この試合の前で冬のメルカートが終了した。毎度恒例の最終日駆け込み移籍は、しかしかなりのサプライズだった
↑↑©Genova Notiziaより
Maya Yoshida 34吉田 麻也
ポジション:DF
1988年8月24日生まれ(31歳)
日本 長崎出身
189cm 78kg
今季:サウザンプトン(プレミア) 8試合0得点
この、日本代表キャプテンのサンプ加入は全く噂にも上っていなかったので、まさに青天の霹靂だった。
サンプに勤めてる友人から、正式にNETなどにニュースが出回るちょっと前に、「吉田ってどんな選手だ?サンプに入ってくるぞ」って言うメッセージが来て、私はドッキリかと思ったぐらいだ。
正直Jリーグに全く興味が無く、日本代表選手よりイタリア代表選手の方が圧倒的に詳しい私でもさすがに吉田麻也は知っている。
ただ、入る前の印象とサンプ入団後では大分印象が変わった。まぁそれを話し出すと長くなるので、「柳沢よりは期待してます」とここではまとめておいて、あとはまた後日。
ここまでわずか1試合しか試合出場していないが、その1試合含めてサンプファンの評価は今のところ思いのほか高い
↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより
Antonino La Gumina 17アントニーノ・ラ・グミーナ
ポジション:FW
1996年3月6日生まれ(24歳)
イタリア パレルモ出身
184cm 72kg
今季:エンポリ(セリエB) 17試合4得点
移籍最終日に控えFWの交換のような形。カプラーリをパルマに放出(買い取りオプション付きレンタル)して、エンポリから同じ形式で獲得した。
昨季もサンプ移籍の話がかなり濃厚なところまで有ったが、最終的にエンポリが獲得。2017-18シーズンのパレルモ(セリエB)で29試合9得点で頭角を現してサンプも獲得を望んだ。
スピードとテクニックに優れるFW。ただ、結果的には怪我の影響も有ったが、昨季もエンポリで22試合でわずか2得点。FWとしては得点力に課題を残す。
しかし遠目から見るとマクシ・ロペスにそっくり。私のサンプ全く興味ない女の子の友達が、めちゃくちゃイケメンですぐファンになっていたという事はカッコは良いのかな?
↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより
Kristoffer Askildsen 16クリストファー・アスキルドセン
ポジション:MF
2001年1月9日生まれ(19歳)
ノルウェー オスロ出身
190cm 77kg
昨季:スターベク(ノルウェー) 14試合1得点
1月28日にサンプが4年半契約で獲得。弱冠19歳のセントラルMF。長身だが潰し屋と言うより攻撃にも優れたセントラルMFのようだ。
今季はプリマヴェーラ中心にイタリアサッカーに慣らさせる形だろう。同胞のトルスビーの存在が彼の成長を助けられると良い
先に入団したトネッリと吉田はセンターバックで即戦力。FWはカプラーリの代わりにラグミーナ。
またラニエリになって結果を出せなかった10番のリゴーニはわずか半年で買い取られずゼニトにレンタルバック。我らがレジーニはカプラーリと一緒にパルマにレンタルで移籍した。
アスキルドセンは将来への投資で、同時にデンマーク人のMF Mikkel Damsgaard=ミッケル・ダムスゴーをFCノアシェランから獲得。彼は来季から4年契約。非常に期待できるトップ下だ。
この渋い国のプロスペクト獲得が続けられているのは素晴らしい
Serie A 第22節 2/3(月) 20:45@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:ラ・ペンナ氏(Roma1出身)
サンプドリア 2-4 ナポリ
得点者:前半3分ミリク、16分エルマス、26分クアリアレッラ
後半28分ガッビアディーニ(PK)、38分デンメ、53分メルテンス
↑↑©90Minより
1度は0-2から追いつくも…後半38分に再度勝ち越され…VARも物議を呼んだ試合
[試合前情報]
勝点20で16位のサンプ、勝点30で10位のナポリ。ナポリとして不調で、前回対戦した時からは監督も変わっている。
12月にボローニャ戦負け、ウディネーゼ戦引き分けでそれまでも関係が悪かったデ・ラウレンティス会長にアンチェロッティは首を切られた。
皮肉にも解任の前日にCLではゲンクに4-0で勝利してベスト16進出を決めたが、決定は変わらなかった。(その後ベスト16はバルサと対戦して1stラウンドは1-1引き分け、その後コロナに突入)
5勝4敗6分けの7位の時点、12/11にガットゥーゾ新監督の就任が発表された
これはアンダータでの対戦。アウェイで0-2の敗戦。つまり両チーム共に監督が代わっての今回の対戦となる↓↓
2019-20 Serie A 第3節 Napoli 2-0 SAMPDORIA 開幕3連敗!!! - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~
まだまだ振り返りたくない試合が続く……夏のメルカートも前節の翌日に終了し、結局1人だけは補強した。当初から噂に上...
2019-20 Serie A 第3節 Napoli 2-0 SAMPDORIA 開幕3連敗!!! - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~
以下がサンプvsナポリにまつわるデータ集↓↓
直近5試合 ホームでのナポリ戦(SERIE Aのみ)
2018-2019: Sampdoria-Napoli 3-0 11’ e 32’ Defrel, 75’ Quagliarella
2017-2018: Sampdoria-Napoli 0-2 72′ Milik, 80’ Albiol
2016-2017: Sampdoria-Napoli 2-4 36′ Mertens, 42’ Insigne, 49’ Hamšík, 50’ Quagliarella, 65’ Callejón, 90’ Álvarez
2015-2016: Sampdoria-Napoli 2-4 9′ Higuaín, 18′ Insigne, 45′ Correa, 60’ Hamšík, 73’ Éder, 79’ Mertens
2014-2015: Sampdoria-Napoli 1-1 57’ Éder, 90′+2 Zapata
※昨季の3-0快勝が遠い事のようだが。クアリアレッラのスーパーヒールボレーはスゴかった。また2-4と言うスコアの敗戦が何とこれで最近3度目となってしまった
通算成績 サンプvsナポリ(セリエAでのサンプホーム)
試合:52
サンプ勝利:21
引き分け: 17
ナポリ勝利:14
サンプGol:78
ナポリGol:56
※ホームではまだしっかり勝ち越し
通算成績 サンプvsナポリ(SERIE A全部)
試合:105
サンプ勝利:30
引き分け:36
ナポリ勝利:39
サンプGol:125
ナポリGol:132
※ずっと互角だったはずだが、ナポリが金持ちになった最近一気に成績が悪くなってきた
さてサンプはラニエリ監督が4-4-2を継続。まずベレジンスキが出場停止。怪我でベンチ外はフェラーリ、デパオリ
レジーニ、リゴーニ、カプラーリは旅立ってラ・グミーナとアスキルドセンは早速ベンチ入り。吉田はコンディションの問題でまだベンチ外
DF4バックは右SBがまた2人いなくなってしまったので便利屋トルスビー。他は変わらず中央はトネッリとコリー。左はまだムッルーが100%では無いという事でアウジェッロが先発
MFはエクダルがアンカーでこの日はダブルボランチの右にリネッティ。左にヤンクトが戻ってきて、右にラミレス
FW2トップはキャプテンクアリアレッラとガッビアディーニ変わらず
元ナポリはトネッリ、ガッビアディーニ、クアリアレッラ、ラニエリ監督
SAMPDORIA<4-4-2> 監督クラウディオ・ラニエリ
クアリアレッラ(cap)ガッビアディーニ
(75分ボナッツォーリ)
ヤンクト(79分ヴィエイラ) ラミレス(68分マローニ)
エクダル リネッティ
アウジェッロ( トルスビー
コリー トネッリ
アウデーロ
ベンチ:GKセクリン、ファルコーネ DFチャボット、ムッルー MFバッレート、アスキルドセン、レリス、ベルトラッチ FWラ・グミーナ
イエロー:ヤンクト、エクダル、リネッティ、ラミレス
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ナポリはガットゥーゾ監督の4-3-3。アンチェロッティ時代に比べてサッリ時代に近い4-3-3に戻ってる
FWは左からキャプテンインシーニェ、ミリク、カジェホンの強力な3トップ
MFは冬移籍してきたハムシクに代わるスロヴァキア代表のロボツカをアンカーにジエリンスキとエルマス
DF陣ではこの日はクリバリお休みで右SBのディロレンツォがCBに回っていた
現在、元サンプはいない
Napoli(4-3-3) 監督:ジェンナーロ・ガットゥーゾ
ミリク
インシーニェ(CAP)カジェホン(72分メルテンス)
ジエリンスキ エルマス(79分ポリターノ)
ロボツカ(61分デンメ)
マリオ・ルイ ヒサイ
ディロレンツォ マノラス
メレト
ベンチ:オスピナ、カルネジス、アラン、ジョレンテ、ロザーノ、ルペルト、マクシモヴィッチ、クリバリ
イエロー:エルマス、デンメ、ポリターノ
*備考:年間パス保有者数17.031(1試合平均177.402euro),有料入場者数2.986(58.092euro);芝状態良好
★月曜20:45に行われたポスティチポ。トリブーナには代表監督のマンチョの姿も
去年ラニエリの元でプレーしたマノラスや、リネッティ・ベレジンスキ⇔ミリク・ジエリンスキのポーランド代表繋がりなど交流深いメンバーも多い
<あらすじ>
ハイライト動画⇒
Sampdoria 2-4 Napoli | Demme and Mertens Seal Victory in 6-Goal Thriller! | Serie A TIM
Diego Demme and Dries Mertens scored late on to beat Sampdoria in an e...
youtube#video
両チームともチャンスを多く作ったスペクタクルな試合。
試合開始と共にSUDから投げ込まれた発煙筒がまだ煌々と燃え盛る中(開始150秒)、いきなりジエリンスキのクロスからミリクのヘッドで先制を許す 0-1
すぐ同点のチャンスが来て、ガッビアのパスからクアリアレッラがチャンスを迎えるがシュート弱すぎ
1-1を逃すと追加点もナポリ。16分にCKからニアですらしたボールをファーでエルマス 0-2
しかし26分に汚名挽回とばかりにクアリアレッラが得意の難しいシュートを決める
エクダルのロングクロスを遠距離からダイレクトボレー 1-2
↑↑©Positano Newsより
これで火が付いたサンプはここからは互角以上の戦い。40分にはカウンターから最後ガッビアのシュートのこぼれ球をラミレスが詰めるが、苦手の右足でポストに当ててしまう
ロスタイム0分。前半は1-2で終了。
ポゼッションはサンプ33.3%:ナポリ66.7%
後半開始からラミレスをトップ下に移して4-3-1-2にシステム変更。そしてサンプの反撃は続く
10分には大カウンターから最後ラミレスがオーバーヘッドで同点ごーーる!熱い!!
↑↑©SampNews24より
・・・・・と思ったが、なぜかVARでだいぶ前のプレーでのハンドを取られてノーゴール・・・
確かに百歩譲ってハンドかもしれないが、そこから3プレーぐらい挟んでの得点なので、いくら得点シーンだからと言ってそこまで遡るのはおかしい!
しかしこれにめげずに、そして審判もちょっと反省したか、25分にはクアリアレッラがマノラスに倒されたプレーをまたもやVARの末にPKの判定
⇒このPKをガッビアディーニが決めて本当に同点!!2-2
その後も一進一退の攻防が続くが、引き分けが見えてきた38分、デンメに痛恨のゴールを許す 2-3
それでも最後まで諦めない前掛かりのサンプに対してロスタイム7分、飛び出したアウデーロのミスを逃さなかったメルテンスがトドメのゴール
ロスタイム7分。そのまま2-4で終了
(ポイント )
・後半のポゼッションはサンプ40%:ナポリ60%。最終シュート数はサンプ9本(枠内5):ナポリ11本(枠内7)
・クアリアレッラがPKを取られながら怪我して引っ込むのはこれで2回目。自らを犠牲にして点を生み出す、オスカー賞ものの演技かな?
・マローニがリーグ戦久々の登場。ただ、正直ラミレスそのままか、状態的に無理なら他の選手の方が良かったと思う
・ラニエリは試合後のインタビューで⇒https://www.youtube.com/watch?v=r3q8K7QqBDY
「このような強いチームにミスを犯すと高い代償がつく。先制されたゴール、発煙筒がGKアウデーロの邪魔になったか?選手とその話はしていない。ミリクが素晴らしかった。
マローニの投入について。彼にはデンメに自由にボールを触らせないように投入する前に言ったが、あまり上手くいかなかった。
(再びサンプティフォージからナポリを差別するチャントが飛び出した事について)ナポリのティフォージには私から謝罪する。ナポリにはたくさんの友達もいる。
サンプファンは普段から素晴らしい。ただ、審判の判定などに苛立ってあのような行動をとってしまっただけだ。
(0-0×4回など6試合無失点であなたはディフェンスを整備したと思う。だがなぜ4失点×2回や5失点×1回など取られる時は大量失点が有るのですか?と言う質問に対して)
私にも本当にわからない。ただ、やはり集中していない時間帯がまだまだ多い。最初にやられないと目が覚めない傾向は有るのかもしれない。
今日も0-2になってからやっと、この1週間ずっと練習してきた後ろからの組み立てなど自分たちのプレーを取り戻した」
などとコメント。ちなみにラニエリは審判の判定についての質問には答えない
戦う者も負ける事が有る。ただ、戦わない者は戦う前から負けている
この日は結果は負けたが戦う心は見せた。ラニエリが言う通り次は最初から集中して自分たちのプレーを
次はアウェイ。元サンプのマッツァーリ監督が解任されてグラついてるトリノ。勝たねば!
Foooooooorza Saaaaaaamp!!
22試合 5勝5分12敗 勝点20 得点22 失点37 得失点差-15 現在16位
次節:セリエA 第23節 2021年 2/8(土) 対Torino@トリノ 現地18:00Kick Off(日本時間深夜2:00)