2015-16 SERIE A 第16節 Lazio 1-1 SAMPDORIA 後半ロスタイムで追いつき、何とかドロー

2015-12-15 07:00:00 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第16節 12/14(月) 20:45@オリンピコ(ローマ)

 サンプドリア 11 ラツィオ (前半0-0)

 主審:カルヴァレーゼ氏(Teramo出身)

 モンテッラ監督、初勝点。内容はお寒い試合だったし、ラツィオの自滅に助けられた感があったが、一応最後まであきらめなかった結果か。

Marcatori 

  • (後半33分)  ラツィオ[1] マトリ
  • (後半48分)サンプ ズカノヴィッチ 

[試合前情報]

 お互い絶不調のチーム同士の対戦。4連敗中、モンテッラ就任後未だ全敗のサンプ。一方ラツィオもここ6試合で1分け5敗。ティフォージの反感もすごく、ピオリ監督の去就も取りざたされている。そんな状況下で、7万5千人収容のスタディオ・オリンピコはわずか1万人ぐらいしか埋まらなかった。冬、平日月曜ナイター、絶不調同士・・・・本来なら好カードとなるはずの対戦はまことにお寒い内容に・・・ちなみにオリンピコでの両者の対戦は、ラツィオ29勝-サンプ8勝-12引分けとラツィオに分があり、今回が50試合目。ちなみにラツィオホームのサンプ戦は、大体ラツィオが水色のホームユニを使用して、サンプがその年の3rdユニを使用する。黒ユニでの対戦のイメージが強いが、今年は黄色ユニでの登場となった。

   連敗中のサンプは、ミニ合宿の後にまたフォーメーションを変更で4-3-3。ま、実際はより守備に重点をおいた4-5-1っぽかったが。そして試合直前にけが人が続出。メスバーに続いてシルヴェストレ、さらにエデルまで前日練習のけがでベンチ入りすら出来ず。フェレーロ会長と仲良くスタンド観戦する事となった。そこでトップにはムリエルでは無く、再びカッサーノが起用される。両ウィング(サイドハーフ)にはカルボネーロとクリストドゥロプーロス。ここに本来はエデルだったのだろう。4バックは2人の怪我の影響で、必然的にモイサンデルがセンター、レジーニが左SBとなる。ここ2試合の不調でフェルナンドがパロンボにとって変わられるのでは無いか?と言われていたが元気にスタメン。あと、ベンチには怪我が癒えて約半年ぶりにDFコーダ、そしてMFコレアも帰ってきた。

 一方のラツィオもけが人は多い。デ・フライ、オナジ、ルリッチなどは怪我。マウリシオが出場停止。フォーメーションはピオリ監督がここ何試合か試してる4-3-1-2。クローゼ、ジョルジェビッチの2トップの下をカンドレーヴァが自由に動き回る(ほとんど右サイドだが)。救いは、昨年この対戦で完璧にやられたフェリペ・アンデルソンがスタメンにいない事か。

 

★月曜のナイター、20時45分に行われたポスティチポ。平日夜に、ローマまで駆けつけたサンプティフォージ↑↑

SAMPDORIA <4-3-3> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

       カッサーノ(70分ムリエル)

クリストドゥロプーロス  カルボネーロ 

(84分ボナッツォーリ)

バッレート        ソリアーノ(Cap)
(66分イヴァン)      
         フェルナンド
               
レジーニ         デ・シルヴェストリ
            
   ズカノヴィッチ モイサンデル
             
      ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFカッサーニ、コーダ、ペレイラ

MFコレア、パロンボ、ロッカ FWロドリゲス


Lazio (4-3-1-2): Marchetti (37′ s.t. Berisha); Konko, Hoedt, Gentiletti, Radu; Cataldi (1′ s.t. F. Anderson), Biglia, Parolo; Candreva; Djordjevic, Klose (21′ s.t. Matri).
A disposizione: Guerrieri, Gabarron, Braafheid, Mauri, Morrison, Milinkovic, Onazi, Prce, Oikonomidis.
Allenatore: Stefano Pioli.

備考:警告:前半24分Zukanovic,30分Gentiletti,後半16Soriano, 31分Carbonero,47分Berisha、23分Cassano;芝状態良好 

<あらすじ>

   前半24分 カンドレーヴァを倒したズカノヴィッチにこの試合初のイエロー。次節出場停止

      26分 この試合初のまともなシュート。ズカノヴィッチのミスからフリーになったカンドレーヴァのシュート。しかしGKヴィヴィアーノの正面

      28分 決定機!カルボネーロとのワンツーで右サイドを突破したデ・シルヴェストリ。中央にグラウンダーで折り返して、詰めてきたクリストドゥロプーロスのシュート。これはGKに阻まれるが、跳ね返りをバッレートがダイレクトでシュート。しかしわずかに左に外れる・・・

      30分 マジカルトラップを見せたカッサーノを、たまらず後ろから倒したジェンティレッティにイエロー

      ロスタイム0分。そのまま終了。

前半は0-0。ポゼッションはラツィオ15分31秒:サンプ10分16秒。4-3-3という発表のフォーメーションだったが、やはり現実的にはクリストドゥロプーロスとカルボネーロはかなり守備に意識を割いており、実質的にはカッサーノ1トップの4-5-1。まぁその2人は元々MFだし。ただ、ここ3試合よりはスペースを消して、かなり集中してしっかり組織的に守っていた印象。はっきり言ってここまで凡戦だが、良く言えばお互いがしっかり研究して、相手の攻めの長所を消している試合。30分頃には、中盤で細かいワンタッチのパスが繋がりそこからチャンスが生まれて、モンテッラがこういうサッカーをやりたいんだなと言うのが一瞬だけ見られた気がする。さて後半

  後半1分 カタルディに代わってフェリペ・アンデルソン登場。嫌なやつが出てきた・・・

    16分 ファールしたソリアーノが審判に抗議してイエロー

    21分 サンプ:バッレートに代わってイヴァン

        ラツィオ:クローゼに代わってマトリ

    25分 カッサーノに代わってムリエル

    28分 ムリエルがスピードを生かしたドリブルで、ハーフラインあたりから一人でDF2人をぶっちぎる。ペナ内まで来てシュートまで持ち込むが、シュートはわずかに左に外れる・・・

後半 33分 マトリ 0-1:

 

 →フェリペ・アンデルソンがタッチライン割りそうなボールを粘って残す。このボールをモイサンデルがクリアしきれず、拾ったラドゥが左サイドからクロス。中央でマトリがヘディングで合わせ、ボールはポストを叩きながらゴールへ。先制を許す・・・

 

    37分 GKマルケッティが何と、マトリのゴールに喜び過ぎてダッシュした際に筋肉系の負傷。GKマルケッティに代わってベリシャ

    43分 デ・シルヴェストリのアーリークロスを、GKが飛び出してきてパンチング。あまり遠くに飛ばず、そのこぼれをカルボネーロが無人のゴールにボレーで狙うが、力み過ぎて的外れなシュートへ・・・

    47分 一発のロビングのパスで裏へ抜け出そうとするムリエル。これに対して、GKベリシャがペナ外まで飛び出してきて、ムリエルを倒す。一発退場かと思われたがイエロー

後半48分 ズカノヴィッチGoooooooooooL!! 1-1:

→これで得たFK。狙うのはズカノヴィッチ。集中して左足で狙ったボールは、低い早いボール。ラツィオのフェリペ・アンデルソンが懸命にヘディングでクリアしようとして、コースが少し変わってそのままゴーーール!ズカノヴィッチ、2試合連続後半ロスタイム弾!貴重な同点弾!!

ロスタイム4分。そのまま1-1で終了

(ポイント)

・ズカノヴィッチのFKは、蹴る前から入る予感がプンプンした

・モンテッラ初勝点

・ボール支配はラツィオ27分34秒、サンプ19分58秒

・75分までの非常に均衡した手堅い展開。そして最後の15分で一気に試合が動いた

・GKマルケッティの交代が、一つ流れを変えた

・非常に大きな引き分けだが、同じく不調のラツィオの自滅に助けられた感が強い

・ムリエルは途中出場でインパクトを残した。モンテッラも彼には「1試合通じた集中力活躍」を期待している

・この勝点1が、ターニングポイントになる事を祈る

 次は木曜ナイターでコパイタリアでミランとのリベンジ戦。コパイタリアでは嬉しいニュースも。宿敵ジェノアがこのベスト16の対戦で、なんどリーガプロ(セリエC1)のアレッサンドリアに延長戦の末に敗北!サンプのブロックは全て番狂わせ。カルピ(フィオレンティーナを倒す)、スペッツィア(ローマを倒す)そしてアレッサンドリア(ジェノアを粉砕)とこのサンプ-ミランの勝者。つまり、ミランさえ倒せば、決勝までは一気に行けるチャンスだ。

 エデルとシルヴェストレは、年明けまで怪我が回復しなそう。しかも中2日のこのコパイタリアの後、すぐまた中2日でリーグ戦のパレルモ戦。よってターンオーバーを敷く可能性がかなり高い。個人的には、この間完璧にやられたミランへのリベンジはかなりしたいが、サブのメンバーも見てみたい気もする。おそらくDFは次節出場停止のズカノヴィッチとコーダ、ペレイラ、カッサーニあたり。MFはパロンボ、イヴァン+カルボネーロ、クリストドゥロプーロス、コレアの内の2人か。FWはロドリゲス+ボナッツォーリになる気がする。ミランはベストメンバーを敷いてくる模様で・・・相手にとっては不足は無い!

Fooooooorza  Saaaaaaaaamp!! 

 次節:TIMカップ ベスト16 2015年 12/17(木) 対ミラン@ジェノヴァ 現地21:00Kick Off(日本時間深夜5:00)

’15-’16 SERIE A 
16試合 4勝5分7敗 勝点17 得点 22 失点 26 得失点差 -4 現在16
 
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今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”

numero6:

 Il mio primo allenatore mi diede la maglia numero 10,dicendo solo:

"Fai quello vuoi"

Un genio della panchina.

格言6:

 俺のサッカーチームでの初めての監督は、俺に背番号10のユニフォームを与えて一つだけ俺に言った

「お前がやりたい事をやりなさい」

ベンチでの天才だ