NPO集改センター恒例のフリーセミナーが2月26日(木曜日)午後3時から5時まで行われました。テーマは旬の「新旧“経審”の違いの解説と活用方法」。講師は当NPO事務局長の影山武男氏。
さて、受講者の感想は……
「100年に一度の大不況」という言葉が毎日のようにテレビ・新聞に出ております。建設業界も株価低迷で、何処が何時つぶれても不思議でない状況。マンションの大規模修繕工事で工事会社を選ぶとき、「良い工事をしてくれる」という要件に加えて「経営状況が健全な会社(つぶれない会社)」ということが重要なテーマになっております。工事会社が、工事の途中で倒産したために、足場がかかったまま放置されたという事例も出ております。
昨年の4月に「経営事項審査制度」の内容が大改正され、
①「売り上げ」より「利益」の重視
②経営状況分析(Y)の大幅改正
③社会保険の加入など「社会性評価(コンプライアンス)」の重視
などが改正のポイントということで、企業の健全性や経営基盤が重要視されるようになったようです。
最近倒産した建設会社数社について、新経審による経営状況健全度を評価した内容を具体的に説明していただき、やはり倒産する要素が評価表に現れていることが確認されました。また現在、危惧されている数社についても新経審で評価すると様々な問題点が現れます。
コンサルタントは、業者選定においては、評点(数値)の評価だけでなく、その会社の特色・傾向と、評点との関係が分析できる力量が求められ、管理組合に適切なアドバイスが行えることが重要であるという説明に納得。
「経営事項審査制度」を有効に活用することが、コンサルタントの力量として評価されることに繋がると思いました。評価する管理組合の方、評価される工事業者の方、コンサルタントの方など多数の参加者が熱心に勉強され、盛会に終了しました。
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*「NPO集改センター」は「NPO集合住宅改善センター」の略称です。