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さて、前回の記事で書いた通り、譜読みを終了したMoontanの練習を始めています。
この曲の演奏上のポイントは、私的には次の通りと思っています。
①全体感~3拍子で進むテーマの軽快感と、全体のテンポ、動と静の表現
②静 ~ 幻想的なアルペジオ(曲中、エンディング)
③動 ~ ライトハンド奏法
④動 ~ 速弾き
⑤静→動、動→静への切り替え、表現
⑥動 ~ エンディングのラスゲアード
たくさんありますわ、って感じですが、まさにこれがMoontanへの道、今後、これを追っていこうと思います。
で、今回は②。
この幻想的なアルペジオは、序盤の40小節目と、後半の148小節目に出てきます。
ここは夢を見ているような曲想、、綺麗に弾く部分です。
ところが、ここで思いがけない壁が出現したんです。。。
それは、ノイズなんです。。。。。弦の擦過音。指で弦を擦る音。
開放弦をうまく活用する幻想的なアルペジオは、12フレット、8フレット、6フレットとポジションを移行していきます。特に12f→8fは、コードフォームが同じなので、そのまま左手を動かしたい、ところが!
ここで、ギーーーーッと、擦過音が大きく出ます。。。「あ”っ!!」これは素人の私でもアカンと判ります。静かなだけにとても目立つ。。夢見心地どころではありません。
このあとも、更にローポジへ移行する過程でも擦過音が出てしまいます。
鉄弦のアコギでは、この擦過音は「味」でもありますが、どうもここはダメのようです。
師匠からは、「例えば、12f→8fのところは、巻き弦は指を離し、プレーンの2弦小指をガイドフィンガーにしてスライドすべき。ただし、押弦したままではなく、弦に触れつつも指を浮かしながらスライドする」とのアドバイス。それでも多少のノイズは出ます。
かといって、ガイドフィンガーを使わないと滑らかな演奏は難しい。。。これは、硬くなった指先にも原因があるようで、爪でなく指先も爪やすりで削って、柔らかくした方がいいらしい。
ん~、奥が深いぜ。
クラシックギターをやってらっしゃる方には当たり前のことかも知れないのですが、アコギをやってきた私にとっては結構新鮮な話。難しいですが、こういう気遣いを練習するのは、ナマで聴かせる練習というか、芸術っぽいというか、新しいことをやってる感があって、意外に夢中になって練習した次第。
先は長いMoontanへの道。続きます。
Toshi
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