いよいよカルチョの世界が再開しようとしている。
まず本日6/12(金)のCoppa Italia準決勝2ndレグ、逆賊ユーヴェvsミランの試合はどうやら行われるようだ。
翌13(土)にもう片方の準決勝ナポリvsインテル。そして17(水)に決勝戦。
物凄い速さでセリエA再開幕前にとりあえず、コッパを終わらせてしまえーという事らしい。
ちなみに1stレグはミラン1-1逆賊ユーヴェ、ナポリ1-0インテル
まぁすでに負けてるサンプには関係ないが。サンプに関係あると言えば、メルカートの日程。
イタリアの夏の移籍市場は9/1~10/5、冬の移籍市場は2021年1/4~1/31と定められた。
その頃は平穏な世界になってるように祈る
さて、振り返りはあと2試合。故野村克也監督はこう言った
「負けに不思議な負け無し、勝ちに不思議な勝ち有り」
しかし、このフィオレンティーナ戦は私にとっては不思議な負けだった。少なくともこの大差は・・・
Serie A 第24節 2/16(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:イッラーティ氏(Pistoia出身)
サンプドリア 1-5 フィオレンティーナ
得点者:前半O/G(トルスビー)、18分ヴラホビッチ(PK)、40分キエーザ(PK)
後半12分ヴラホビッチ、33分キエーザ、45分ガッビアディーニ⑥
↑↑©現地から友人Keiより
ついにマラッシに降り立った吉田麻也。2試合目にして初のホームでのベンチ入り。デビューが待たれる
オウンゴール、PK、PK、と前半悪夢の3失点。さらに退場者まで出して、あまりに酷すぎる敗戦
[試合前情報]
勝点23で16位のサンプ。勝点24で14位のフィオ。勝点差わずか1で迎えたこの試合。残留争い直接対決だ。
フィオは逆賊ユーヴェ、アタランタと連敗してジェノヴァに来た。一方のサンプはアウェイでトリノに逆転勝ち。
勢い関係も見て、ここいら辺も不思議な負けと言った理由だ。
フィオレンティーナは元サンプでもあるモンテッラ監督が2019年いっぱい、17節のローマ戦の1-4敗戦をもって解任された。
そしてこちらも元サンプ、”ウノディノイ”イアキーニ新監督が2020年初戦から指揮を執っている。
こうしてみると、下位のほとんどのチームがアンダータとリトルノでの対戦で監督が代わっているな(笑)
フィオレンティーナについての詳しい情報は友人がやっているこちらのサイトまで⇒
前回の対戦ではアウェイで1-2で敗戦。またまたもやその時からは両チーム共に監督が代わっての今回の対戦となる↓↓
2019-20 Serie A 第5節 Fiorentina 2-1 SAMPDORIA 晴れのち雨… - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~
初勝利から3日後。ミッドウィークの試合。相手は昨シーズンの2/17から7ヶ月以上勝ち星に見放されているフィオレンティーナ。サンプも酷いがフィ...
2019-20 Serie A 第5節 Fiorentina 2-1 SAMPDORIA 晴れのち雨… - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~
以下がサンプvsフィオレンティーナにまつわるデータ集↓↓
直近5試合 ホームでのフィオレンティーナ戦(SERIE Aのみ)
2018-2019 Sampdoria-Fiorentina 1-1: 13′ Simeone (F), 60′ Caprari (S)
2017-2018 Sampdoria-Fiorentina 3-1: 30′ Quagliarella (S), 60′ Quagliarella (S), 68′ Quagliarella (S), 80′ C. Sánchez (F)
2016-2017 Sampdoria-Fiorentina 2-2: 5′ B. Fernandes (S), 60′ G. Rodríguez (F), 71′ R. Álvarez (S), 88′ Babacar (F)
2015-2016 Sampdoria-Fiorentina 0-2: 10′ rig. Iličić (F), 58′ Kalinić (F)
2014-2015 Sampdoria-Fiorentina 3-1: 27′ rig. Palombo (S), 43′ Rizzo (S), 45′ Savić (F), 77′ Éder (S)
※ここ5年で2勝2分け1敗。得点は良く入ってる感じだ。
通算成績 サンプvsフィオレンティーナ(セリエAでのサンプホーム)
試合:60
サンプ勝利:25
引き分け:23
フィオレンティーナ勝利:12
サンプGol:90
フィオレンティーナGol:63
※ホームではだいぶ勝ち越している。ちなみに一番多いスコアは0-0ドローで8回らしい
通算成績 サンプvsフィオレンティーナ(SERIE A全部)
試合:121
サンプ勝利:34
引き分け:45
フィオレンティーナ勝利:42
サンプGol:140
フィオレンティーナGol:161
※アウェイではだいぶやられて最終的に通算では分が悪い・・・
さてサンプはラニエリ監督が4-3-1-2を継続。デパオリが怪我から復帰して、怪我でベンチ外はフェラーリだけ。
エクダルが出場停止。結果的にはこれが物凄く大きかった。だってエクダル以外、前節快勝のスタメンから変わっていないんだもん
右SBにベレジンスキ、左SBにムッルー。中央は変わらずトネッリとコリー
アンカーにはエクダルの代わりにベルトラッチが起用される。左にリネッティ、右にトルスビー、そしてトップ下にラミレス
FW2トップはキャプテンクアリアレッラとガッビアディーニ変わらず
元フィオレンティーナは現在いないはず
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督クラウディオ・ラニエリ
クアリアレッラ(cap)ガッビアディーニ
ラミレス(67分デパオリ)
リネッティ トルスビー(46分ヤンクト)
ベルトラッチ(46分ヴィエイラ)
ムッルー■39分 ベレジンスキ
コリー トネッリ
アウデーロ
ベンチ:GKセクリン DFアウジェッロ、チャボット、吉田 MFバッレート、マローニ、レリス FWボナッツォーリ、ラ・グミーナ
イエロー:ムッルー、ラミレス、コリー、デパオリ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フィオレンティーナはイアキーニ監督の3-5-2。監督は代わったが、実はこのスタメンは5節の時と2人しか変わっていない。
フォーメーションも一緒だし。FWリベリーが怪我していて、エースのキエーザ息子とコンビを組むのは弱冠20歳で大売出し中のヴラホビッチ。攻撃的MFプルガルに代わって、冬に加入した元サンプのダンカン。後は一緒。DFはキャプテンのペッツェッラを中心とした3バック。MFは出戻りのバデリをアンカーに、期待の若手のカストロヴィッリが攻撃的に振る舞う。
元サンプはイアキーニ監督と、ダンカン。強いて言えばキエーザの親父
Fioretina(3-5-2) 監督:ジュゼッペ・イアキーニ
キエーザ(81分ゲザル)ヴラホビッチ
カストロヴィッリ ダンカン
(67分プルガル) (71分ベナッシ)
バデリ■44分
ダウベルト リローラ
カセレス ミレンコヴィッチ
ペッツェッラ(CAP)
ドラゴフスキ
ベンチ:テッラッチャーノ、イゴール、ソッティル、チェッケリーニ、アグデーロ、ヴェヌーティ、ダッレムーラ、クトローネ、テルジッチ
イエロー:ヴラホビッチ、バデリ、ダンカン
*備考:年間パス保有者数17.031(1試合平均177.402euro),有料入場者数3.253(56.791euro);芝状態良好
★日曜15:00に行われたレギュラータイムゲーム
<あらすじ>
ハイライト動画⇒
Sampdoria 1-5 Fiorentina | Chiesa and Vlahovic Both Hit Braces in Comfortable Victory! | Serie A TIM
Dušan Vlahović and Federico Chiesa each bagged a brace as Fiorentina s...
youtube#video
負けに不思議な負け有り。実は試合への入りはサンプ良かった。
ボールは上手く回せていたし、ラミレスはペナ内に上手く侵入しようとした。
しかし8分のオウンゴールで全ての歯車が狂い始める。そして一度狂い始めた歯車は元には戻らない。
その8分後にはラミレスの手に当たっちゃったハンド。しかも一度は見逃されたのに、ご丁寧にVARでバレてしまいPK
↑↑©fanpageより
まぁこれは正しい判定だろう。このPKをヴラホビッチに決められて0-2
次も39分、VARによりムッルーがペナ内の空中戦の争いで肘打ちがファール⇒2枚目のイエローで退場⇒さらにPK
こっちの判定はちょっと厳しすぎると思うが。
こんなわけで前半なんと、シュート0で3失点。聞いたことない。実は内容はそんなに悪くない
その後イッラーティのお詫びか、44分にバデリを退場にしてくれて10対10の戦いで前半を終える
ロスタイム3分。前半は0-3で終了。
ポゼッションはサンプ50.9%:フィオ49.1%
実はこの日、サンプキャンプの日本開催を私と一緒に手伝ってくれる友人が現地で生観戦していた。
そしてハーフタイムに出場停止のエクダルとパシャリ。エクダルがこんな事やってるから大敗するんだ!(笑)
後半頭からベルトラッチとトルスビーに代えてヴィエイラとヤンクト投入の2枚替え。なんで最初からベルトラッチじゃなくてヴィエイラじゃ無かったんだ!?
しかし後半は逆に得点で勢いに乗るヴィオラの方が内容も良くなり、12分にヴラホビッチが決めて0-4。ハイ、これで試合完璧に終了~
しかし得点を決めた後のサンプティフォージに対する、この仕草は許されない
↑↑©RuttoSportより
若気の至りなんだろうが・・・サンプティフォージも挑発にすぐ反応して大ブーイング。
まぁ”我らが”イアキーニが、試合後にヴラホビッチに謝らせていたから、なんとかイカルディみたいにはならないか。さすがベッペ。
試合はキエーザ息子が、親父そっくりの豪快なシュートを決めて0-5
最後の最後に、世が世ならスーパーゴールだろうが、全く誰の記憶にも残らないゴールをガッビアディーニが決めて、1㎜だけプライドを保った
ロスタイム0分。そのまま1-5で終了…
(ポイント )
・後半のポゼッションはサンプ40.8%:フィオ59.2%。最終シュート数はサンプ13本(枠内5):フィオ11本(枠内6)
・大体イラーティはピストイア(フィレンツェのすぐ近く)の出身なのに、なんでこの試合を裁けるんだ!?
・アウデーロは本当に1本もPKを止めない。この日のヴラホビッチのコース読んで止められなかったヤツ。あれが止められないという事は一生止められない気がする
・次節はムッルーとラミレスが出場停止
・エクダルの穴は本当にデカかったと思う。ベルトラッチは展開力は有るのだろうが、フィルターにならない。なぜヴィエイラじゃなかったんだろう?
ラニエリは試合後のインタビューで⇒https://www.youtube.com/watch?v=Q8j7qvNhcik
「残念だ。トリノ戦からの良い流れを続けてホームでも勝点を積み重ねたかったのに。信じられない。最初の3本のクロスでオウンゴールと2本のPK。シュートも無しで3点も取られた。我々は最初はむしろ上手くプレーしていたのに」
「後半MFを退げてFWを投入しなかったのは、チームにネガティブな印象を与えたくなかったからだ。0-3だったが内容はそこまで悪くなかったからトップ下+2トップの形のまま戦いたかった。後半フィオレンティーナは上手く守ってカウンターと言う形を体現して、さらに2得点とって試合を決めた。」
「選手は技術面だけではなくて人間面でも強くないといけない。チームは勝ったり負けたりする。今日は負けた。しかし本当に強いチームはそこから再び立ち上がる力が有る。次のインテル戦は厳しい試合だが、やってみなくてはわからない」
などとコメント
せっかく前節良かったのに、また残留に黄信号が灯った。
まぁいずれにせよDFは酷い。いよいよ吉田麻也のデビューが実現するだろう。
次のインテル戦は厳しい戦いになると思われていた
しかしこの頃からコロナウィルスもいよいよ猛威を振るい始めてきていた・・・
Foooooooorza Saaaaaaamp!!
24試合 6勝5分13敗 勝点23 得点26 失点43 得失点差-17 現在17位
次節:セリエA 第25節 2021年 2/23(日) 対Inter@ミラノ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜4:45)