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side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

METライブビューイング ドン・カルロス (22May)

2022年05月18日 | 映画で 演劇、歌舞伎、オペラ、バレエ
METライブビューイング 今季の7作目 ドン・カルロスを観てきた

現地では3月26日の上演
ロシアのウクライナ侵攻から1か月の時点で、幕間にはウクライナ慈善コンサートの様子なども紹介されていた。

本作品は史実に基づいた作品でもあり、スペイン フィリップ2世の圧政がロシアの横暴を想起させなくもない。

ディヴィッド・マクヴィカーの新演出
5幕形式でフランス語版での上演
本作品はイタリア語で上演されることが多く、フランス語になるとより流麗になっているらしい。

METらしい壮大さを感じる舞台設定
舞台開始前は透け感のある幕の奥にシャンデリア風の振り子が時を刻む
舞台全体は暗めで重々しさと先行きの不安を感じさせる。
またプロジェクションマッピング等映像技術を利用する舞台装置も増えたが今回は敢えて映像技術を使わない選択をしたと幕間のインタビューで紹介されていた。
あと、当時の拷問器具を舞台に再現、その説明も。

ストーリーはカルロス王子と婚約しているエリザベート王女が政治的理由で王子の父 フィリップ2世に嫁ぐことから始まる
カルロスの親友ロドリーグはフランドルの惨状をみてフィリップ2世に圧政を止めるように進言、失意のカルロスもフランドルから陳情者を呼び父に翻意を促すが異教徒の罪を見逃せないと断られカルロスは囚われてしまう。
最後はロドリーグが身を挺してカルロスを脱獄させるが、教会をバックにしたフィリップ2世にカルロスも殺されてしまう。

幕間のキャスト達のインタビューを聴くと、史実を丁寧に調べていて大変参考になった。

本作品は実力ある歌手を揃えることでも有名で、本人らはVocal Olympicと称していた
作品名のカルロスだけでなく、エリザベート、フィリップ2世、ロドリーグ、エボリ公女らそれぞれに聴かせ処がたっぷりあった。

2回の休憩を入れて約5時間の上映時間
ドン・カルロス(フランス語 上演日2022年3月26日)
演出: ディヴィッド・マクヴィカー
ドン・カルロス: マシュー・ポレンザーニ
エリザベート: ソニア・ヨンチェヴァ
エボリ公女: ジェイミー・バートン
フィリップ2世: エリック・オーウェンズ
ロドリーグ: エティエンヌ・デュピュイ
指揮: パトリック・フラー



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