メトロポリタン・オペラ プレミアムコレクション2021の3作目は2011年に上演された ワーグナー作ワルキューレ
2019年に同作品を観て、演出、舞台装置のスケールの大きさに驚いたことを今も鮮明に覚えています。
シルク・ド・ソレイユで有名な演出家 ロベール・ルパージュの演出は5年の準備期間を経て公開された
今回上映された2011の舞台がルパージュ演出のお披露目公演
シーソーのような24本の厚板を油圧とコンピューター制御で動かし、更にインタラクティブなプロジェクションマッピング技術も使っている。
舞台袖にはいくつものPCモニターが動いていた。
この新演出にあたり、MET劇場では”マシン”と呼ばれる舞台装置が45トンもあり舞台の補強工事まで敢行したことを幕間のインタビューで語っている。
つまり、この演出のワルキューレを生で見るにはNYのMET劇場に足を運ばないといけないということだ。
ライブビューイングの感想だが、作品・演出はやはり素晴らしかった。
初見の印象が強すぎたこともあるが、前回観た2019年版のカメラワークの方が個人的には好き
本作品ではジークムント役で、21世紀のキング・オブ・テノールのヨナス・カウフマンが出演しているところも見どころ。
キャンセルが多いことでも有名なカウフマンだけに、METライブビューイング作品の映像も貴重
2回の休憩を含み約5時間20分の上映時間だが、長さが苦にならない舞台映像だった。
2011年は10年前だけど、カーテンコールの際、まだスマホは普及していなくてカメラを向ける人も数人だったことに少々ビックリ。
ワルキューレ(ドイツ語 上演日2011年5月14日)
演出: ロベール・ルパージュ
ブリュンヒルデ: デボラ・ヴォイト
ジークリンデ: エヴァ=マリア・ヴェストブルック
ジークムント: ヨナス・カウフマン
ヴォータン: プリン・ターフェル
フンディング: ハンス=ペーター・ケーニヒ
ブリュンヒルデ: デボラ・ヴォイト
ジークリンデ: エヴァ=マリア・ヴェストブルック
ジークムント: ヨナス・カウフマン
ヴォータン: プリン・ターフェル
フンディング: ハンス=ペーター・ケーニヒ
フリッカ: ステファニー・ブライズ
指揮: ジェイムズ・レヴァイン (2021.3.9没)
平日の午前中だったこともあり、映画館内は閑散としていました。