SERIE A 第14節 11/28(土) 20:45@ジュゼッペ・メアッツァ(ミラン)
サンプドリア 1-4 ミラン (前半0-2)
主審:ドヴェーリ氏(Roma1出身)
ミハイロビッチ元監督のミランに圧倒され、今季ワーストの3連敗。アウェイ、そしてモンテッラ監督は未だ未勝利・・・
Marcatori
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(前半16分) ミラン[1] ボナヴェントゥーラ
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(前半38分) ミラン[2] ニアング(PK)
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(後半5分) ミラン[3] ニアング
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(後半34分) ミラン[4] ルイス・アドリアーノ
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(後半42分)サンプ エデル(PK)
[試合前情報]
やはり一番の注目は、ミハイロビッチ元監督との因縁の対決。さらにサンプの新監督のモンテッラとシニサは1996-1998まで共にサンプでプレーした旧友。またミランともあまり良くない形の終焉を迎えて、ライバルのインテルに移籍したカッサーノにとっても当然因縁の対決となる。さらにサンプにはミランでは控えで全く出場機会が無かったDFシルヴェストレ。一方ミランの元サンプ勢には、シニサが連れて行ったDFロマニョーリと、元祖サンプのアイドルことMFポーリ、さらに若い頃一瞬サンプに在籍したDFアバーテがいる。などなど、様々な局面で人間模様が絡み合う注目のカードだ。去年はいずれもサンプが押してた試合だったが、ホーム&アウェイ共に引き分けだった。
サンプはまずズカノヴィッチが出場停止。そして金曜日の練習の時点で怪我が治らなかったモイサンデルも招集外。ディフェンス陣が非常事態。結果、左SBメスバーのCBにレジーニと言う布陣となった。またモンテッラはソリアーノをトップ下に置いて2トップにエデル&ムリエルの、ゼンガ時代の4-3-1-2をこの試合で試す。3人のMFは、バッレートとフェルナンドの不動のレギュラーに加えて、カルボネーロでは無くイヴァンが先発で起用された。
一方のミランはこの試合から中盤が台形の4-4-2を採用。両サイドハーフにチェルチとボナヴェントゥーラを高い位置に置き、シニサ曰く実質4-2-4の攻撃的な布陣だ。2トップはバッカと、昨年は憎敵ジェノアに貸し出されていたニアング。本田はこの布陣が継続されるようだと、どんどん出場機会が厳しくなるだろう。シニサはウィングタイプの動きを両サイドハーフに求めているから。そしてGKは最近売り出し中の16歳ドンナルンマ。サンプに17歳のペレイラが出てきてすごい!と思っていたら、上を行く奴がすぐ出てきた・・・お手並み拝見と行こう。
★土曜ナイターのアンティチポ。サンプはAILと言う「イタリア白血病・リンパ腫・骨髄腫協会」のキャンペーンに賛同して、この特別ユニを着て試合に臨んだ。今節はAILのTシャツをセリエA各試合で着られたりしてた。ジェノヴァはサンマルティーノ 大学病院など、その手の研究が盛んだな街で、昨シーズンも似たようなチャリティーをやった事があった。
(右記参照)http://blog.goo.ne.jp/shussissi/m/201505
SAMPDORIA <4-3-1ー2> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ
エデル ムリエル(63分ボナッツォーリ)
ソリアーノ(Cap)
ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFカッサーニ
MFクリストドゥロプーロス、カルボネーロ、ロッカ、FWロドリゲス、カッサーノ
Milan (4-4-2): G. Donnarumma; Abate, Alex, Romagnoli, Antonelli; Cerci (35′ s.t. Honda), Kucka (8′ s.t. Poli), Montolivo, Bonaventura; Bacca, Niang (29′ s.t. L. Adriano).
A disposizione: Abbiati, De Sciglio, J. Mauri, Mexes, Suso, R. Ely, C. Zapata, Nocerino, Calabria.
Allenatore: Sinisa Mihajlovic.
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備考:警告:前半37分De Silvestri,39分Kucka,46分Soriano;年間チケット19.397人,有料入場者数12.971人;芝状態良好
<あらすじ>
前半 1分 決定機!16歳GKドンナルンマがバックパスの処理をミスって、とりあえず蹴っ飛ばしたボールがソリアーノへ。ソリアーノはこのボールを胸トラップからすぐさまボレーでロングシュート。枠に飛んだが、必死で戻ったドンナルンマが汚名挽回のパンチングで何とかセーブ。後から考えると、開始30秒のこのチャンスが、サンプにとって一番のチャンスだった・・・
8分 バッカがドリブルからペナ内に侵入して、DFを一人外してシュート。GKヴィヴィアーノが左手1本で何とかセーブ。こぼれ球を突っ込んできたチェルチに決められるが、これは明らかなオフサイド
前半16分 ボナヴェントゥーラ 0-1:
→チェルチからペナ内のニアングにつけパス。ニアングがフェイントでレジーニの逆を取り縦に突破。ファーポスト付近にGKも飛び出せない絶妙なシュートクロスを思いっきり放つ。詰めてきたボナヴェントゥーラがダイレクトで合わせて先制・・・・フットサルのファー詰めのようなゴール
17分 立て続けにミランのチャンス。ペナ内で前を向いたニアングがまたもやファーにシュート。これはわずか15cm左に外れて命拾い
37分 アバーテの右からのクロスを中央でニアングが後ろにヘッドですらす。そのボールに抜け出そうとしたボナヴェントゥーラを、デ・シルヴェストリが引っ張って倒してPK。デ・シルヴェストリにはイエロー■
前半38分 ニアング(PK) 0-2:
→ニアングがこのPKを左に決めて追加点
39分 イヴァンを倒したクツカにイエロー■
46分 ボナヴェントゥーラの突破を進路妨害で止めたソリアーノにイエロー■
ロスタイム1分。そのまま終了。
前半は0-2。ポゼッションはミラン17分41秒、サンプ9分04秒。入りは良かったサンプだが、最初のチャンスを逃すとすぐに劣勢に。全体的に動きが悪く、特にボールへの寄せが甘い。ムリエルは孤立して、ボールを貰っても失うばかり。今シーズン、ここまで最高の働きを見せていたフェルナンドも、この日は初めてと言うぐらい悪い出来だった。インターセプトをミスり、ボールをさばけず、後方へのパスミスも目立ち、ミランを躍動させる一因となった。またサンプの右サイドのボナヴェントゥーラ対デ・シルヴェストリのマッチアップで圧敗。まぁボナヴェントゥーラの動きが特に良かったのもあるが・・・復帰した”ロロ”にとっては辛い戦いとなってしまった。彼とこの試合”スーパー”だったニアングの2人に主にやられる・・・
後半4分 左サイドからチェルチのFK。左足で巻いたボールを、ニアングがニアでヒールでボレー。ミートして枠に飛ぶが、ヴィヴィアーノがパンチングでセーブ
後半5分 ニアング 0-3:
→ヴィヴィアーノのあり得ないゴールキックミス。インサイドでフェルナンドに出したパスを、あっさり近くにいたニアングにかっさらわれ、すぐさまGKとの1対1から決められる・・・後半の巻き返しの機運をそぐ痛すぎる失点
8分 元ジェノアのクツカから元サンプのポーリへ交代
18分 ムリエルに代わってボナッツォーリを投入。勝利は難しくなり、若い力を試す采配だろう
19分 デ・シルヴェストリに代わってペレイラ投入。やられまくっていた右サイド。モンテッラが戻って来た”ロロ”をねぎらっていたのが救い
29分 最後のカードは、イヴァンに代わってやや意外なパロンボ投入。しかしさすがベテラン。おそらくモンテッラに言われていたのだろう。自分の役割をしっかりわかっており、交代早々、やや強引な仕掛けからミドルシュート
後半34分 ルイス・アドリアーノ 0-4:
→チェルチの右サイドから左足でのクロス。DF2人の間でフリーとなったルイス・アドリアーノが、完璧な胸トラップからボレーシュート。ストライカーのお手本のようなゴールでダメ押し・・・
35分 お役御免のチェルチに代わって、本田登場
40分 0-5は防ぐ。本田のインターセプトから、バッカへ完璧なラストパス。しかしバッカとヴィヴィアーノの1対1は、3点目の責任を感じているであろうヴィヴィアーノが何とかセーブ
後半42分 エデル(PK)GoooooooooooL!! 1-4:
→エデルがペナ内からドリブルで突っかけ、ポーリのファールを誘いPKゲット。このPKを右下に決めて、自身今季早くも10点目。まぁ焼石に水
ロスタイム3分。そのまま1-4で終了
(ポイント)
・最終的にポゼッションはミラン30分59秒、サンプ22分48秒
・この日のMVPはニアング。私も彼がジェノアに行かなかったら、好きになってたタイプの選手だ
・この日はセリエA通算、シルヴェストレ200試合・ソリアーノ100試合・ニアング50試合出場ゲーム。明暗がくっきり分かれた
・サンプはセリエAでアウェイ通算199勝。そこから今年ずっと足踏みで未勝利
・サン・シーロの静かさが気になる。観客も3万人ぐらいだろう
・元から過激さと言う面では大した事無いミランウルトラだが、こんな惨敗で言うのもなんだがとにかく静かだ
・ミランも復権には時間がかかるだろうが、イタリアの為にはドンナルンマ、ロマニョーリ、デ・シーリオ等は育て上げる義務がある
・さてそんな敵の心配より、連敗スタートのモンテッラ・・・
まぁアウェイ2連戦でいきなり結果が出るとは私も思っていなかったけど……ただ私も思ってて、イタリアのSKYの解説でアダーニも言ってたけど、普通新監督が来たらアピールするために選手のモチベーションは相当あるはずなのに、特にこの試合はそれが全く感じられなかった。それが心配……
今回の監督交代は選手や結果よりも(EL敗退の罪はでかいが・・・)ティフォージの為って言う側面が多かったように感じる。実は選手は結構ゼンガについていってて、モンテッラが厳しくてやる気ダウンしてると言う憶測をしてしまったり・・・さすがにそれは無いと思うが、そう思えてしまうほど、この日のミラン戦の出来は良くなかった。もう今のミランに名前負けするような事は無いだろうし、去年も2戦とも互角以上に戦ってただけに残念だ。 もうモンテッラ信じて待つしかない。この2試合で今後への課題を見つけてくれたと思えば。
ちなみに運命のいたずらか、コパイタリアでミランがクロトーネとの試合に勝つと、次の相手は再びサンプ。サンプの方が去年は順位が上だったのでシードされてるのだ。リベンジのチャンスは意外とすぐ来るかもしれない。そして、次はモンテッラ監督が初めてホーム・マラッシでの采配。ただサッスオーロは、今季かなり強いので全く侮れない相手だ。1ヶ月ぶりの勝利を!!
Fooooooorza Saaaaaaaaamp!!
次節:セリエA第15節 2015年 12/6(日) 対サッスオーロ@ジェノヴァ 現地18:00Kick Off(日本時間深夜2:00)
numero105:
Se avessi la testa di Palombo
sarei secondo soltanto a Messi.
格言:105
もし俺にパロンボの頭の良さがあったら、メッシの次に世界で2番目にすごい選手になっていただろう。
※なぜかメッシに対するリスペクトがすごいカサ坊。復活したアフォリズムではとりあえず3連発でメッシ関連載っけてみました。ちなみにカッサーノは2人目の子供に”リオネル”と名付けるほど、本当のメッシファン。いつかサンプでカッサーノ-メッシ-クリロナの3トップが組めると良いですね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無いか