保存版 サンプドリア '17-'18 完全選手名鑑 1/2号!!

2017-09-07 23:17:42 | 保存版 サンプ名鑑

2017-18

 ジャンパオロ政権2年目、今季のサンプはこんなチーム!!

 開幕2連勝と言うこれ以上無いスタートをきったサンプ。そして開幕2試合戦った後に、夏のメルカートが締め切られた。恒例の最終日駆け込み補強。サンプは最後の最後にセンターフォワードの「デュバン・サパタ」と左SBの「イヴァン・ストリニッチ」を獲得。これにより、懸案のフォワードも決まり、大分バランスが取れたスカッドとなったと思う。

画像に含まれている可能性があるもの:3人、、スマイル

派手に放出した様に見えているが、あまり昨年時からスタメンは変わっていない。とにかく今のジャンパオロのサッカーのキーマンは「トレイラ」だと思うので、彼を中心にしたセンターラインがしっかり残留して骨格を作り、その他の部分がパワーアップされた印象だ。大物の放出が4人。「ブルーノ・フェルナンデス」、「シュクリニアール」、「ムリエル」、そして夏のカルチョ連続ドラマの主役を飾った「シック」。この4人だけでほぼ1億ユーロ=約130億円分の金と選手を獲得。

ちなみにシック・オペラの全容はこうだ。

1. 3050万ユーロでユヴェントスへの完全移籍が合意。ユーヴェのTシャツを着て笑顔のシックがユーヴェオフィシャルページでも紹介される

↑↑©juventus official pageよ

2.その後、メディカルチェックで異常が見つかったとユーヴェがいちゃもんをつけてきて、サンプ・ユーヴェ両チームが移籍の破談を発表

3.すぐさま以前から噂の有ったインテルが同価格で獲得に名乗りを上げる。

4.なかなか交渉がまとまらず、いったんシックはボリアスコに現れてトレーニングを開始。残留も可能性有るのか?と思わせる

5.移籍期限が近づき、ナポリやローマも争奪戦に加わる

6.最終的にローマ移籍が決定 

     ↑↑©Reppublica.itよ

契約は複雑だが、形式上は今季終了までのレンタル。レンタル料500万ユーロ(約6.5億円)。さらに900万ユーロ(約11.8億円)の買い取り義務オプションが付随。また、その買い取り義務にもパフォーマンス関連のボーナスがあり、最大800万ユーロ(約10.4億円)が増額される可能性がある。さらに、2020年2月にサンプドリアは2000万ユーロ(およそ26億円)の支払いを受ける権利を持つ。また、2020年2月までに販売された場合は2000万ユーロを上限としてその移籍金の50%を受け取れるという。つまり最大では4200万ユーロ(およそ54.7億円)の超大型移籍。ローマ側も、ここまで行けばバティストゥータを超えるクラブ史上最高額の取引だが、もちろんサンプも過去最大の売却だろう当面はローンで所属することにはなるが、契約は2022年6月30日までとなっている。 

まあとにかく、バイバイシック

正直、所詮昨季のサンプでもレギュラーじゃ無かった選手。まぁタイプ的にはオールラウンダーなので、この先最大限に成長すればファンバステンやイブラヒモビッチみたいになる可能性は0では無いが、もちろんそうなればずっとサンプに留められる選手じゃないし、この時期にこの値段で売れれば良いと思う。 

前々からサンプは若い選手を発掘してブレイクさせて売るまでは得意だ。ただ、いざお金を持つとその使い方が非常に下手だった。名前だけの落ち目のベテランを獲得してしまったりして・・・(クリンスマン、シニョーリ、オマン・ビイク、オルテガecc...)。その点、まだサパタストリニッチがどうなるかわからないが、ガストン・ラミレス、カプラーリは既に輝き始めているし、若手主体路線は変えずに良い補強をしていると思う。収支は後ほど詳しく見るが、今年の売却利益はスゴイ↓↓

                   獲得    ⇒    売却

  • シック         400万ユーロ ⇒ 最大4200万ユーロ
  • シュクリニアール  100万ユーロ ⇒ 3000万ユーロ(1800万ユーロ+1200万ユーロのカプラーリ)
  • ムリエル      1100万ユーロ ⇒ 2000万ユーロ
  • B・フェルナンデス  600万ユーロ ⇒ 1000万ユーロ

この4人だけで単純計算だと8000万ユーロの儲け。相変わらず世界中からスカウト達が探し出してきた若手が集結してきており、昨季からは少し減ったが現在も13ヶ国もの所属選手がいる。ロッカールームのまとまりが気になるが、若手が多いのでプッジョとクアリアレッラのイタリア人ベテラン2人、そして南米系には兄貴的存在のバッレートを中心に上手くまとまっているようだ。 

  1. イタリア 11人(クアリアレッラ、カプラーリ、カペッツィ、ヴェッレ、ムッルー、サーラ、レジーニ、フェラーリ、ヴィヴィアーノ、プッジョーニ、トッツォ)
  2. ポーランド 3人(リネッティ、ベレシンスキ、コフナツキ)
  3. アルゼンチン 2人(シルヴェストレ、リッキー)
  4. ウルグアイ 2人(トレイラ、G・ラミレス)
  5. クロアチア 2人(ストリニッチ、ミクリッチ)

  6. コロンビア 1人(サパタ)
  7. ブラジル 1人(ドド)
  8. ベルギー 1人(プラート)
  9. セルヴィア 1人(ジュリチッチ)
  10. パラグアイ 1人(バッレート)
  11. デンマーク 1人(アンデルセン)
  12. スロヴァキア 1人(イヴァン)
  13. リトアニア 1人(クラピカス)

加入選手の中で一番高かった補強は「サパタ」だった。それ以外に期待が大きいのが「カプラーリ」「ガストン・ラミレス」「フェラーリ」あたりか。若手MFカルテット、勝手に私が「ヤングサンプカルテット」と呼んでいた4人はブルーノ以外健在。特に2年目のプラートの覚醒はかなり期待できるそれでは、全体の陣容を見ていこう

SAMPDORIA 2017-18(2017・9・7現在) ※赤字が新加入選手

FW陣  サパタ クアリアレッラ   

          (コフナツキ)   (カプラーリ)

FW陣 7⇒まだサパタを1試合も見ていないのでさすがになんとも言えないが、さすがに2000万ユーロを投じたサパタはレギュラーとして使わざるを得ないだろう。少し上手いオカカ。大いなる期待がかかる。と言うかやってもらわないと困る。彼の獲得でポストプレーが可能になりややサッカーの質も変化するのではないか。カプラーリクアリアレッラから学びつつレギュラーを争う感じか。コフナツキも去年のシックと比べれば出番を得る為の条件は厳しいが、将来のシックとして期待は大だ。

MF陣   G・ラミレス

           (アルヴァレス) (ジュリチッチ)

プラート  トレイラ  バッレート  
 (リネッティ)     (カペッツィ)      (ヴェッレ) 

MF陣 8⇒継続路線のMF陣。ブルーノ・フェルナンデスが去り、そこにガストン・ラミレスが加入した。今のところ前任者と同等かそれ以上の活躍を見せてるガストン。心配は無さそうだ。その他では2年目のプラートの成長が著しく、昨年のレギュラーのリネッティもしくはバッレートを蹴落としてレギュラーを獲りそうだ。実力はあるであろう新戦力、ヴェッレの出番が全く見られないぐらい充実しているMF陣。サンプのストロングポイントであろう。唯一の不安はトレイラの代わり。彼の代えは難しく、本来このポジションでは無い新加入のカペッツィで代役が務まるかは微妙だ。

DF陣

ストリニッチ       サーラ 

(ムッルー)(ドド)              (ベレシンスキ)            
   フェラーリ シルヴェストレ
     (レジーニ)      (アンデルセン)(ミクリッチ)

DF陣 6.5⇒要所は補強できたと思われるDF陣。ただまだ新戦力が未知数だ。左SBにストリニッチムッルーと言う2人の実力者を獲得。ムッルーはまだフィットしておらず、最後に加入したストリニッチの方が一歩リードか?元所属していたナポリのサッリ監督とジャンパオロが似ていると言うのも優位に立てる要因だ。その影響でレジーニがセンターバックにコンバートされて、最初の2試合はレギュラーだったが、ここは期待の新戦力のフェラーリにぜひともレギュラーを奪ってもらいたい。キャプテンではあるがレジーニだけは完璧に信頼できない。アンデルセンミクリッチは将来への投資。ムスタフィ、シュクリニアールに続くCBを創り出せるか?今は良いが、33歳になろうとしているシルヴェストレがいつまで今のレベルを維持できるかわからない。また、右サイドバックは補強したかった。サーラ、ベレシンスキ共に凡庸の域は超えない。しかもサーラは大体90分もたないので、交代枠を使わないといけないし。ぎりぎりでパヴロヴィッチは売れたが、ドドはジャンパオロの元では完全な余剰戦力となっており、買い手を見つけなくては。ドド売れてエンポリのロリーニ獲得できれば最高だったのに・・・

GK陣   ヴィヴィアーノ 

        (プッジョーニ)(トッツォ)(クラピカス)

GK陣 7⇒昨季の開幕時と同じメンツだが、評価を7.5⇒7にしたのはヴィヴィアーノの怪我の為。昨季は結局半分以下の17試合しか出場できず、プッジョの方が出場試合数が多かった。しかもまだ治ってない。ただ、もう全体練習には復帰しており復帰間近。ヴィヴィアーノが完全復活すればGKはなんの問題も無いが。18歳のリトアニア人クラピカスが化けるのを楽しみに待とう。またユースのジャコモ・ピッサルド=Giacomo Pissardo(1999年生まれ)がちょうど今日、2年のプロ契約を結んだ。ジェノヴァ生まれの彼にも期待しよう。 

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☆と言うわけで今年も4-3-1-2。成熟したジャンパオロサッカーが花開くか?開幕2連勝は昨年と一緒。ただ昨季はここから4連敗している。同じ轍は踏まないように・・・とりあえず、サパタ、ストリニッチのマラッシデビューに注目だ。

 移籍情報総まとめ

ここまでに決定した獲得・放出選手を中心に、サンプの移籍情報をお届け!    が、新たな更新情報

<2017・9・7現在> 

IN(金額は全て推定)

  • FWジャンルカ・カプラーリ(23)⇒ペスカラより完全移籍。DFシュクリニアールを放出して、1800万ユーロ+カプラーリを得た。
  • FWダヴィド・コフナツキ(20)⇒ポーランドのレフ・ポズナンから500万ユーロの完全移籍。 
  • FWフェデリコ・ボナッツォーリ(20)⇒ブレッシャ(セリエB)からレンタルバック⇒その後スパルにレンタル移籍
  • FWデュバン・サパタ(26)⇒ナポリからストリニッチと併せて2200万ユーロで完全移籍(内サパタ2000万ユーロ)
  • MFガストン・ラミレス(26)⇒イングランドのミドルズブラから900万ユーロ+ボーナス200万ユーロで完全移籍
  • MFヴァレリオ・ヴェッレ(23)⇒ペスカーラより完全移籍。昨冬の時点で獲得が決まっていた(昨季400万ユーロ)
  • MFレオナルド・カペッツィ(22)⇒クロトーネから完全移籍。こちらも昨冬の時点で獲得が決まっていた(昨季100万ユーロ)
  • MFダヴィド・イヴァン(22)⇒バーリ(セリエB)からレンタルバック。
  • DFジャンマルコ・フェラーリ(25)⇒クロトーネから150万ユーロでレンタル移籍。1350万ユーロの買い取りオプション付き
  • DFニコラ・ムッルー(22)⇒カリアリから完全移籍。MFチガリーニ放出+700万ユーロで獲得。
  • DFイヴァン・ストリニッチ(30)⇒ナポリから完全移籍。サパタと併せて2200万ユーロ(内ストリニッチ万ユーロ)
  • DFホアキム・アンデルセン(21)⇒トゥエンテ(オランダ)から200万ユーロで完全移籍。
  • DFボゾ・ミクリッチ(20)⇒RNKスピリットからフリーで完全移籍(とりあえずプリマヴェーラ) 

 

総額4,650万ユーロ+ボーナス系1550万ユーロ

OUT(金額は全て推定)

  • FWルイス・ムリエル⇒2000万ユーロでセヴィージャは完全移籍
  • FWアンテ・ブディミル⇒元々在籍していたクロトーネに買い取りオプション付きレンタルで戻った
  • FWパトリック・シック⇒最大4200万ユーロでローマに移籍
  • FWフェデリコ・ボナッツォーリ⇒レンタルでスパルに
  • FWジャコモ・ヴリオーニ⇒レンタルでピストイエーゼに
  • FWアンドレス・ポンセ⇒レンタルでリヴォルノ(セリエB)に
  • MFブルーノ・フェルナンデス⇒ 1000万ユーロで故郷ポルトガルのスポルティング・リスボンに完全移籍
  • MFルカ・チガリーニ⇒カリアリに彼+700万ユーロを払ってDFムッルーを獲得
  • MFアンジェロ・パロンボ⇒ 引退。サンプトップチームのコーチに就任
  • MFアントニオ・パルンボ⇒トラパニ(セリエB)にレンタル移籍
  • MFミケーレ・ロッカ⇒プロ・ヴェルチェッリ(レガプロ)にレンタル移籍
  • MFデニス・バウムガルトナー⇒リヴォルノ(セリエB)にレンタル移籍
  • DFミラン・シュクリニアール⇒ FWカプラーリ+1800万ユーロでインテル入りに完全移籍
  • DFダニエル・パヴロヴィッチ⇒クロトーネに完全移籍
  • DFロレンツォ・シミッチ⇒エンポリ(セリエB)にレンタル移籍
  • DFスタンリー・アムジー⇒ルガーノ(スイス)にレンタル移籍
  • DFマクシメ・レヴェルベ⇒オルビア・カルチョ(レガプロ)にレンタル移籍
  • DFアレッサンドロ・マルティネッリ⇒ブレッシャ(セリエB)に完全移籍
  • GKヴラディミーロ・ファルコーネ⇒ヴィルトゥス・バッサーノ(セリエB)にレンタル移籍 

総額9,000万ユーロ

収支 +最低2800万ユーロ

 ※序盤の大物放出、そしてシック問題にやや振り回された。しかし無事にシックが売れたので、あとはサパタが活躍してくれればなかなか良いメルカートと言えよう。冬に向けては、左SBを1人売る、右SBの補強、後はいつも通り将来への投資を2人ぐらい取れれば良いのではないか?昨年と比べれば戦力はアップしてるはず!

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なお、今季新加入した面々の詳細情報は

’17-’18 夏メルカート 新入団選手

 次号で続けてアップします!

↓↓最後に加入したこの2人の情報も含めて!

↑↑©Sampdoria official pageよ


保存版 冬のメルカート'16-'17 総集編

2017-02-04 17:05:12 | 保存版 サンプ名鑑

冬のメルカートが終了し、あとはこのメンツで残りのカンピオナートを戦う。ヨーロッパリーグも無く、TIM Cupも敗退したサンプ。リーグ戦も降格圏内からはある程度遠い安全圏にいるが、逆にヨーロッパリーグ圏内もかなり遠く目標を見失ってる状態。ただ、今のチームは若手期待の星がうずめいており、この残りのリーグ戦を来季への育成の場と捉えればかなり有意義な物となる。そういう意味で無駄に選手を増やさず、有望株を誰も売らなかった今回のメルカートは私は満足している。フェレーロ政権になってから過去2回の冬のメルカートは明らかに動き過ぎて失敗している。元来私は冬のメルカートは最小限の動きで良いと思っている。どんな素晴らしい選手でも半年で結果を出すのは簡単では無いし、逆に1年フルにやらないとその選手の真の価値はなかなかわからないと思うからだ。ただ、ビジネス色が強くなっている現在のサッカー界、世界的な不況も相まってメルカートもギリギリまでの駆け引きも増えたし、半年での移籍も昔に比べると遥かに多くはなっている。

 さて、最終的には5人出て行って3人入ってきた。宙ぶらりん状態だったカッサーノ等も含め、余剰戦力の整理に成功して、将来への投資も1件。ペレイラを失ったのは残念だが、このメルカートでの、今季これからの戦い方への影響はほぼ無いだろう。若手の成熟とジャンパオロサッカーの浸透を楽しみにしよう。

それらも踏まえ、移籍を総括してみよう。まずニューカマーの紹介

’16-’17 冬メルカート 新入団選手

冬のメルカート第一弾はリネッティの同胞、ポーランドからDFのバルトシュ・ベレシンスキを獲得。レフ・ポズナン時代の2012/13にリネッティと共にプレーしている。200万ユーロで完全移籍。4年半契約。動画で見る感じだと攻撃的な右SB。ちょっとデ・シルヴェストリに似てる感じもしたが。2年前にもナポリと争奪戦で、サンプが獲得に向かった事があったようだが、その時は交渉はまとまらなかった。サーラが怪我がち+左も出来るのと、ペレイラが奪われる事を想定しての補強だろう。ドリブルとか攻めは通用しそうなので、あとはセリエAのディフェンスにいかに順応するか。早速リネッティがチームへの溶け込ませ役を担っている。次のコパイタリアでいよいよ見られるか?期待したい。

⇒この文章を書いた後にコパとリーグ戦にデビューして、そこそこのプレーを見せたのでペレイラの移籍が決定しました。まだセリエAのディフェンスレベルには達していないと思いますが、攻守ともに伸びしろはありそうなので期待しましょう

 

 

 

 

 

  

↑↑©pianetasampblogspot.comより

Bartosz Bereszynski 24バルトシュ・ベレシンスキ

  • ポジション:DF
  • 1992年7月12日生まれ(24歳)
  • ポーランド ポツナン出身
  • 183cm 77kg
  • 今季:レギア・ワルシャワ(ポーランド1部リーグ) 11試合0得点
  • ポーランド代表:3試合0得点

冬のメルカート最終日にクロアチアのハイデュク・スプリトからDFのロレンコ・シミッチを獲得。ハイデュク・スプリットはクロアチアの名門クラブで、かつて日本人の伊野波も所属した事があるクラブだ。シミッチと言う名は昔ミランにいた同じくクロアチア代表のDFで記憶にある方もいらっしゃると思うが、このNEWシミッチは大柄なセンターバック。弱冠20歳だが195㎝の巨漢を生かしてパワフルなディフェンスを見せる。即戦力と言うよりは将来の為の補強であろう。サンプの巨漢センターバックと言うとモリス・カロッツィエーリを思い出すが、彼以上の成長を見せて欲しい。シュクリニアールが段々不動のセンターバックになってきているので、彼と将来コンビを組めれば面白い。150万ユーロで完全移籍。背番号はグーリットやヴォルピの4を選択した

↑↑©U.C.Sampdoria オフィシャルページより

Lorenco Šimić 4 ロレンコ・シミッチ
  • ポジション:CB
  • 1996年7月15日生まれ(20歳)
  • クロアチア Spalato出身
  • 195cm 88kg
  • 今季:ハイデュク・スプリット(クロアチア1部リーグ) 13試合0得点

ずっと噂にはなっていたが、ペスカーラのMFヴァレリオ・ヴェッレの獲得に遂に成功した。400万ユーロの完全移籍で、今シーズンいっぱいはペスカーラに留まり、来シーズンからの加入となる。去年のセリエA昇格プレーオフで決めた40mの超ロングシュートなどで名を上げたヴェッレ。昨季はペスカーラ(セリエB)で31試合1得点。もとはローマ・プリマヴェーラで育成され、イタリアのユース代表も経験してきた選手。水準以上の運動量と技術を兼備し、攻守両面で活躍できるセンターハーフ。去年はトレイラと一緒にプレーしていた。同じペスカーラ出身と言う事も有り、”新しいヴェラッティ”とも呼ばれる。素晴らしい補強であると思う。以下プレー集

https://www.youtube.com/watch?v=YQkIAK34RSk

↑↑©ilcentro gelocal.itより

Valerio Verre  ヴァレリオ・ヴェッレ
  • ポジション:MF
  • 1994年1月11日生まれ(23歳)
  • イタリア ローマ出身
  • 180cm 70kg
  • 今季:ペスカーラ(現在) 15試合0得点
  • イタリアU-21代表:7試合0得点

 

同じく来シーズンから加入が決まっているテルナーナのカペッツィとパルンボと共に楽しみだ。ちなみにその2人の現在までの成績はこんな感じ

 

☆MF Leonardo Capezzi レオナルド・カペッツィ(クロトーネ)

 

  • 1995年3月29日生まれ(21歳)
  • 178cm 72kg
  • 今季:クロトーネ 15試合0得点(セリエA)

 

☆MF Antonio Palumbo アントニオ・パルンボ(テルナーナ)

 

  • 1996年8月6日生まれ(20歳)
  • 182cm 73kg
  • 今季:テルナーナ 13試合1得点(セリエB)

 

既存のヤング・サンプMFカルテットも何とか残留させて、最強の若手MF陣を作ろう!どうでも良いけどヴェッレの誕生日は私の入籍記念日だ・・・ポッキーの日・・・

 

ポルトガルのベンフィカ・リスボンとの間で、ベンフィカからのレンタルだったMF23フィリップ・ジュリチッチのサンプへの完全移籍と引き換えに、DF13ペレイラのベンフィカへの完全移籍が決定された。正直少し釣り合わないかなとは思う。間違いなく守備には難のあるペレイラだが、まだ18歳だし今後セリエAでどうなっていくのかは見ていきたかった。守備が上達すればゆくゆくはビッグクラブまでは行く可能性が有る選手。タダで引き抜かれる前に手を打ったと言う事か。ジュリチッチは最初ほぼ出番は無かったが、コパの活躍からジャンパオロに認められつつあり、徐々に出番を増やしている。こちらも可能性は有る選手だが、ペレイラの計り知れない可能性よりは魅力不足か。あの時の放出が・・・・と言う嘆きにならないように祈る

 

さらに4選手の放出も決定

・99 FWアントニオ・カッサーノ⇒未定、契約解消

・7 MFカルロス・カルボネーロ⇒未定、契約解消

・6 MFミルコ・エラモ⇒ベネヴェント(セリエB)

・15 DFルカ・クラインツ⇒フロジノーネ(セリエB) 

 まず、ついにカッサーノの契約は解消された。ここでカサ坊とサンプの一つの物語は終わりを告げる。2月いっぱいはプリマヴェーラでの練習が許されているが、果たして獲得するチームは出てくるのだろうか?このまま引退⇒タレントとかになってしまうのだろうか?

 また夏の移籍最終日に、委ねられていたカルロス・カルボネーロのレンタル期限延長のオプション行使そしたのだが、結局怪我の回復具合が思わしくなく、この時点での契約解消となった。昨季のプレーはかなり期待できそうだったので、怪我でキャリアを棒にふる選手になってしまうのだろう・・・

 さらに出場機会がほとんど無かったエラモはセリエBのベネヴェントに完全移籍。なぜ、夏の段階で放出しなかったのか疑問だ。長らくサンプからレンタル生活を繰り返してきたが、遂にサンプとの縁はこれで切れるようだ。もう1人は控えのセンターバックとして期待されたクラインツ。レンタル元のカリアリに一旦戻り、そこからフロジノーネに再移籍と言う形だ。個人的には期待していたのだが、全く期待外れに終わった

GKの入れ替え。92アンドレア・トッツォがレガプロのMatera=マテーラへレンタルで出され、代わりにリヴォルノにレンタルで出されていた”ウラディミーロ・ファルコーネ”が戻ってきた。第3GKの入れ替えだが、トッツォはなんだかんだでもう25歳。そろそろ芽を出さないと厳しくなってきた。ファルコーネの方がまだ21歳だし、195cmの長身と言う特徴もあるので一応期待はできるか。レンタル先のリヴォルノでも今季ここまで1試合しか出番が無く、それならば戻そうと言う事だろう。トッツォもサンプで出番が無かったし。

Wladimiro Falcone 30 ウラディミーロ・ファルコーネ
  • ポジション:GK
  • 1995年4月12日生まれ(21歳)
  • イタリア ローマ出身
  • 195cm 85kg
  • 今季:リヴォルノ(リガプロ) 1試合0得点

ベテラン3人衆の契約延長が決定。CBとして今や欠かせない存在となってるシルヴェストレ、FWを引っ張るクアリアレッラ、第2GKとしてプレー以上の価値を示しているプッジョーニ。彼らは選手としてだけでは無く、今後はサンプの幹部になっていく可能性は有るだろうなぁ。サンプ愛に溢れる選手たちだし。プッジョーニなんかは間違いなくGKコーチをいつかやるであろう。後はパロンボの去就がどうなるかが注目だ。

↑↑©U.C.Sampdoria オフィシャルページより

この冬のメルカートの結果で、スタメンの選手が大きく変わる事は無い。ただ余剰戦力の整理にはある程度成功して、スリムなスカッドになった。また、今シーズン開幕当初の構想からは陣容も多少変化しているのでそれらをまとめてみる。開幕前の予想と違うのはバッレートが復調してレギュラーを獲った事。これはちょっとした驚きだ。あとセンターバックではシュクリニアールが大きな成長を見せ、FWではいよいよシックが片鱗を見せ始めている。それでは、全体の陣容を見ていこう。

SAMPDORIA <4-3-1ー2> 監督マルコ・ジャンパオロ ※赤字が新加入

 9ムリエル(47ブディミル) 27クアリアレッラ(14シック)

           10フェルナンデス11リッキー・アルヴァレス)

16リネッティ(18プラート)     8バッレート(23ジュリチッチ)

           34トレイラ(21チガリーニ)

19レジーニ(20パヴロヴィッチ)(5ドド) 22サーラ24ベレシンスキ)

 37シュクリニアール 26シルヴェストレ

     (4シミッチ)            (17パロンボ) 

           2ヴィヴィアーノ

     (1プッジョーニ)(30トッツォ)(12クラピカス)

 
☆各ポジションを細かく見ていくとこんな感じ
  • FW陣 7ムリエルが覚醒しつつある。その後を追いかけるようにシックも覚醒しつつある。ただ2人ともまだムラが有り未知数な部分は多い。そして2人とも個人技での得点は多いが、チームとして2トップで崩してと言うシーンはまだあまり見られない。そこでベテランのクアリアレッラの献身性が必要になっている。ブディミルはポストと高さのオプションは魅力だが、それ以外は他の3人に劣るか。さぁ今後ムリエル&シックの2トップと言う形になっていくのか?はたまたクアリアレッラがまだまだ頑張るのか?
  • MF陣 8⇒全体的にレベルアップして、特にここからはレギュラー争いもし烈だ。バッレートの復調とトレイラのブレイクで2ポジションはかなり不動。シーズン前はチガリーニの力にかなり頼ると思われていたが、全く出番が無くなってしまった。そしてここまでリネッティは素晴らしい働きを見せているが、攻撃力で勝るプラートが片鱗を見せ始めているのでここでもレギュラー争いが起きるだろう。ブルーノリッキーのトップ下争いはブルーノが徐々に優勢に。ただまだ1試合通しての活躍が出来ていないので、ブレイクしきれない。いずれにせよ現在も、将来も一番魅力的なのはこのMF陣だ
  • DF陣 5.5⇒開幕直前の予期せぬカスタンデ・シルヴェストリの移籍で苦しんでいるDF陣だが、この冬も大きな即戦力の補強は無かった。成長著しいシュクリニアールと重鎮シルヴェストレのCB陣はそれほど問題無い。ただまともな控えがおらず、左SBのレジーニかボランチのパロンボが代役を務めると言う事態。シミッチが即戦力ならうれしいが、おそらくそこまででは無いだろう。右SBはサーラがいる時は良いが、ものすごく怪我が多い。サブがペレイラからベレシンスキに代わった。ベレシンスキはここからの成長に期待。左SBはドドがジャンパオロに全く信頼されずに、パヴロヴィッチがレギュラー獲りそうだったが怪我。結局レジーニがレギュラーを獲ってキャプテンマークまで巻いている。レジーニも頑張ってはいるが、これ以上の成長は無いだろう
  • GK陣 7ヴィヴィアーノの怪我が当初の予想よりは大分長引いている。未だにいつ戻ってくるのか全くわからない。プッジョーニが嬉しい驚きで、その穴を埋める働きをここまでは見せてくれている。その間に、ヴィヴィアーノが故障前の姿でさえ戻ってきてくれればGK陣は安泰だ

移籍トピックス

冬のメルカート最終!!決定した放出選手。

  <2017・2・4現在>

放出系選手 (金額は全て推定)

  • FW アントニオ・カッサーノ(34)→???
  • MF カルロス・カルボネーロ(26)→???
  • MF ミルコ・エラモ(27)→ベネヴェント(セリエB)
  • DF ペドロ・ペレイラ(18)→ベンフィカ(ポルトガル)
  • DF ルカ・クラインツ(21)→カリアリ→フロジノーネ(セリエB)
  • GK アンドレア・トッツォ(25)→マテーラ(レガプロ)=レンタル

加入系選手(金額は全て推定)

  • DF バルトシュ・ベレシンスキ(24歳)←レギア・ワルシャワから200万ユーロで完全移籍

  • DF ロレンコ・シミッチ(20歳)←ハイデュク・スプリットより150万ユーロで完全移籍

  • GK ウラディミーロ・ファルコーネ (21歳)←リヴォルノからレンタルバック

以上が今冬の動き。欲を言えば即戦力のDFが1人、あと将来性豊かなFW1人欲しかったが・・・もうこのメンツでやるしかない。と言うかこのMF陣はなるべく売らずにしばらく見たいが。

***********************

 さて次節はアウェイでミラン戦。ローマ戦の快勝の勢いを持ち込みたい。サン・シーロでのミラン戦は2012-13の開幕戦、コスタのヘッドで勝って以来勝っていない。ボナヴェントゥーラと言う個人的にミランで一番嫌な選手が怪我でいないのはチャンス。あとはスソを気を付ければ。さぁ待ってろモンテッラ!

 

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

 

次節:セリエA 第23節 2017年 2/5(日) 対ミラン@ミラノ 現地12:30Kick Off(日本時間20:30)

 

 ’16-’17 SERIE A

 

22試合 7勝6分9敗 勝点27 得点25 失点29 得失点差-4 現在12位

 

 今日のカッサーノのアフォリズム(格言) 

 

numero134:

 

Non c'e' nulla che valga un pomeriggio al mare

con la persona che ami

o con i tuoi amici veri.

 

格言134:

 

これ以上に価値がある物は無いだろう

砂浜で過ごす昼間

それもあなたが愛する人、もしくは本当の友達と一緒に


保存版 サンプドリア '16-'17 完全選手名鑑 2/2号 新加入選手特集!!

2016-09-11 11:38:55 | 保存版 サンプ名鑑

’16-’17 夏メルカート 新入団選手

1.セリエBのクロトーネからFWのアンテ・ブディミルを獲得。180万ユーロで完全移籍。クロアチア人で、”NEXT マンジュキッチ”の異名をとる。190cmの長身を生かしてヘッドが強い。そしてスピードはあまり無いが左利きを生かした独特のドリブル、そしてシュートからゴールを量産する。昨季はエースストライカーとして40試合に出場して16得点。さらにコパイタリアのミラン戦でもゴールを奪った。クロトーネのセリエA昇格の立役者と言えよう。舞台をセリエAに移して、順調なステップアップとなるか?

↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGEより

Ante Budimir 47 アンテ・ブディミル

  • ポジション:FW
  • 1991年7月22日生まれ(25歳)
  • ボスニア・フェルツェゴビナ ゼニカ出身(クロアチア人)
  • 190cm 71kg
  • 昨季:クロトーネ(セリエB) 40試合16得点

2.昨季獲得して、そのままセリエBのペスカラにレンタルされていたMFルーカス・トレイラが武者修行を経ていよいよサンプに帰ってきた。まだ弱冠20歳の小兵。テクニックに優れた本職・ボランチ、トレクアルティスタも出来るMF。小柄ながら、持ち前のガッツでボール奪取能力も高い。そして一度ボールを奪えばスピードを生かしたドリブルで攻めに転ずる。同じくペスカラから巣立った為”新しいヴェッラッティ”とも呼ばれ、ハムシクとガルガーノの良い所を併せ持った選手とも呼ばれている。昨季はペスカーラのセリエA昇格に大きく貢献。プレーオフでも得点を決めた。ミランに行ったラパドゥーラ、インテルが保有権を買い取ったカプラーリとのペスカラトリオは大変魅力的だった。

 サンプがフェルナンドの残留にそれほど固執しなかったのは、彼の存在が有るからかもしれない。フェルナンドの代わりとして、トレイラがレギュラーを取って活躍してくれるのが一番良い。不安な点は若さとフィジカルか。パロンボにボランチのなんたるかを教わると良い。攻撃センスはトレイラの方が既にあると思うが。

 Lucas Sebastian Torreira 34 ルーカス・セバスチャン・トレイラ

  • ポジション:MF
  • 1996年2月11日生まれ(20歳)
  • ウルグアイ フライ・ベントス出身
  • 167cm 63kg
  • 昨季:ペスカラ(セリエB) 29試合4得点

3.FW陣にはもう一人の補強。チェコのスパルタ・プラハからFWのパトリック・シックを獲得。400万ユーロで完全移籍。20歳のFW相手にこの金額は、サンプとしてはかなりの投資と言えよう。実際サンプはかなり長い期間彼を追いかけていた様子で、シック自身もサンプを選んだ決め手として「ずっと僕の事を追いかけてくれていたから」と言っている。シックは今回のEURO2016のチェコ代表候補28人まで選ばれていた。と言うか、本選直前の5月にサプライズ初選出。その親善試合でデビューいきなり初得点を決めて、シンデレラボーイ的にそのまま本戦に選ばれるのではと言われたが、惜しくも本戦出場はならなかった。

 彼もブディミルと同じ左利きのストライカーだが、シックの方が圧倒的にスピードは有る。目標とする選手はイブラヒモビッチと言っているように、背も高いしオールラウンドなFWになれる可能性を秘めている。今のところトップ下での起用が多くなっているが、代表時のように点取り屋の素質もあるはずだ

 Patrik Schick 14 パトリック・シック

  • ポジション:FW
  • 1996年1月24日生まれ(20歳)
  • チェコ共和国 プラハ出身
  • 186cm 73kg
  • 昨季:ボヘミアンズ(チェコリーグ1部) 27試合8得点
  • チェコ代表:1試合1得点

4アタランタのレジスタ、ルカ・チガリーニを推定350万ユーロ、完全移籍で獲得。長短のパスを自在に操るレジスタ。20歳の時にすでにパルマでセリエAデビューして17試合に出場。3年パルマでプレーした後、アタランタ-ナポリ-セヴィージャ-そしてアタランタでまた5年。セヴィージャ以外ではほぼレギュラーとして試合出場を積み重ねた。近年はアタランタでキャプテンも務めて中核となっていた。同じタイプのピルロがいたためにアズーリには縁が無く、招集はされた事があるも試合出場は無い。幼少期に元サンプのDFアンドレア・コスタと同じサッカークラブ(Bismantova)でサッカーを始めており、今回のサンプ移籍にも幼馴染の彼の強い勧めがあったらしい。

フェルナンドの代わりとして、オスティはかなり強く彼を追いかけていた。怪我で出遅れ、トレイラにボランチのレギュラーを奪われている状況。ここからの巻き返しに期待がかかる。まだまだ老けこむ歳では無い 

 ↑↑©tuttosportより

 Luca Cigarini 21 ルカ・チガリーニ  

  • ポジション:MF
  • 1986年6月20日生まれ(30歳)
  • モンテッキオ・エミリア出身
  • 175cm 72kg
  • 昨季:アタランタ 25試合2得点

5.セリエAのクロトーネから左SBのダニエル・パヴロヴィッチを獲得。クロアチア人の親を持つが、生まれも国籍もスイス人。元々スイスのグラスホッパーで5年間活躍しており、彼らが保有権を持っていた。そこからフリートランスファーでの移籍、2年契約(3年目はオプション)。昨季はセリエA初挑戦でまずますの活躍を見せた。長所は左足のキックで、主に左サイドからのクロスで6アシストを記録している。これは昨季のセリエAディフェンダーの中で最多記録。信頼を掴んできたシーズン終盤はFKキッカーも度々務め、ゴールこそ奪えなかったが惜しくもバーには2回当てている。8月終盤についに加入したドドとの定位置争いか。開幕2節はレギュラーで出ているが、まだわからない。掘り出し物となるか!? 

↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGEより

 Daniel Pavlovic 20 ダニエル・パヴロヴィッチ 

  • ポジション:左SB
  • 1988年4月22日生まれ(28歳)
  • スイス Rorschach出身(スイス人)
  • 183cm 77kg
  • 昨季:フロジノーネ 22試合0得点6アシスト 

 6ポルトガルのベンフィカからトレクアルティスタのフィリップ・ジュリチッチをレンタルで獲得。買い取りオプションの金額は300万ユーロに設定された模様。2年前にドイツのマインツが彼を買い取りオプション付きのレンタルで獲得した時には1250万ユーロの値段がつけられていたから、活躍すれば儲けものと言えるか。昨季の冬からベルギーのアンデルレヒトでレンタルでプレーしており、半シーズンで17試合1得点。サンプはプラートと同時にこのジュリチッチも狙っていたわけだ。まだ若いが、すでにセルビア代表で24試合出場しており4得点。代表でミハイロビッチが監督だった事や、クルスティチッチと共にプレーした事も有り、サンプは良い所だと聞かされていたようだ。

 17歳の時からすでにオランダのヘーレンフェンでデビューし、ここでは4年間で99試合20得点と活躍。その後ベンフィカではすでにチャンピオンズリーグも経験している。ただ、ビッグリーグでの経験がまだ無く、特に守備の強いセリエAで通用するかは全く未知数。とりあえず右利きで、スピードがあってドリブルが得意。過去の映像をパッと見ただけではコレアの方が上っぽいが、代わりが務まるかどうか・・・昔からサンプでは旧ユーゴ系の助っ人は活躍してきたので(カタネッチ、ミハイロビッチ、ユーゴビッチ等)、そこに期待しよう。

ただ、最終的にプラートの加入が決まり彼の立ち位置はかなり厳しい物に・・・シックやブルーノ・フェルナンデスもトップ下でプレーできるだけに、彼は余程頑張らないと出番は無い 

 ↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGEより

 Filip Đjuričić 23 フィリップ・ジュリチッチ 

  • ポジション:MF
  • 1992年1月30日生まれ(24歳)
  • セルビア Obrenovac出身(セルビア人)
  • 181cm 72kg
  • 昨季:アンデルレヒト(ベルギー1部) 17試合1得点
  • セルビア代表:24試合4得点 

7ポーランドの至宝、カロル・リネッティを推定300万ユーロ、完全移籍で獲得。今回のEURO2016にも試合出場こそなかったが、弱冠21歳ながら背番号8を与えられて選出された期待の新星。スピード、テクニックを併せ持った攻撃センス溢れるミッドフィルダー。トップ下、もしくは左右のMFを務められる。サンプの事は2013-14に在籍していた同胞DFサラモンに聞いて良いイメージを持っていてたらしい。セリエAは厳しいリーグだが、一新されたMF陣の中で1年目からレギュラーを取る働きを期待される。開幕2戦は非常に良い出来で、かなり期待を持たせる。

↑↑©U.C.SAMPDORIA オフィシャルページより

Karol Linetty 16カロル・リネッティ 

  • ポジション:MF
  • 1995年2月2日生まれ(21歳)
  • ポーランド Żnin出身
  • 176cm 73kg
  • 昨季:レフ・ポズナン(ポーランドリーグ) 28試合3得点
  • ポーランド代表:10試合1得点

8ポルトガルの至宝、ブルーノ・フェルナンデスを推定100万ユーロ+買い取りオプション付き(600万ユーロ)のレンタル移籍で獲得。前々から噂には上っていたが、今回のリオ五輪にレギュラーとして出場していたので正式発表が遅くなった。9月で22歳になる若さながら、すでにウディネーゼのレギュラーとしてセリエAを3年戦っている。ポルトガルではルイ・コスタ2世と言われている選手で、ファンタジー溢れるMF。トップ下やサイドの攻撃的MFが本職ながら、ストラマッチョーニ監督時代はレジスタにコンバートされてプレーの幅を広げた。サンプでは背番号10を与えられ、ポスト・ソリアーノとしての期待がかかる。ユース世代からずっとポルトガル代表としてプレーしており、U-21時代はキャプテン(7試合2得点)。そのままオリンピック代表にも選ばれて、10番をつけて3試合に出場。ホンジュラス戦では2アシストを決めて、ポルトガルのグループ首位通過に大きく貢献した。しかし、決勝トーナメントでドイツに粉砕されてそのままサンプ入りを果たした。

セリエAの経験が豊富なだけに、そんなに心配はいらないだろう。ただプラート、リネッティと攻撃的なMFが多い為バッレートと戦術的バランスを見ながらの起用が増えるかもしれない。背番号10番の意地を!

 ↑↑©U.C.SAMPDORIA オフィシャルページより

Bruno Fernandes 10 ブルーノ・フェルナンデス 

  • ポジション:MF
  • 1994年9月8日生まれ(21歳)
  • ポルトガル Maia出身
  • 180cm 75kg
  • 昨季:ウディネーゼ 31試合3得点
  • ポルトガル五輪代表:3試合0得点

9.至宝シリーズ第3弾。今度はベルギーの至宝、デニス・プラートの獲得がついに現実のものとなった。推定900万ユーロ+ボーナスで完全移籍。5年契約。契約解除金は2600万ユーロに設定された。アンデルレヒトで17歳でデビューしたトップ下が本職のファンタジスタ。アンデルレヒトの6年間通算で182試合27ゴール39アシスト。昨季は元サンプのオカカとも共にプレーしており、サンプについては聞いていたようだ。若いのにすでにCLやELも経験しており、代表でもベルギー代表は近年タレント揃いなのでなかなか出番は無いが、弱冠22歳でA代表デビューも果たしている。コレアに代わって新しいサンプのトップ下の希望の星となれるか!?注目の背番号は18番を選んだ。フェレーロは「イケメンの彼の獲得で、女性ファンも増えるだろう」と語っている・・・

第2節でサンプデビューを果たし、ちょっとだけ片鱗を見せた。大ブレイクを期待しよう

 ↑↑©U.C.SAMPDORIA オフィシャルページより

 Dennis Praet 18 デニス・プラート 

  • ポジション:MF
  • 1994年5月14日生まれ(22歳)
  • ベルギー Leuven出身
  • 181cm 78kg
  • 昨季:アンデルレヒト 37試合6得点
  • ベルギー代表:1試合0得点

10.移籍最終日に決まったのはセンターバックのルカ・クラインツ。様々なセンターバックの名前があがっていた中、サンプが選んだのは彼だった。実はジェノアの下部組織にいた事もある彼は、イタリア6年目。一昨年のチェゼーナではセリエAも22試合経験している。恵まれた体格を生かした屈強なセンターバックの彼の、目指すアイドルは「ネマニャ・ヴィディッチ」。彼のように激しく汚いディフェンスに憧れていると言うフレーズは、個人的には期待できる。スロヴェニア代表に彼を初選出したのは、サンプスクデットメンバーの「スレトコ・カタネッチ」監督と言うのは何かの運命かもしれない。昨季のカリアリでは、MFデッセーナ、GKストラーリ、DFサラモンらの元サンプ勢からサンプの良い噂をたくさん聞いてきた。だから移籍最終日に突然サンプのオファーを聞いた時にも、すぐOKしたんだと言った。とりあえずシュクリニアールを含めたレギュラー争いか

 ↑↑©Krajncオフィシャルtwitterより

Luka Krajnc 15 ルカ・クラインツ 

  • ポジション:CB
  • 1994年9月19日生まれ(21歳)
  • スロヴェニア Putj出身
  • 187cm 86kg
  • 昨季:カリアリ 21試合0得点(セリエB)
  • スロヴェニア代表:2試合0得点

11.同じく最終日に決定したのがスタンリー・アムジーの帰還。昨季はサンプのサテライトクラブ、ポルトガル2部リーグのオルハネンセで修業を積まされた。ナイジェリア五輪代表としてリオ・オリンピックにレギュラーとして6試合に出場。銅メダル獲得に貢献した。その活躍が認められた形だ。左足のキック力が売りの左SB。サイドバックとしては大柄で、スピードよりパワー型だ。本人も言うとおり守備より攻撃に秀でており、まだまだセリエAの守備にはほどほど遠いと思うが、攻撃力と将来性を含めていち早くサンプトップチームに呼ばれたのであろう。ちなみに五輪の日本対ナイジェリアで、日本の1点目のPKを献上したのが彼だ。ナイジェリア代表の左SBと言えば、私の好きだったセレスティン・ババヤロ。彼とタイプは違うが、彼ぐらい活躍できる選手になれますように 

 ↑↑©U.C.SAMPDORIA オフィシャルページより

Stanley Amuzie 3 スタンリー・アムジー 

  • ポジション:左CB
  • 1996年2月28日生まれ(20歳)
  • ナイジェリア Lagos出身
  • 186cm 85kg
  • 昨季:オルハネンセ 14試合1得点(ポルトガル2部)
  • ナイジェリア代表:2試合0得点
  • ナイジェリア五輪代表:6試合0得点(銅メダル)

12.純粋な新加入では無い選手たちシリーズ

  • 一度はレンタル期限切れでインテルに戻ったドドの再加入
  • 移籍最終日に、委ねられていたカルロス・カルボネーロのレンタル期限延長のオプション行使

↑↑©U.C.SAMPDORIA オフィシャルページより

  • レンタルバックしてチームに留まったのはDFヴァスコ・レジーニ、MFミルコ・エラモGKアンドレア・トッツォ
  • ユースから昇格したGKティタス・クラピカス。彼はプリマヴェーラの正GKとして試合に出場しつつ、トップチームの雰囲気を練習とベンチで感じる事になりそう
  • 「カペッツィ」「パルンボ」の若手MF2人を獲得して、そのまま現所属各クラブにレンタルで修業を積ませる。トレイラの再現を狙う、将来への投資も行っている。

☆MF Leonardo Capezzi レオナルド・カペッツィ

(クロトーネから100万ユーロで完全移籍→クロトーネにレンタル移籍)

  • ポジション:MF
  • 1995年3月29日生まれ(21歳)
  • フィレンツェ郊外 Figline Valdarno出身
  • 178cm 72kg
  • 昨季:クロトーネ 32試合2得点(セリエB)
  • イタリアU-21代表:2試合0得点

☆MF Antonio Palumbo アントニオ・パルンボ

(テルナーナから70万ユーロ+将来売却の際の15%で完全移籍→テルナーナにレンタル移籍)

  • ポジション:MF
  • 1996年8月6日生まれ(20歳)
  • ナポリ出身
  • 182cm 73kg
  • 昨季:テルナーナ 15試合3得点(セリエB)
  • イタリアU-20代表:0試合0得点

13.一応載せとくが、今季いの一番に加入が決まった選手。ローマのセンターバック、レアンドロ・カスタンをレンタルで獲得(レンタル料50万ユーロ)。その彼がまさか開幕戦前にいなくなるとは思わなかった・・・要はジャンパオロが自分のサッカーに合わないと彼に通告して、彼も移籍を希望したのだ。ジャンパオロ的にはレジーニ以下だったという事だ。ロロと一緒にミハイロビッチ監督率いるトリノへ旅立った彼。ジャンパオロの眼が確かで、カスタン獲らなくて良かったと言う結果が出るよう現サンプのDF陣の活躍を期待したい。

Leandro Castán × レアンドロ・カスタン

  • ポジション:DF
  • 1986年11月5日生まれ(29歳)
  • ブラジル ジャウ出身
  • 186cm 80kg
  • 昨季:ローマ 5試合0得点
  • ブラジル代表:2試合0得点

**************************

↑↑下段3人が左からカペッツィ、パルンボ、アムジー

夏のメルカートの結果、サンプには(レンタルも含めて)こんなにも将来期待持てる選手たちがいる。5年前ぐらいから、我々はウディネーゼのようなスタイルを目指すと言っており、それは非常に良いと思う。スカウト網を最大限利用して、世界各国から有望な若手を獲得して育てて売る。同じ位の力量なら必ず若い方を選ぶ。そして育てて売る、と。それはユース世代への投資にも表れている。ただ昔からサンプは良い選手を輩出するが、いざ高額で売却してお金を得るとそれの使い道が下手だ。オルテガ、クリンスマン、オマン・ビイク、シニョーリなどなど数え上げたらきりが無い。

↓↓ここ2年だけで、サンプが放出した選手でベスト11を組むとこんな魅力的なチームが出来る

   エデル イカルディ

      コレア

 オビアング  ソリアーノ

     フェルナンド

ズカノヴィッチ  デ・シルヴェストリ

  ロマニョーリ ムスタフィ

       ロメロ

それに加えてパロンボがいなくなったら、長年サンプに在籍しているいわゆるバンディエラがいなくなる。今の若手達の中で、何人かはサンプの骨格を作るべく、長く在籍する選手が出てきて欲しい物だ。育てて売るだけではなく、どこかのタイミングで最大限のタレントが集まった時には多少のお金をかけてもタイトルを獲りに行かないと、一生セリエA中位のチームから抜け脱せない

と言ったところで、第3節のプレビュー↓↓

次節:セリエA第3節 2016年 9/11(日) 対ローマ@ローマ 現地15:00Kick Off(日本時間22:00)

[試合前情報] 

ロマニスタであるフェレーロ会長にとっては独り相撲ダービーみたいな試合だが。ジャンパオロにとっても、エンポリで名をあげて、エンポリに家があるスパレッティ監督は良い先輩みたいな感じ。お互いパスを回し攻撃的なサッカーは面白そうだ。ローマも1勝1分スタート。現時点で3,4位の対決でもある。代表ウィークで選手がとられていた為に、やや選手のコンディションによってはスタメンが変わる可能性があるが、サンプは基本は1,2戦と変わらないだろう。ちなみにプラート(ベルギーU-21)対シック(チェコU-21) の試合の結果は、ポストに当ててしまったシックに対してプラートは先制点を叩き込みベルギーU-21が2-1で勝った。プラートは10番でキャプテンだ。

サンプの予想スタメン

SAMPDORIA <4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ   

   クアリアレッラ ムリエル

     アルヴァレス

リネッティ     バッレート

      トレイラ 

パヴロヴィッチ   サーラ

  レジーニ シルヴェストレ 

      ヴィヴィアーノ 

Sampdoria:何点か不確定要素は、ムリエルのコンディションが戻ってるか。あと左SBドドとパヴロヴィッチはどちらか分からない。MFでフェルナンデスとプラートは共に代表でフル出場しているので、おそらくまだベンチスタートなのではないか?

 一方のローマは(4-3-3):

GK シェチェスニー

DF ブルーノ・ペレス、マノラス、ヴェルメーレン、ファン・セスス

MF パレデス、ストロートマン、ナインゴラン

FW サラ、ジェコ、ペロッティ

ROMA:スパレッティは4-3-3を採用。DF陣でヴェルメーレンの怪我の状況でスタメンが危ぶまれているが。パレデスはジャンパオロの昨年の教え子。恩をあだで返すか。FW陣ではそろそろトッティの出番が有るのではないかと言われているが・・・サンプ戦にやたら強いイメージのトッティだから、いないだけで嬉しい。これ以外にもフロレンツィやデ・ロッシ、エル・シャーラウィなどもいるし、やはりローマは強いな。相手にとって不足無し!

さあ開幕3連勝だー!!


保存版 サンプドリア '16-'17 完全選手名鑑!! 1/2号

2016-09-11 00:41:49 | 保存版 サンプ名鑑

2016-17

 70周年を迎えた新生ヤング・サンプはこんなチーム!!

 開幕2連勝と言うこれ以上無いスタートをきった新生サンプ。そして開幕2試合戦った後に、夏のメルカートが締め切られた。恒例の最終日駆け込み補強。サンプは最後の最後にセンターバック「ルカ・クラインツ」を獲得して夏のメルカートを締め切った。今年もまず監督の交代がトップニュース。やり直しのシーズンになるはずだったモンテッラはミランに引き抜かれ、代わりにミラン行きが噂されていた若手有望監督のマルコ・ジャンパオロが招聘された。これにより、フォーメーションも"アエロプラニーノ"とガラッと変わり、若手中心のジャンパオロの意向も汲んだ補強となった。

昨年のスタメンからみると、半分以上が変わっている。メルカートの序盤から「フェルナンド」、「コレア」、「ソリアーノ」の昨季までの中核選手達、極めつけは一旦は今季のキャプテンにまで任命された「デ・シルヴェストリ」まで放出してどうなる事かと思った。それに対して補強はとにかく若手に固執した補強。各国の代表になりたてだったり、アンダーの代表のエースやキャプテン、将来の「OOOの至宝」と言った選手がやたら多い。一昔前のウディネーゼと状況が似ており、世界中からスカウト達が探し出してきた若手が集結してきている。そこで10年位まではほぼイタリア人純血チームだったサンプに、現在なんと17ヶ国もの所属選手がいる。

  1. イタリア 9人(クアリアレッラ、パロンボ、チガリーニ、エラモ、サーラ、レジーニ、ヴィヴィアーノ、プッジョーニ、トッツォ)((+カサ坊・・・))
  2. アルゼンチン 2人(リッキー、シルヴェストレ)
  3. コロンビア 2人(ムリエル、カルボネーロ)
  4. ポルトガル 2人(フェルナンデス、ペレイラ)
  5. ブラジル 1人(ドド)
  6. チェコ 1人(シック)
  7. クロアチア 1人(ブディミル)
  8. ベルギー 1人(プラート)
  9. セルヴィア 1人(ジュリチッチ)
  10. ポーランド 1人(リネッティ)
  11. パラグアイ 1人(バッレート)
  12. ウルグアイ 1人(トレイラ)
  13. スイス 1人(パヴロヴィッチ)
  14. スロヴァキア 1人(シュクリニアール)
  15. スロヴェニア 1人(クラインツ)
  16. リトアニア 1人(クラピカス)
  17. ナイジェリア 1人(アムジー)

その中で一番高かった補強は「プラート」だった。ベルギーの将来を背負って立つと言われている彼。ギリギリでの獲得だったのでまだ真価を発揮していないが、彼にはコレアを超えるトップ下へとの期待がかかる。「プラート」「B・フェルナンデス」「リネッティ」「トレイラ」の20-22歳の若手MFカルテット。勝手に私が「ヤングサンプカルテット」と呼んでいるこの4人の補強が一番大きく、魅力的だと思う。それ以外にも、FWシック、DFクラインツ、昨年獲得したシュクリニアール、ペレイラ等将来有望な若手は多く、23歳以下でも十分レギュラー11人が組めるほどだ。さらに「カペッツィ」「パルンボ」の若手MF2人を獲得して、そのまま現所属各クラブにレンタルで修業を積ませる。トレイラの再現を狙う、将来への投資も行っている。

総括的にはMFが質・量ともにかなり充実している。やや選手過剰なぐらいだ。GK陣も問題無い。FWはカッサーノを干した事によりややコマ不足。カッサーノは戦力的にも必要だと思うんだけどな・・・DF陣は、特にサイドバックに攻撃的な選手しかおらず全体的にもやや不安だが、あとはジャンパオロを信じて任せるのみ。おそらくモンテッラのままだったら、このような補強では満足せず、この大胆な若返りは実現しなかっただろう。それでは、全体の陣容を見ていこう

SAMPDORIA 2016-17(2016・9・10現在) ※赤字が新加入選手

FW陣  ムリエル クアリアレッラ   

          (シック)       (ブディミル)(カッサーノ)

FW陣 6.5⇒とにかくムリエルの覚醒にかかっている。クアリアレッラは計算できるが、逆に想像している以上の結果はもたらさないだろう。コンビもそれほど悪く無いので、少なくとも冬まで頑張って欲しい。その間に新加入2人の成長を待つ。シックはトップ下としてかなり起用されているが、ゆくゆくはセリエで通用するFWになれるか?ブディミルはスーパーサブとして活路を見いだせるか?ベルヘッシオ→ロドリゲス路線を辿らない事を祈る。最後にカッサーノ。正直FWの層は厚く無いし、彼見たいなタイプはいないので、教育係(ホントにカサ坊が出来るかは微妙だが…)としても必要だと思うが。ただ、フェッレーロだけが悪役みたいに扱われているが、本当はジャンパオロがいらないと言ってる気はするが

MF陣    プラート

            (アルヴァレス)(ジュリチッチ)

リネッティ トレイラ  B・フェルナンデス  
 (エラモ)        (パロンボ)      (バッレート)
              (チガリーニ)    (カルボネーロ)

 

MF陣 8⇒一番人が入れ替わったのがMF。昨年のレギュラー陣はほぼいなくなった。チガリーニが怪我で調子が上がらないうちに、チビのトレイラが嬉しい誤算でボランチを確固たるものにしつつある。リネッティはすぐさま違いを見せつけレギュラー。プラートとフェルナンデスは加入が遅かった為にまだ本領を発揮していないが、その最中、サブにはなるまいと昨季から残留組のリッキーとバッレートが存在をアピールして頑張っている。元代表コンビが意地を見せるか?ヤングサンプカルテットが中心になっていくだろうが、全体的に層は厚くなった。カルボネーロも最終日に買取オプションを行使して、怪我からの復活を待つ。パロンボは完全に選手兼監督みたいな感じで、ロッカールームのまとめ役。ジュリチッチとエラモは余程頑張らないと厳しいので、冬に放出される可能性が高いのでは無いか?とにかく期待はプラートとリネッティ。彼ら2人がトップ下で大ブレイクすれば、今後のサンプの未来は明るい!

DF陣

ドド             サーラ 

(パヴロヴィッチ)(アムジー)           (ペレイラ)            
   レジーニ シルヴェストレ
     (クラインツ)    (シュクリニアール)

 

DF陣 6⇒一番驚きだったのがDF陣。夏のキャンプまではカスタン、デ・シルヴェストリの2人は少なくともレギュラー固いと思っていたが、その2人が逆に8月も中盤になってからトリノへ移籍。もうサンプでは居場所は無いと思われていたレジーニがCBへコンバートされて、ジャンパオロの信頼を勝ち取り復活。ゲームキャプテンになった。サーラのSBへの完全コンバートも成功している。”ロロ”よりはテクニカルだ。左は時間はかかったが、今年もサンプでやる事になったドドと新加入パヴロヴィッチの争い。現在はキャンプからいたパヴロヴィッチがリードしているが、ゆくゆくはドドか?CBではシルヴェストレが昨季よりはコンディションが良くなっており、もうひと花咲かせられるか。ただ、CBの控えは2人とも21歳のシュクリニアールと最終日に加入したクラインツ。将来は面白いが、今年は不安だ。ジャンパオロのオフサイドトラップに賭けるしか無い。しかしここ3年以内で巣立ったロマニョーリ(ミラン)、ムスタフィ(アーセナル)の2人は一流のセンターバックの道を歩き始めたなー

GK陣   ヴィヴィアーノ 

        (プッジョーニ)(トッツォ)(クラピカス)

GK陣 7.5⇒昨季もザルDF陣の中で孤軍奮闘したヴィヴィアーノの2021年までの契約延長に成功!この間に若手の成長を待つが、今年ユースから昇格してきた17歳のリトアニア人クラピカスが一番面白いのではないか?195cmの長身だし、ドンナルンマとまではいかなくても、対抗馬位になれれば。2ndGKは、昨季ヴィヴィアーノが怪我も全くせずにほぼ不要だったので今年は節約する事にしたようだ。昨季から残留のサンプ愛に溢れる、ムードメーカーにもなるプッジョーニ。あとはレンタルで修業に出していたトッツォを呼び戻した。これ意外に現在レンタルで修業を積ませているのはファルコーネと、マッソーロ 

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☆と言うわけで今年は今のところ4-3-1-2。ジャンパオロはとにかくグラウンダーのパスを細かく繋いで、ポゼッションを高めるサッカーを見せる。今季はまだ強豪とやっていないが、昨季のエンポリでは強豪相手のアウェイでも比較的このスタイルを守ろうとしていた。昨季のサンプはアウェイで圧倒的に弱かったので、メンタルも含めてこれを変えられるか。ここ最近サンプで活躍した監督では、マッツァーリやデル・ネーリの様な戦術に長けていて攻撃的なタイプ。彼ら2人は4位5位と言う結果を残しているので、それの再現を狙って欲しい

 移籍トピックス

ここまでに決定した獲得・放出選手を中心に、サンプの移籍情報をお届け!※赤字が、新たな更新情報

<2016・9・10現在> 

加入系選手(金額は全て推定)

  • GK アンドレア・トッツォ(24)←ノヴァラからレンタルバック
  • GK ティタス・クラピカス(17)←ユースから昇格。195cmのリトアニア人
  • DF ダニエル・パヴロヴィッチ(28)←グラスホッパー(フロジノーネ)。フリートランスファー。2年契約(+3年目オプション)。スイス
  • DF ヴァスコ・レジーニ(25)←ナポリからレンタルバック
  • DF ドド(24)→インテルにレンタルバック→2年間レンタル+買い取りオプション(500万ユーロ)付きでレンタル移籍
  • DF ルカ・クラインツ(21)←カリアリから買取オプション(150万ユーロ)付きでレンタル移籍。スロヴェニア代表
  • DF スタンリー・アムジー(20)←オルハネンセ(ポルトガル2部=サンプのサテライトクラブ)から完全移籍。ナイジェリア代表
  • MF ルカ・チガリーニ(30)←アタランタから350万ユーロで完全移籍。3年契約。推定年棒100万ユーロ
  • MF ミルコ・エラモ(27)←トラパニからレンタルバック
  • MF フイリップ・ジュリチッチ(24)←ベンフィカ・リスボンから買い取りオプション付きレンタルで移籍(300万ユーロ)
  • MF カロル・リネッティ(21)←レフ・ポズナンから完全移籍(300万ユーロ)。5年契約
  • MF ブルーノ・フェルナンデス(21)←ウディネーゼから100万ユーロ+買い取りオプション(600万ユーロ)付きでレンタルで移籍
  • MF デニス・プラート(22)←アンデルレヒトから900万ユーロ+ボーナスで完全移籍
  • FW アンテ・ブディミル(25)←クロトーネから180万ユーロで完全移籍。クロアチア人
  • FW パトリック・シック(20)←スパルタ・プラハから400万ユーロで完全移籍。チェコ代表

総額3,800万ユーロ

放出系選手 (金額は全て推定)

  • GK アルベルト・ブリニョーリ(24)→ユーヴェにレンタルバック→レガネス(スペイン1部)にレンタル
  • GK サムエレ・マッソーロ(20)→サンレメーゼ(セリエD)にレンタル
  • GK ヴラディミーロ・ファルコーネ(21)→リヴォルノ(レガプロ)にレンタル
  • DF ニクラス・モイサンデル(30)→ウェルダー・ブレーメンに180万ユーロで完全移籍
  • DF ジャメル・メスバー(31)→契約解消→クロトーネへ完全移籍
  • DF マッティア・カッサーニ(32)→バーリ(セリエB)に完全移籍
  • DF アンドレア・ラノッキア(28)→インテルにレンタルバック
  • DF モビド・ディアキテ(29)→?
  • DF リカルド・マッサ(19)→ポンテデラ(レガプロ)にレンタルで移籍
  • DF ガブリエレ・ロランド(19)→ラティーナ(セリエB)にレンタルで移籍
  • DF ロレンツォ・デ・シルヴェストリ(29)トリノに360万ユーロで完全移籍
  • DF レアンドロ・カスタン(29)←ローマからレンタルで加入(レンタル料50万ユーロ)→その後トリノにレンタル移籍
  • MF フェルナンド(24)→スパルタク・モスクワに1250万ユーロ+ボーナスで完全移籍
  • MF ホアキン・コレア(21)→セヴィージャに1300万ユーロ+再売却時ボーナス500万ユーロで完全移籍
  • MF ラザロス・クリストドゥロプーロス(29)→エラス・ヴェローナにレンタルバック
  • MF ネナド・クルスティチッチ(26)→契約解消→アラヴェス(スペイン)に完全移籍
  • MF セリネッリ(19)→トゥットクイオ(レガプロ)にレンタルで移籍
  • MF ジャコモ・カロ(19)→ポンテデラ(レガプロ)にレンタルで移籍
  • MF アレッサンドロ・デ・ヴィティス(24)←スパルからレンタルバック→ラティーナにレンタル移籍
  • MF ミケーレ・ロッカ(20)←ヴィルトゥス・ランチャーノからレンタルバック→ラティーナにレンタル移籍
  • MF ロベルト・ソリアーノ(25)→ヴィジャレアルに1410万ユーロで完全移籍
  • MF ホセ・カンパーニャ(23)←スペイン、アルコルコンからレンタルバック→レヴァンテ(スペイン)に120万ユーロで完全移籍
  • MF ダヴィド・イヴァン(21)→バーリ(セリエB)にレンタル移籍
  • MF レオナルド・カペッツィ(21)←クロトーネから100万ユーロで完全移籍→クロトーネにレンタル移籍
  • MF アントニオ・パルンボ(20)←テルナーナ(セリエB)から70万ユーロ+将来売却の際の15%で完全移籍→テルナーナにレンタル移籍
  • FW アレッハンドロ・ロドリゲス(25)→チェゼーナにレンタルバック
  • FW ジャンルカ・サンソーネ(29)→ノヴァラ(セリエB)に120万ユーロで完全移籍
  • FW フランチェスコ・フェダート(23)→バーリ(セリエB)にレンタルで移籍
  • FW オレゲル・メルカイ(19)→トゥットクイオ(レガプロ)にレンタルで移籍
  • FW フェデリコ・ボナッツォーリ(19)←ヴィルトゥス・ランチャーノからレンタルバック→ブレッシア(セリエB)へレンタルで移籍
  • FW アンドレス・ポンセ(19)→ルガーノ(スイス)にレンタルで移籍 

総額4,740万ユーロ

収支 +9401、110万ユーロ

 ※財政のスリム化を実現しつつ、期待の若手をかなり獲れた。序盤は放出にかなり驚かされたが、全体的には良い夏のメルカートだったんではないでしょうか。ただDFはまだ足らない。CBを獲ってくれー!

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なお、今季新加入した面々の詳細情報は

’16-’17 夏メルカート 新入団選手

 にて続けてすぐアップします!

↓↓最後に加入したこの2人の情報も含めて!

↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIALページより

「ルカ・クラインツ」&「スタンリー・ラムジー」

 Foooooooooooorza  Saaaaaaaaaaaaamp!!


保存版 冬のメルカート'15-'16 総集編

2016-02-16 20:55:23 | 保存版 サンプ名鑑

冬のメルカートが終了し、いよいよ後半戦の陣容が固まった。フェッレーロ会長になって2度目の冬のメルカート。世間の評価、私の評価、正直厳しいものにならざるを得ない。とにかく最大の出来事は、エデルのインテル移籍。フェレーロは一旦「エデルとソリアーノは絶対この冬には売らない」と公言したにもかかわらず、それを裏切る結果となってしまった。さらにソリアーノも来夏に、インテル移籍の密約が決定しているという、かなり可能性の高い噂まで流れている。それに対するサンプウルトラの批判はかなり大きい。代わりはクアリアレッラなので、全体でみても収支はかなりプラスだろう。まぁエデルのような選手に替えは存在しないし、いつかは絶対売らなければいけなかったとすればタイミング的にはしょうが無かったかもしれないが、現在のチーム状況、公約を破った影響は想像以上にマイナスであろう。最終的にエデルはチームダントツトップの12得点(リーグでも2位)をただき出しており、しかもディフェンスもしっかりやる。ソリアーノ不在時にはキャプテンまで務めていたのだから。

 結果的にみると、バリバリの正レギュラー3人を放出、それに対して正レギュラー2人+準レギュラー3人が加入したと言う感じ。それほど悪くないようにみえるが、全然違うタイプの選手の入れ替えの為、どう転ぶかは全く分からない。そして新加入の選手の殆どが半年のレンタルで、ずっとサンプに留まりそうな選手があまりいないのが残念だ。当然ゼンガに用意された選手たちの中で、モンテッラと合わないタイプもいたので、今回のメルカートはそれの入れ替えと言う意味が大きいだろうが。もはや昨年と比べると全然違うチームになってしまった。モンテッラも100%満足では無いだろうが、選手的にはとてもB落ちするようなメンツでは無いので、ここからはモンテッラの手腕が本当に問われる。

それらも踏まえ、移籍を総括してみよう。まずニューカマーの紹介

’15-’16 冬メルカート 新入団選手

Ricardo Gabriel Álvarez 25 "リッキー"・アルヴァレス

  • ポジション:MF
  • 1988年4月12日生まれ(27歳)
  • アルゼンチン ブエノスアイレス出身
  • 188cm 84kg
  • 昨季:サンダーランド 13試合0得点
  • アルゼンチン代表:9試合1得点

一番最初に決定した移籍がアルゼンチン代表のリッキー・アルヴァレス。ただそこから、選手登録できるまでは結局3週間ぐらいかかった。ようやくプレミアリーグからの移籍許可証が届き、正式に登録。左利きのドリブラーで、プレースタイルはやはりディマリアに似ていると思うが。ただ一番得意なポジションはトップ下らしい。モンテッラは彼やコレアを生かすために4-3-1-2、もしくは4-4-1-1にするのか?はたまたコレアと同じように3トップの左ウィングで使われるのか?いずれにせよ1年半の契約を結んだ模様。実力は折り紙つきだから、まずコンディションを戻す事。課題はケガと持ち過ぎなので、全く使い物にならないか大活躍するかとっちかだと思う。背番号は25番。

 

José Rodolfo Pires Ribeiro,”Dodô” 11 ドド
  • ポジション:左SB
  • 1992年2月6日生まれ(もうすぐ24歳)
  • ブラジル カンピナス出身
  • 177cm 69kg
  • 昨季:インテル 20試合0得点
  • ブラジル代表:0試合0得点(ベンチ入りのみ)

そしてインテルから左SBのホセ・ロドルフォ・ピレス・リベイロ、通称”ドド”をレンタルで獲得。まだ23歳ながら20歳の時にローマに加入して、すでにセリエA出場は50試合を数える。試合出場は無いが、ブラジルA代表にもすでに選ばれている逸材。イメージ的にはレアルのマルセロのミニチュア版だと思っている。攻撃に長けており守備に難ありと言う感じか。でも若いし大歓迎!昔からサンプは左SBに苦労しており、こんな攻撃的で魅力的な左SBはいなかった。レンタルって言うのが残念だが、残りの半シーズンに期待しよう!フェルナンドはアンダー時代からブラジル代表でよく知っているらしく、チームに溶け込む手助けになるであろう。

 ちなみにドドの背番号はボナッツォーリが去った後の11番。FWフェデリコ・ボナッツォーリは、さすがに今のFW陣の中では出番が無く、武者修行の為にセリエBのヴィルトゥス・ランチャーノにレンタルで放出された。そこでは背番号10と期待されているので、出場機会はあるであろう。ちなみにヴィルトゥス・ランチャーノの監督はロベルト・ダヴェルサ。ちょうど私がイタリアに住んでいた2000-01シーズン、サンプで左MFとして活躍していた。あとFW9番には、これも元サンプのグイド・マリルンゴがいる。彼と2トップを組むことになるでのあろうか?

 

Milan Škriniar 37 ミラン・シュクリニアール

  • ポジション:CB
  • 1995年2月11日生まれ(20歳)
  • スロヴァキア Žiar nad Hronom出身
  • 187cm 80kg
  • 昨季:ジリナ(スロヴァキアリーグ) 32試合6得点
  • スロヴァキアU-21代表:14試合3得点

 スロヴァキアリーグのŽilina(ジリナ)からセンターバックのミラン・シュクリニアールを100万ユーロの完全移籍で獲得。もうすぐ2月11日に21歳と言う若武者。スロヴァキアのU-21代表であり、サンプのイヴァンとはチームメイト。昨年までいたゾレックと言い、サンプにはスロヴァキアのスカウトラインが有るのだろう。187㎝の長身を生かした左のCB。ハードマークとヘッドが特徴で、チームではPKキッカーも務める為に、得点もDFにしてはかなり多い。昨シーズンはスロヴァキアリーグで32試合6得点、今シーズンはここまで半年で18試合4得点。さらにヨーロッパリーグで8試合にも出場している。DFのレベルが高いセリエAなので、すぐに活躍は難しいかもしれないが将来に期待したい。背番号は37番。

  

 

Andrea Ranocchia 16 アンドレア・ラノッキア 

  • ポジション:CB
  • 1988年2月16日生まれ(もうすぐ28歳)
  • アッシジ出身
  • 195cm 81kg
  • 昨季:インテル 33試合2得点
  • イタリア代表:20試合0得点

かねてから噂のあったこの人。インテルからセンターバックの”ラノッキア”をレンタルで獲得。ご存じバリバリのイタリア代表、しかもインテルの元キャプテンながら今シーズンは新加入組のあおりを受けて定位置を失っていた。EURO2016に向けて、プレーできる環境を選んだと言う事であろう。195㎝の長身を生かしたヘッドは当然大きな武器。さらに足元の技術もある。インテルで定位置を奪われていたのは、弱冠の守備の弱さか?まだ27歳とこれから一番脂の乗る年齢でもあり、ゼヒ完全移籍で欲しかった。背番号は16。

加入して早速スタメンで3試合連続出場するが、今シーズンほとんど試合に出ていなかった影響か1戦目2戦目と立て続けに致命的なミス。早く試合勘を取り戻して、メンタル的にも回復しないとサンプティフォージに見放されてしまう。EUROも夢のまた夢となってしまうだろう。サンプとしても、少なくとも残りのシーズンは活躍してもらわないと困る。 

 

Jacopo Sala 22 ヤコポ・サーラ 

  • ポジション:MF
  • 1991年12月5日生まれ(24歳)
  • ベルガモ Alzano Lombardo出身
  • 184cm 75kg
  • 昨季:エラス・ヴェローナ 16試合2得点

1月29日に獲得された”サーラ”。まだ若いが、直前までエラスでバリバリのレギュラー。18試合0得点の成績を残していた。若くしてチェルシーに青田買いされて、チェルシーユースで育つ。その後トップチームには行けず、ブンデスのハンブルガーSVでプロデビュー。2年間すごした後に、2013年にエラス・ヴェローナでイタリアに帰ってきた。降格が濃厚のエラスは、自棄になったように主力選手を放出しており、その流れでこのサーラも獲得できた。渋いが良い補強だと思う。代わりにレンタルでヴェローナに行っているゾレックが、そのまま完全移籍になるようだ。本職はMFながら右サイドならバックからウィングまで全て出来ると言う触れ込み。ドリブルが得意らしい。早速移籍していきなり右SBで先発起用される。2戦目もスタメンだったが、そこで怪我してしまったのは残念。今後サンプは3バックが採用されそうなので、怪我から復帰すれば右サイドハーフのレギュラーを争う事になるだろう。背番号は22。

Fabio Quagliarella 27 ファビオ・クアリアレッラ  

  • ポジション:FW
  • 1983年1月31日生まれ(33歳)
  • ナポリ Castellammare di Stabia出身
  • 180cm 79kg
  • 昨季:トリノ 34試合13得点
  • イタリア代表:25試合7得点

 前から噂はあったが、移籍最終日にようやくクアリアの復帰が実現した。直前に移籍したエデルに代わるストライカーとして、サンプには2006-07以来の復帰。エデルとはタイプが異なるが、セリエAでの実績は十二分だ。トリノ、アスコリ、サンプ、ウディネーゼ、ナポリ、ユーヴェ等セリエの中で様々なクラブを渡り歩く渡り鳥だが、やたら前所属のチームとの対戦に強く、ゴールをあげる事で知られている。サンプも相当点を取られた。もう3歳若ければ万々歳だったが・・・

 前回のサンプ、10年前の時が初めてセリエAで活躍したシーズン。ノヴェリーノの元、最初はサイドハーフとかやらされていたが、トップにしっかり据えられて開花。35試合で13得点だったが、キエーヴォ戦の40m位の超ロングシュートや、オーバーヘッドゴール等、とにかく印象に残るスーパーゴールが多かった。よってサンプファンの心にも残っており、今回の復帰を歓迎する声はかなり多い。ただ、もうベテランなので、今回の契約の1年半だけでもフルでやってくれれば・・・タイプ的にもちょっと似ているディ・ナターレの様になってくれれば嬉しいが。とりあえずムリエルとの定位置争いか。カッサーノ-クアリアコンビは代表でも一緒にプレーをしており、面白いかもしれない。背番号は前回同様27番。どうやらクアリアレッラは若い頃、事故で親友を亡くしており、その選手の背番号が27だった事から、どのチームに移籍しても常に27番を選択しているらしい。 

Modibo Diakité 37 モディボ・ディアキテ 

  • ポジション:CB
  • 1987年3月2日生まれ(28歳)
  • フランス Bourg-en-Bresse出身
  • 192cm 88kg
  • 今季前半:フロジノーネ 18試合1得点 

同じく最終日に加入したのが巨漢CBのディアキテ。両親はマリ人だが生まれはフランスのフランス人。実は昨季の冬も加入の噂があってメディカルチェックまで行ったが、最終的に当時のミハイロビッチ監督がテクニックに欠けるとして移籍を拒んだ。その結果カリアリに移籍。そして今季は昇格組のフロジノーネのレギュラーとして活躍していたが、最後の方に監督と揉めて不穏な雰囲気になっていたので移籍が有力視されていた。モンテッラ監督とは2014-15シーズンにフィオレンティーナで一緒にやっている為に、使いやすいのだろう。実は15才の時に、サンプの下部組織に1年所属しており、それ以来13年ぶりの帰還となる。その頃私もサンプの練習場に行ったこと有り(ユースはトップチームの隣のグラウンドで練習する)、ユースに黒人がいたので、実は生で観てるかもしれない。

 その恵まれた体格を生かしたヘッド、そしてパワーあふれるディフェンスが売り。ラツィオに7年間在籍して、完全なレギュラーになりそうだった時期もあったが、ややスピードに難が有るのと怪我がちなので今一歩活躍しきれなかった。サンプではとりあえず4番目のCBという位置づけか。サブにこの選手がいると言うのは心強いが、移籍して即出場したトリノ戦で早速怪我してしまった。黒くて下手で強いCBは私が個人的に大好きなタイプな選手。サンプで言うと、かつてのデスモン・ウォーカー、ディエン、ラッシッシ。他チームだとデサイーは好きだった。なので頑張って欲しい。背番号は23。エデルの番号をあっさりつけさせたという事は、もう早くエデルの事は忘れなさいと言う事か・・・

これらの選手が加入した結果、モンテッラはどうやら3バックに移行していくようだ。決してCBに満足しての移行では無く、両サイドバックの適性を見てのものであろう。守備が下手なドドと、デ・シルヴェストリやサーラも4バックの右SBより3-5-2とかのサイドの方が合ってるから、モンテッラも3バックに踏み切ったはず。
ズカノヴィッチの放出は、金の面でも戦力的にも本当にわけわからないけど、現状を見つめてやっていくしかない。そんな中メスバーがアホな事やったので、左は本当にドド怪我したらどうするんだ?っていう感じだけど・・・メスバーはもう解雇だろうから、
緊急事態と言う事で、現在無所属のリーセ(元ノルウェー代表)を左SBの控えで獲得するなんていう噂もちょっと出たが。ドドがもう少し守備上手くなったら、センターバックのメンツと前線を生かす意味でも4バックの方が良いと思うが。

 ただとにかく2トップにして欲しい。1トップをムリエル、カッサーノ、クアリアレッラで1枠争うのはもったいない。コレアトップ下のカッサーノ&クアリア。そして後半相手が疲れたところでムリエルを投入すれば、誰もあのスピードを止められない
でしょう。それでは、全体の陣容を見ていこう

SAMPDORIA <3-4-1ー2> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ ※赤字が新加入

 99カッサーノ(9ロドリゲス)27クアリアレッラ(24ムリエル)

              10コレア25リッキー・アルヴァレス)(21ソリアーノ)

11ドド(20クルスティチッチ)      29デ・シルヴェストリ(77カルボネーロ)

(3メスバー)                 (22サーラ)(18クリストドゥロプーロス)(13ペレイラ)

    7フェルナンド(17パロンボ) 21ソリアーノ(95イヴァン)

     (8バッレート)

4モイサンデル(37シュクリニアール) 26シルヴェストレ(5カッサーニ)

         16ラノッキア

              (23ディアキテ) 

            2ヴィヴィアーノ

         (57ブリニョーリ)(1プッジョーニ)

 
☆開幕当初レギュラーで、しかも活躍していたバッレートが調子を落としている。代わりに評価を上げているのがイヴァン。ボランチでも右サイドハーフでも出来る事を証明した。その右SHは怪我人が多い。一番はデ・シルヴェストリの復帰であろうが、争いは激しい。左SH以外は選手層は厚い、と言うか無駄に多い感じになっている。各ポジションを細かく見ていくとこんな感じ
  • FW陣 7⇒やはりエデルの放出はどでかい。ムリエルはポストが出来れば・・・ポテンシャルは間違い無いのだが。彼の爆発無くして、大浮上は有り得ない。カッサーノ&クアリアレッラは年齢との戦いか・・・ロドリゲスは去年のベルヘッシオと同じ臭いがする
  • MF陣 7.5⇒ここにきて、ついにトップ下コレアの覚醒が目覚ましい。今後何年も(サンプにいればの話だが)、彼を中心にチームを作っていくべきだろう。左ドドも攻撃面は問題無し。ソリアーノもボランチに置いて、MF5人全てが技術的にしっかりした選手を置けば、モンテッラのやりたいサッカーが出来る気がするのだが。フェルナンドのボランチも不動。ソリアーノをダブルトップ下に上げる時は、守備的なバッレートか攻撃的なイヴァン、そして控えにパロンボ。右は全員が万全なら攻撃的なサーラ、守備的なデ・シルヴェストリ、超攻撃的なカルボネーロ、控えにクリストドゥロプーロスとペレイラと言う感じか。
  • DF陣 5.5⇒ここにきて急遽3バックになったが、怪我人含めて不安な陣容。シルヴェストレが昨シーズンのフォームを取り戻して、ラノッキアが復活する。これが無ければ話にならない。モイサンデルは、もうこんなもんだろうし、ディアキテの方が期待できるかもしれない。シュクリニアールは将来への投資か。やはりロマニョーリは偉大だった
  • GK陣 7.5⇒最近ヴィヴィアーノがフィードの面で少し不安を見せているが、このポジションは全く変化は無いだろう。2ndに期待の若手のブリニョーリ、3rdはサンプ愛に溢れるムードメーカーにもなるプッジョーニ。来季に向けてインテルの若手GKラドゥ(若手GK、推定価値200万)を、ドド(推定価値700万)+600万ユーロでソリアーノと交換で獲るなんて言うなんていう話も出ているが・・・ 

移籍トピックス

冬のメルカート最終!!決定した放出選手。

  <2016・2・14現在>

放出系選手 (金額は全て推定)

  • FW フェデリコ・ボナッツォーリ(18)→ヴィルトゥス・ランチャーノにレンタル移籍
  • FW エドアルド・オネート(20)→レアル・オヴィエド(スペイン)に完全移籍

  • FW エデル・マルティン(29)→インテルに1,250万ユーロで完全移籍

  • MF ミケーレ・ロッカ(19)→ヴィルトゥス・ランチャーノにレンタル移籍

  • DF エルヴィン・ズカノヴィッチ(28)→ローマに400万ユーロで完全移籍

  • DF アンドレア・コーダ(30)→ペスカーラに買取オプション付きレンタル移籍
  • DF ヴァスコ・レジーニ(25)→ナポリに買取オプション付きレンタル移籍

加入系選手(金額は全て推定)

  • MF "リッキー"・アルヴァレス(27歳)←サンダーランドから1年半契約で加入

  • DF ドド(24歳)←インテルから今シーズン終了までレンタル移籍

  • DF ミラン・シュクリニアール(20歳)←ジリナより100万ユーロで完全移籍

  • DF アンドレア・ラノッキア (もうすぐ28歳)←インテルから今シーズン終了までのレンタル移籍

  • MF ヤコポ・サーラ(24歳)←エラス・ヴェローナより完全移籍

  • FW ファビオ・クアリアレッラ (33歳)←トリノより270万ユーロで完全移籍。1年半契約

  • DF モディボ・ディアキテ(28歳)←フロジノーネより完全移籍

※以上が冬の間の動き。この間ボローニャ戦でガスタルデッロと対戦している時に思ったが、ガスタが出て行った昨年冬のメルカート。わずか1年の間に選手はものすごく変わっている。ガスタと以前しっかり一緒にプレーしているのは、パロンボ、ソリアーノ、デ・シルヴェストリ、クルスティチッチなど、もはや7人ぐらいしかいない。以前から移籍が激しくて、選手を愛せないのではと思っていた憎敵ジェノアだが、サンプもサンプ愛に溢れている選手は何人かいるが、やはり近年のカルチョの波に巻き込まれて選手はものすごく入れ替わっているのだと改めて実感した。ボスマン判決以前のセリエAがやはり私は好みだ。

 あまり良い話題は無いが、下部組織では素晴らしい選手が台頭してきてる。弱冠18歳のポンセが、先日のフィオレンティーナ戦(キエーザの息子がいる)、で今季18得点目をあげて、3-2の逆転勝ちに貢献。16試合18得点と目覚ましい活躍で、早くもヴェネズエラのフル代表に召集されて、後半だけながら初出場も果たした。セリエBのヴィルトゥス・ランチャーノに武者修行に出されて、早速初ゴールを決めたボナッツォーリ。スペインで活躍して、虎視眈眈とサンプ復帰を狙っているMFカンパーニャなど、未来のサンプに希望はある。とりあえず、残留を早く決め、来sシーズンじっくりモンテッラにチームを作らせたい。

 

今日、ホームでアタランタ戦。もう言い訳は無い。勝点3あるのみ!

 

Foooorza Saaaaamp!!

 

   次節:セリエA第25節 2016年 2/14(日) 対アタランタ @ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)

 

 ’15-’16 SERIE A

 

24試合 6勝6分12敗 勝点24 得点 36 失点 43 得失点差 -7 現在17