NPO集改センター(NPO法人 集合住宅改善センター)活動レポート

大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、福岡を中心に大規模修繕工事やマンション管理運営をサポートいたします。

第14回集改塾のご報告

2015-06-09 09:34:03 | 集改塾

2015年(平成27年)6月3日

第14回 集改塾 (塾生27名)報告

 

6月3日(水曜日、午後7時~8時30分)、14回目の集会塾を開催しました。この日は、集改塾始まって以来、初めて外部講師として日本ペイント㈱西岡・村上両氏を招き、「塗装現場における不具合事例(過去に発生した不具合事象を例に挙げて原因と対策を紹介)」をテーマに授業をしていただき、その後、質疑応答と行いました。

 


<塾長の声>

 集改塾を始めて、初めての外部からの講師を招いた授業でした。塗装工事の不具合(失敗)事例と日頃改修工事業に携わる関係者にとっては非常に興味深いテーマであったため、当日の塾生は27名(事前の参加申込者は32名)と過去最も多い人数となり、いつも使用している会議室では足らず、大会議室を使用しました。

 そもそもこの日のテーマは、今年2月に日本ペイント㈱主催の外部セミナーの一つで私がその時受講したセミナーでした。終わってからこのテーマは是非とも塾生に聴講させたいセミナーであると思い、賛助会員でもある日本ペイント㈱西岡氏にお願いし快諾いただいき決まったという経緯です。

当日は、会議室のエアコンが故障しており暑いなかでの授業にも関わらず、塾生は熱心に聞き入っていました。その後の質疑応答の時も、塾生の経験している不具合事例への対策、溶剤系と水溶系、作業状況(湿度・気温)、専門語句、等々の活質問が飛び文字通り暑い塾となった1時間半でした。

尚、この日は、マスコミから日本塗装時報社・建通新聞社・マンション管理新聞社3社の取材もしていただきました。

以上。

 

PS.

 

次回7月1日(水)は「(仮称)躯体30分クッキング/10年後に不具合となるポイント」をテーマに白石氏(塾生)から話していただき、塾生による意見交換をする予定です。


 

 


集改センター 第128回 スキルアップセミナー 報告

2015-06-09 09:18:51 | スキルアップセミナー

集改センター恒例の第128回のスキルアップセミナーの報告をいたします。

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開催日:2015年(平成27年)6月3日(水)

テーマ:管理不全の分譲マンションで、何がおこっているか」

講 師:枝 俊男(NPO法人 集合住宅改善センター副代表、マンション管理士)

 

<セミナー概要>

■リゾートマンションの現状

バブル期、大量に建設された分譲リゾートマンション。

NHKがレポートした「越後湯沢(苗場スキーリゾート)」のTV放送を視聴しました。

2,500万円のマンションが10万円~100万円に暴落し、よく売れている?

安さで、そこに住みつく購入者はどのような人なのか。

リゾートマンションの管理費は高額、修繕積立金は安い。共用施設(温泉・レストラン・ラウンジ・・・・・)が多いにもかかわらず、修繕計画は進まない。

管理費・修繕積立金の安いマンションの方が、価格は高い傾向があり、そこには、行き場を失った高齢者等が入居。これらのマンションの将来はどうなるのか。今、心配されている、マンションの老朽化・空家化・居住者高齢化・独居老人・滞納等様々な問題の最先端を走っています。

■分譲シニアマンションの現状

高齢化に向けて、ここ数年に販売された「高齢者向け分譲シニアマンション」が様々な問題を抱えている。NPO集改センター寄せられた相談事例(管理問題)を紹介し、問題点を検証した。

都心部・郊外・観光地に作られた「分譲シニアマンション」は当初の販売価格が、竣工10年以内に“半値”や“3分の1”に値下がりしている。

大浴場・レストラン・厨房・ケアルーム・介護浴室・ホームシアター・ゲストルーム等、充実した共用施設・・・・にもかかわらず、通常のマンションより安い修繕積立金。管理費は3万円~5万円。入居権型の有料老人ホームと違い、購入や入居条件はなにもない。取りあえずの購入者、セカンドハウとしての購入者、将来の終の棲家としての購入者等様々です。

マンション販売事業主は売れたらよい式で、誰にでも売ります。完売しても空室が多い、価値観の隔たりの大きい区分所有者が主体となって管理が行えるとは思えません。


~ 次回予告:第129回スキルアップセミナー 7月1日(水)午後3時から ~

テーマ:「修繕か、建替えかの長期修繕計画と問題点」

講 師:上村 允郎氏(集改センター正会員/大規模修繕コンサルタント)

修繕で維持するか、建替えかの判断を金額でシミュレーション。

金額以外でも、様々な問題が浮き彫りになってきています。

長期修繕計画作成の実務で見えてきた問題点を検証し、議論します。