SERIE A 第9節 10/22(土) 18:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:タリアヴェント氏(Terni出身)
サンプドリア 2 - 1 うんこジェノア(前半1-1)
- (前半12分)サンプ[1] ムリエル
- (前半24分)ジェノア[1] リゴーニ
- (後半2分)サンプ[2] オウンゴール(イッツォ)
近年稀に見るスペクタクルなDERBY。ムリエルと敵クルヴァ下でのイッツォの自殺点で第113回DERBYは爆勝!!2節以来55日ぶりの勝利
↑↑©stadiosportより
Genova e' solo Blucerchiata!!
[試合前情報]
さあDERBY,とにかくDERBY。今までの調子なんとかは関係無い。内容はどうでも良い。勝てば良い。試合前の情報は前号でお伝えした通り。→http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/397c3ffa38c1452429477b6163439484
さて、サンプ注目のスタメンで一番目を引いたのはトップ下。ここ2試合の活躍が評価されて、ついにブルーノ・フェルナンデスがリッキーに代わって今季初スタメン。後はほぼ予想通り。かねてからお伝えした通り、怪我のヴィヴィアーノに代わってGKはサンプ公式戦デビューとなるサンプ愛溢れるプッジョーニ。DFは怪我から歯を食いしばってシルヴェストレが出てきた。出場が危ぶまれたクアリアレッラもスタメン。
↑↑試合前SUDのコレオグラフィア
「I COLORI DELLA SUD / SON QUELLI DEGLI EROI」
=SUDのこの色は 我々の英雄の色だ
↑↑一方のNORDのコレオグラフィア
一方のジェノアも試合前の予想通り。監督のユリッチは出場停止の為、アルベルト・コッラーディ助監督がベンチで指揮を取る。ユリッチはガスペリーニ監督時代のジェノアの選手であり、同じようなサッカーをしている。3-4-3の攻撃的布陣でピッチをワイドに使いサイド攻撃を多用。しかし何故か今季は7試合5失点と守備が固い。エースのパヴォレッティは怪我でスタメンは間に合わなかったが、ベンチ入りはした。マケドニア代表のパンデフとリゴーニとあのシメオネの息子、ジョヴァンニ・シメオネの3トップ。
シメオネ息子は親父とは全然タイプが違う、スピードも有るストライカーだ。まだ若いがパヴォレッティの負傷でチャンスを掴みつつある。中盤はヴェネズエラ代表キャプテンのリンコンとポルトガル代表のミゲル・ヴェローゾが中央に陣取り、ガスペリーニサッカーの代名詞とも言える3-4-3のサイド攻撃の担い手には、右はラゾヴィッチの出場停止を受けてエデニウソン。左はラクザール。DFはアルゼンチン人の「キャプテン」ブルディッソとオルバンと、昨季もレギュラーでDERBYも出ていたイッツォ。GKはジェノアのバンディエラっぽくなってきた”ペリン”。
↑↑©スカパー!の映像を筆者撮影
★土曜日18時、まだ陽が落ちてない時間から始まった一応ナイター。試合前には雨が降る予報もあった
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
クアリアレッラ ムリエル(87分ジュリチッチ)
フェルナンデス(67分アルヴァレス)
リネッティ バッレート
トレイラ(76分パロンボ)
レジーニ(Cap) サーラ
シュクリニアール シルヴェストレ
プッジョーニ
ベンチ:GKトッツォ DFアムジー、ペレイラ、クラインツ
MFエラモ、プラート、チガリーニ FWシック、ブディミル
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Genoa (3-4-3):
パンデフ(82分ニンコヴィッチ) シメオネ
リゴーニ
ラクザール エデニルソン
リンコン(74分パヴォレッティ) ヴェローゾ
オルバン(60分ムニョス) イッツォ
ブルディッソ
ペリン(Cap)
ベンチ: Lamanna, Zima, Gentiletti, Cofie, Ntcham, Ocampos, Biraschi, Brivio, Fiamozzi.
監督: Alberto Corradi.
備考:警告:前半45分ペリン,後半4分リネッティ,11分オルバン,23分ラクザール, 34分プッジョーニ;年間チケット保有者数13.739人=DERBYだからNordの分、人数が少ない (1試合平均143.128 euro),有料入場者数16.085人(407.063 euro);芝状態良好
<あらすじ>
前半3分 サンプいきなり最初のチャンス。サーラの右からのクロス。クアリアレッラのヘッド。ブルディッソに当たってコースが少し変わるが、GKペリンが反応して間一髪セーブ。
10分 フェルナンデスが、浮き球を左足で素晴らしいロングパス。ムリエルがDFラインの裏に抜け出して完璧なトラップ。そのままペナ内まで持ち込んでシュートを放つが、GK正面
前半12分 ムリエルGoooooL:1-0
→サーラの縦パスで抜け出したブルーノ・フェルナンデスが右サイドからグラウンダーのクロス。クアリアレッラがDFと競りながらこのボールを反転しながらトラップ。そしてすぐ近くにいたムリエルに絶妙なラストパス。これをムリエルが豪快に蹴りこんでゴール!!サンプ先制!!
↑↑サンプ新生2トップ!!
17分 左サイドからのロングスローから、シメオネがオーバーヘッドを試みるがDFがブロック。こぼれ球をエデニルソンがボレーで狙うが再びブロック
前半24分 リゴーニGoal:1-1
→左から右へボールを展開されて、マークがルーズになった右サイドのエデニルソン中央からスライドしてカバーに行くべきだったシルヴェストレの対応も遅れ、かなりフリーでグラウンダーのクロスをニアサイドへ上げられる。GKの鼻先で突っ込んできたリゴーニが触ってゴール・・・同点
29分 左サイド、サーラのギャンブルタックルをかわしてペナ内まで侵入したシメオネ。グラウンダーのクロスをファーでエデニルソンが合わせるが、シュートミスで救われる
30分 右サイドからイッツォのシュートクロス→バーを直撃
31分 左からのCK、中央でブルディッソがドンピシャでヘッド→プッジョーニがナイスセーブ!何とか反応してボールはバーに当たり、跳ね返りをパンデフが押し込むがこれはオフサイド
39分 バー×2本!!右からのトレイラのFK。シルヴェストレがドンピシャでヘッド→バーを直撃。その跳ね返りをバッレートがシュートもブロックにあい、さらにそのこぼれをムリエルが高いボールで折り返すがこれもバー…
ロスタイム2分
46分 PK獲得!!バッレートのスルーパスから、一瞬早く抜け脱したクアリアレッラ。飛び出してきたペリンより先にボールに触れ倒される!!PKを貰いに行ったなありゃ。ペリンにはイエローカード■
47分 クアリアレッラPK失敗!クアリアレッラの右上を狙ったシュートは、ペリンに完璧に読まれてセーブされる・・・
そのまま終了
前半は1-1。シュート数がサンプ7本(枠内6本)、ジェノア6本(枠内4本)。両チームチャンスを多く作り出して、スコア以上に面白かった。前半の入りからかなりのサンプペース。その流れで先制したが、先制した事でやや引き気味になり、そのせいでジェノアが息を吹き返す。15~30分ぐらいまではジェノアペース。プッジョーニがヘッドを止めてからまたサンプに流れが戻ってきて、最後はPKを獲得。ただ、これを止められたのは痛い・・・また後半は分からなくなってしまった。サンプではムリエル&クアリアレッラの2トップとフェルナンデスが特に目立つ。ジェノアはエデニルソンがチャンスに多く絡んだ
後半1分 ブルーノ・フェルナンデスが斜めに走ってきたクアリアレッラに絶妙なスルーパス。クアリアは左足でファーにコントロールされた良いシュートだったが、これもペリンがファインセーブ
後半2分 オウンGoooooL(イッツォ):2-1
→右サイド、サーラの縦パスで抜け出したムリエル。中へ上げたライナー性の速いクロス。詰めてきたクアリアの前でGKペリンがダイビングでパンチングするが、戻ってきたDFイッツォの腹にこの球が当たりそのままゴールイン!!2012年11月、チェザーレ・ボヴォがやってくれたのと同じ、敵ティフォージが集まるGradinata NORDの真下でのオウンゴール。サンプ再び勝ち越し!!
↑↑©socialfc.itより GRAZIE IZZO!!
4分 リゴーニに足裏を見せてファール。リネッティにイエロー■
8分 惜しい!クアリアレッラのループ!敵DFがロビング処理にもたついたところを狙って、クアリアレッラがループで狙うがわずかに上
10分 ムリエル倒したオルバンにイエロー■
12分 強烈なシュート!ムリエルがクアリアレッラのパスから抜け出して、ブルディッソとの1対1をかわし、強烈な右足シュート。ペリンがジャンピングパンチでセーブ
14分 オルバンに代わって元サンプの裏切り者ムニョス投入。オルバンはこの直前にもムリエルをイエローっぽいファールで倒しており、レッドを貰わない為の交代だろう。この日のムリエルを止めるのは難しい
22分 フェルンデスに代わってリッキー投入。いつもと逆
23分 サーラを後ろから倒したラクザールにイエロー■
29分 MFリンコンに代わっていよいよFWパヴォレッティ投入。超攻撃的に
31分 トレイラに代わってパロンボ投入。パロンボは今季初登場か。これを見てレジーニはキャプテンマークをパロンボに譲ろうとするが、パロンボは固辞。「これからはお前がしっかりやれよ」と
33分 プッジョーニ、ゴールキックの際に遅延行為を取られてイエロー■
36分 パンデフに代わってニンコヴィッチ。ジェノア最後ののカードを切る
37分 入ったばかりのニンコヴィッチの右からのクロス。中央でパヴォレッティがフリーでヘッド。しかしGK正面
38分 足がつってピッチ上でムリエルが倒れて助けを要求。サンプイレブンは足を止めるが、ジェノアは無視してプレーを続行。左からラクザールのクロスをパヴォレッティがヘッド。わずか右に外れる。相変わらず汚ねー奴らだ!!
42分 足が攣ったムリエルに代わってジュリチッチ投入。ジュリチッチはこのDERBYでサンプ&セリエAデビュー!
43分 惜しい!ジェノアのCKをカットしてカウンター。入ったばかりのジュリチッチにボールが出て、ジュリチッチはドリブルでボールを運んだ後切り返して絶妙なラストパス。しかしこれを受けたリッキーのシュートタイミングがワンテンポ遅くて、戻ってきたDFにブロックされる
44分 左からリッキーのFK。ファーで合わせようとするが合わずに、高く上がったボールがニアでフリーのクアリアレッラの元へ。クアリアは左足ボレーで狙うが、力んで思いっきり宇宙開発・・・
45分 左からミゲル・ヴェローゾのクロスがファーまで抜けてくる。角度の無い所からニンコヴィッチがボレーで思いっきり狙うが、プッジョーニがセーブ!
ロスタイム5分。そのまま終了。2-1
(ポイント)
・シュート数はサンプ13本(枠内10本):ジェノア11本(7本)
・サンプのMVPはムリエルかなー
・後半もサンプペースから始まったが、パヴォレッティ投入からジェノアも何本かチャンスを作る
・そこをしのぐと再びサンプにペースが戻り、最後は危なげなく勝利!
・PKストップでやや不安になったが、それにめげずに後半頭にすぐに点が取れたのが良かった
・パロンボ、ジュリチッチと今までほぼ構想外になってそうだった2人を使えたのも大きい
・チーム全員で戦っている
・GKプッジョーニにとっては最高のデビュー!
↓↓「私が来るまでサンプは、レッコからキアヴァリ(いずれもジェノヴァ近郊の都市)までしか知られていなかった」と言う失言がティフォージの怒りを買ってしまったフェレーロ会長。DERBY直前に謝罪の手紙を発表したが、この日は勝利後にもピッチには降りてこられず・・・Tribunaで愛人と熱いキス
さてDERBYの勝利をずっと喜んでいたいが・・・・
今までの不安を消す意味でも、ものすごく大きな1勝である事は間違いない。内容的にもジャンパオロがやりたいサッカーは見えている。ただ、DERBYの勝利で勝点10貰えるわけでも無い。冷静に日程を見ると、この後すぐ水曜日にユーヴェ、さらに日曜インテル、翌週フィオレンティーナと厳しいカレンダーが続く。まさに正念場。
ここは一つ、今まで出番の少なかった選手のチャンスでも有る。この日パロンボやジュリチッチまで使われたように、ジャンパオロはとりあえず全員をきちんと見ているようだ。プラート、シック等にもチャンスが来るだろうか?まず、逆賊ユーヴェ相手のアウェイゲームは失う物は何もない。どうせ中3日のゲームなので、思い切ってプラートとか先発で試して欲しいものだが・・・反対にホームでのインテルは勝点を取らなければいけない。全くデ・ブールが何をやりたいか見えてこない今のインテル。選手の名前はスゴイが、恐れる必要は無い。
まずは、すでに明日。逆賊ユーヴェ討伐!!
そして、とりあえずDERBYの勝利を届けてくれた監督や選手たちには感謝しかない!
これだからサンプファンは辞められないや
GRAZIE RAGAZZI !!
↑↑©raisport.itより
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA第10節 2016年 10/26(水) 対逆賊ユーヴェ@トリノ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜3:45)
’16-’17 SERIE A
9試合 3勝2分4敗 勝点11 得点10 失点12 得失点差-2 現在15位
今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”
numero107:
Dicono che la droga sia buona.
Evidentemente non sono mai stati con una donna...
格言107:
みんな薬は最高だと言う
明らかに、最高の女と寝てない証拠だ...