみで、開演前・休憩時は大混雑だった
県民ホールの駐車場の割引対応はなし





バロック音楽劇 ヴィヴァルディー四季 @新国立劇場小劇場

2024年01月08日 | 演劇・舞台
今年初の観劇
新国立劇場小劇場で上演されていた辰巳琢朗主演の「バロック音楽劇ヴィヴァルディー四季」

昨年ヴィヴァルディー四季を全曲聴いて、その後四季全曲のコンサートを探しているところで知った公演だった。

ヴィヴァルディの成功を信じてやまなかった父(辰巳琢朗)の人生を描く演劇が主体だが、ヴァイオリン、フルート、チェンバロの生演奏が入る。
BGM的なところは座っての演奏だったが、聞かせどころではヴァイオリニストが立っての迫力ある演奏だった。

65歳になる辰巳さんは年令を感じさせない舞台でした。

12月に愛知・兵庫での上演があり、1月から東京公演となった。
私達が行ったのは初日の2公演目
土曜日の夕方だったけど、残念ながら客の入りは今ひとつだった。
(年始から暗いニュースが続いたのも影響したかもしれないが・・・)

多分初めての新国立劇場小劇場・・・
客席とステージの距離も近かった。
ただ、座席がちょっとショボかったのと、小劇場内のカフェテリアの営業が休止だったのも残念だった。

この日、新国立劇場では全施設で公演がされていたけど、レストランは満席、カフェは休業(時間帯が悪かったかな)。
新国立劇場の印象は寂しい雰囲気とちょっと驚いた。


沼の中の淑女たち @湘南台文化センター

2023年11月04日 | 演劇・舞台
トム・プロジェクト プロデュース 「沼の中の淑女たち」を観に行ってきた。
会場は藤沢市の湘南台文化センター

作・演出 田村孝裕

出演
羽田美智子
柴田理恵
阿知波悟美
長尾純子
森川由樹

沼の中、とは韓流スター「RION」の推し活のことで、4人の女性が共同生活を送っているという設定
RIONのカムバ(新曲発表)に伴い、ビデオ通話ができる権利”ヨントン”を得るためCDを何枚買うか、で揉める4人
それぞれの懐事情や共同生活の中で生じた”ズレ”が明らかになっていく。

私は韓流に全く興味ないけど、別のジャンルでの推し活は耳にしたことがあるし、”沼に落ちた”との表現も知っている。
なかなか面白い設定だし、”推し活”の一面は興味深かった。

会場はほぼ満席(当日券もあった様子)

9月下旬の東京公演から始まり、10月は地方公演で、本公演の次が千秋楽だった

トム・プロジェクトのプロデューサー岡田潔氏がHPで本公演について語っていた。

会場の湘南台文化センターは座席633席、新しくはないが、アクセスでは我が家にとって文句なし
これからも魅力的な公演を誘致してほしい

Syn @TOKYO NODE

2023年11月02日 | 演劇・舞台
先月オープンした虎ノ門ヒルズステーションステーションタワー45階のTOKYO NODEで Syn というパフォーマンスアートを見てきた。

TOKYO NODEの開館記念公演は「没入型ライブパーフォーマンス」と呼ばれているが、全くなんのことやら・・・という感じで、ならば百聞は一見に如かずということでチケットをとった
11月12日までの期間限定公演というのも背中を押した。

ライゾマティックスxSEVENPLAYxMIKIKOのコラボ
パフュームの舞台はみたことないけど、更に進化させたものかな?と新しい物に触れるワクワク感で出かけた。

所用時間70分
会場内をSEVENPLAYのキャストと共に移動する
誘導方法の工夫も良かった。
立っての鑑賞で、身長による視界・視線差で見えるもの・印象も違うかもしれない。
途中自分が映像に映っていたりして、演出も面白かった。

チケットは時間指定・事前予約のみ
平日・土日で価格設定が違い、平日でも大人8000円
1日の公演数は多い(30分置き)
写真・動画(1分以内)撮影可能

英国ロイヤル・バレエ団 ロミオとジュリエット

2023年07月02日 | 演劇・舞台
来日公演中の英国ロイヤル・バレエ団の演目 「ロミオとジュリエット」を観てきた。
場所は東京文化会館
東京文化会館に入るの久しぶりの上、展示ブースの華やかさに戸惑ってしまった。
次公演のチケットも販売していて、なかなかの活気

有名ストーリーのロミオとジュリエットはプロコフィエフ作曲
音楽では耳慣れているが、バレエとして通しで観るのは初めて。
舞台がとにかく美しい・・・というので楽しみに行ってきた。

振付:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
美術・衣装: ニコラス・ジョージアディス
照明: ジョン・B・リード
ステージング: クリストファー・サンダース

ジュリエット:フランチェスカ・ヘイワード
ロミオ: アレクサンダー・キャンベル

指揮者;クーン・ケッセルズ
オーケストラ:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
3幕(幕間休憩20分)約3時間

バレエを見るたび思うのですが、動く絵本を観ているような綺麗な舞台でした。
夢の世界に入れます。

主演のキャストは公演毎に違うようです。
熱心なファンの方は出演者・配役によってチケットを取るのか、キャストの違いを楽しむため複数公演観るのかもしれません。

今回ドラマティック・バレエという言葉を知りました。
演劇要素の強いバレエのことで、ロミオとジュリエットはその代表作のひとつ
(他にカルメン、マノン、スパルタカスなど)
英国ロイヤル・バレエ団の得意とする演目なのだそう。

第一幕がジュリエットとロミオが出会い・恋し焦がれてジュリエットの家に忍び込むところまで。
ジュリエットは14歳の設定どおり、幼さが残り可憐で身軽で、、、という振付が随所に
そして二人のパ・ド・ドゥが実にピュアな美しさを醸し出していて眼福なのですが、リフトがややアクロバティックなのには驚きました。
私、フィギュアスケートでもそうですが、リフトのポージングが大好き
なのでポージングの美しさにうっとりする一方、ロミオが走り寄ってジャンプしてくるジュリエット受け止める箇所では相性もあるんだろうな・・・などと思いながら見てました。

キャピュレット家とモンタギュー家の争いの場面では剣が重なる音さえもリズムを刻んでいて、バレエ舞台の奥深さを感じました。

会場で貰ったチラシには海外歌劇団の来日公演の案内もありました。
チケット価格をみると一瞬ギョッとしますが、海外のインフレ度合や円安の為替を考えれば相応かまだ手頃なのかな・・・とも思いました。
来日公演の情報にアンテナをはって、できれば行ってみたいですね。

東京文化会館は席での飲食は完全禁止、カメラ撮影も禁止(公演前後も含む?)と案内がされていました。
幕間でのホワイエのドリンク販売はあり、椅子もかつてより多く設置されているようでした。
会場外へ出ることも可能(再入場券を貰う必要あり)なので、JR上野駅側のコンビニに飲み物を購入したり、屋外のベンチに座る人も多かったです。


23 団菊祭五月大歌舞伎 昼の部

2023年05月28日 | 演劇・舞台
久しぶりに歌舞伎を観に行った
コロナ禍中はもちろん、それ以前も足が遠のいていたので、初観劇のようなドキドキ感

調べてみたら、最後の歌舞伎観劇は2018年の鎌倉芸術館、
歌舞伎座での観劇はやはり2018年1月、高麗屋の三代同時襲名の公演以来となる

久しぶりの観劇はやはり心躍るもの
11時の開演で開場予定は約40分前とあったけど、その前に歌舞伎座に着いてしまった。
開場時間前から開いている地下の「木挽町広場」や「お土産処木挽町」で早々にお財布のヒモを緩くしておりました。
イヤホンガイドも借りました(800円)

(演目と主な配役)
寿曽我対面 
工藤佐左エ門佑経 梅玉
曽我五郎時致   松也
曽我十郎佑成 尾上右近

曽我兄弟を演じた松也と右近と工藤佑経の梅玉の風格との対比が面白かった
松也・右近ももはや中堅と思っていたけど、舞台ではまだ若々しさ・瑞々しさがキラキラして眩しかった
特に右近の十郎は美しい色気あり、上方歌舞伎のダメ旦那の役を観てみたい
(休憩35分)

若き日の信長
織田上総之介信長 團十郎
木下藤吉郎    右團次
弥生       児太郎
平手中務政秀   梅玉

若き頃に傍若無人な振舞をしていた信長に自死を持って戒めようとした家臣中務とのストーリー
大佛次郎作の現代歌舞伎で、セリフが多く、語りのテンポも現代劇風に感じたのは團十郎が演じたからか?
(休憩30分)

音菊眞秀若武者 (初代尾上眞秀初舞台)
岩見重太郎    眞秀
弓矢八幡     菊五郎
藤波御前     菊之助
大友家茂     團十郎
長坂趙範     松緑
(終演午後2時7分)

今回チケットをとったのは、尾上眞秀(おのえまほろ)の初舞台公演だったから。
尾上眞秀(敬称略)は女優寺島しのぶの長男で、つまり音羽屋尾上菊五郎の孫。
既に寺島眞秀の名でTVのドラマ・CMでも活躍している
フランス人の父を持ち、選択肢は多くあっただろうが、その中で歌舞伎の道を選択した
端正な顔立ちと声変わり前(現在小5)の声はどこか甘さを感じ耳さわりも心地良い。
なにより新しい歌舞伎界の星に観客の温かい期待が会場に満ちた

初舞台を祝してCHANELが段帳を提供したとか。
尾上眞秀名は母しのぶさんの手

眞秀のために作られた台本かな?演出が菊五郎でした
女形・立ち役の両方を見事に演じた。
決めポーズが見栄え良く、見事な初舞台だった
祖父菊五郎、叔父菊之助だけでなく、團十郎・松緑・彦三郎・亀蔵・梅枝などなども共演、華を添えた

歌舞伎座入口には母しのぶさんが会場から退場までずっと立って、ごひいき筋に挨拶されていた

猿之助の事件で歌舞伎界は大変な時期だと思う
この日置いてあったパンフでは7月公演の昼の部は猿之助主役の演目だった
代役を立てて凌ぐのか分からないが、歌舞伎界で力を合わせて乗り越えて欲しいと心から願っている


薔薇とサムライ2 ライブビューイング

2022年12月04日 | 演劇・舞台
12月6日に千秋楽を迎える 劇団☆新感線 「薔薇とサムライ2 海賊女王の帰還
一度生舞台を観てみたいと思っている天海祐希さんが主演の公演
使える会員先行・前売り・一般・追加とほとんど申込をしたけど、残念ながらチケットが取れなかった。
1日限りの舞台のライブビューイングを近くの映画館で観た。

11/26(土)私達の利用した映画館は17:30の回のみでしたが、場所によっては昼公演も実施していました。
チケット代は4600円

映画とは違うので公開予定映画の予告編なしで、開演時間近くになるとスクリーンに会場(新橋演舞場)の映像が流れます。
新橋演舞場は満席、チケットを購入できた方々が本当に
羨ましいです。

ストーリーは元海賊のアンヌ(天海祐希)が女王として統治するコルドニアを隣国が制服しようとしている
五右衛門(古田新太)の協力を得て、阻止しようとするアンヌだったが、途中で記憶を失ない市井の人となってしまう。
果たしてアンヌは国を護れるのか・・・

もちろんライブビューイングでは、演者の顔アップもあったりしてよりよく見える個所もありますが、舞台全体を俯瞰したりができません。
カメラワークは全体として良く、主要キャストファンには嬉しかったアングルが多かったです。
何回かスイッチングに失敗したところがありました。(1か所はキメ箇所だったので残念でした)

本作品は劇団☆新感線としても久しぶりのライブバンド入り
ロック調の音楽に歌とダンスも加わり、ミュージカル風味もあり。
暫くはロック調が頭の中でリピートしていたほど。
天海さんの宝塚ばりの男装場面もあり、この時は映画館内も”わぁ!”という小さな歓声があちらこちらで聞こえていました。

脇を固める生瀬勝久、石田ニコル、神尾楓珠 、早乙女友貴、高田聖子の個性溢れる演技も秀逸、魅力的な役者さんは大勢いるものです。
中でも早乙女友貴の殺陣の立ち回りが素晴らしくって、目が離せなかった。
見どころは沢山あったけど、それでも映画館では拍手もまばらで、やはり生舞台で観たかったナ

東京公演前のインタビューで天海さんも古田さんも「薔薇とサムライ」も世代交代で・・・などおっしゃり、本シリーズの最後を匂わせていましたが、別作品でも、まだまだ劇団☆新感線に登場して欲しいです。




白鳥の湖 キエフ・クラシック・バレエ @藤沢市民会館

2022年08月24日 | 演劇・舞台
地元の藤沢市民会館での バレエ公演 白鳥の湖 を観てきた
キエフ・クラシック・バレエ団の公演で、2022年の公演が延期になったもの。
このため、現在ではキエフでなく「キーウ」と呼ぶところを、当初の公演名での開催となった。

久しぶりにバレエの公演が観たいね、と思っていたところ
藤沢市民会館は会場との往復には便利ではあるが、1968(昭和43)年の開館で建替えが決定された・・・ある意味年季物の建物で、よくぞ会場に選んだなと思った。
観客席で言えば、やはり椅子のスプリングが時代物で最後の方は腰が痛くなった。

白鳥の湖は4幕の演目だが、本公演は2幕
演奏は特別録音音源、出演者も会場のサイズに合わせて編成だった

バレエ観劇の楽しみのひとつでもある、舞台装置は華やかで、絵本の世界が目の前に広がるようだった。

馴染みの深い音楽とストーリーでダンサーの踊りに集中できた。
主人公の白鳥オデット役は皆いかに白鳥に見えるか研究するというが、本当に細かな動きや身体のラインも白鳥らしく素晴らしかった

2時間の公演だったが充実した観劇となった

そしてウクライナの人々に早く平穏な日々が戻ることを願って止みません




狐晴明九尾狩 ライブビューイング

2021年10月07日 | 演劇・舞台
現在 赤坂ACTシアターで公演中の 劇団☆新感線 「いのうえ歌舞伎 狐晴明九尾狩」
劇団41周年興行で、主演は中村倫也、共演 向井理、吉岡里帆など、劇団☆新感線らしい”化学反応”が楽しみなキャスティング

その公演が近くの映画館でライブビューイングされるというので、行ってきました。

舞台を映画館でライブビューイングするのは初めての経験
109シネマ湘南の大きいスクリーンでしたが、ほぼ満席(コロナ対策で市松模様の配席)でした。

映画と違うので公開予定映画の予告編などなく、時間になるとスクリーンは会場(赤坂ACTシアター)の映像に切り替わります。
開幕までの場内のザワザワ感も画面越しに伝わってきました。

公演と同じく、途中20分の休憩をはさみ、終演後はカーテンコールも放映されました。
会場で公演終了、退場のアナウンスが入ったところで、映画館も照明がつきました。

ストーリーは平安時代、宮廷陰陽師の安倍晴明(中村倫也)が、九つの尾をもつ凶星が流れるのを見、中国から九尾の妖狐が日本に渡ってきたことを知る。
宮廷に上申するも、宮廷は九尾の妖狐退治を中国留学からもどってきたばかりの賀茂利風(向井 理)に命じる。
利風とは幼少期から晴明と腕を競い合った仲だったが、晴明は九尾の妖狐が利風の身体を乗っ取っていることに気づいていた。

カメラワークの好みはあるかもしれませんが、私はストーリーだけでなく映像も多いに楽しむことができました。

なにより向井理の美しさは感動的
舞台メイクと照明の効果もあるのでしょうが、TVのドラマより数段格好よかった。
もちろん 中村倫也も安倍晴明がハマっていました。

殺陣の場面も多かったが、平安貴族の衣装での立ち姿・決めポーズが美しかった。
舞台用に軽量化していても裾の長い着物姿での立ち回りはかなりのハードワークの様で、終演近くはお疲れが顔に出ていた気がします。

生鑑賞のように舞台と客席の熱の相乗効果を感じることはできませんが、コロナ禍で舞台鑑賞も遠ざかっていたので、久しぶりに堪能しました。
会場をみると、隣合っての通常配席だったようです。

ライブビューイングのチケット代は4600円(税込)
本公演は10月6日のみライブビューイング開催でした。

暫くはこのような企画もあっていいのでは、と思いました。