[Formazione]
※サンプの招集外は
出場停止:無し
怪我:DFコンティ、フェラーリ MFパナダ、ベネデッティ FWエスポジト、デ・ルーカ
前号の通り、フェラーリとベネデッティが怪我で長期離脱となります。
またエスポジトも焦らずに完治するまで待つという事で負傷者リストに
ここに来て新加入のカザミがいきなりの先発となりました!
前節から変わったのはそのカザミが右MFに入って、デパオリが本職?の右SBに戻り
そしてジョルダーノが左SBで再びスタメンで、キャプテンのムッルーがCBに戻りました
その他は前節と同じ顔ぶれ
元チッタデッラはいなそうです
ちなみにガッビアディーニはチッタデッラ出身でありましたが
SAMPDORIA<4-3‐3> 監督アンドレア・ピルロ
⑳ラ・グミナ(72分⑦⑦デッレ・モナケ)
⑯ボリーニ ⑪ペドローラ
⑩ヴェッレ ⑭カザミ(56分㉜ジレッリ)
⑧リッチ(72分④ヴィエイラ)
㉑ジョルダーノ(72分③バッレーカ) ㉓デパオリ(79分㊵ストヤノヴィッチ)
㉙ムッルー(c) ⑧⑦ギラルディ
①スタンコヴィッチ
ベンチ:GK⑫タンタロッキ、㉒ラヴァーリア;DF:㉝ゴンザレス;MF:⑤アスキルドセン、⑰マラグリーダ、㉘ジェペス;FW:⑨②レミナ
イエロー:リッチ、ラ・グミナ
※一方のチッタデッラはゴリーニ監督の4-3-1-2
今は少数派になりつつあるジャンパオロシステム。その肝となるトップ下はサンプ・プリマヴェーラ出身のテッシオーレです
守護神にアルバニア代表でもあるカストラーティ
それ以外は全員イタリア人の国産重視のスタメンできました
元サンプはさっきも触れたテッシオーレ
Cittadella<4-3-1-2>監督:エドアルド・ゴリーニ
ピッタレッロ マグラッシ
(73分マイストレッロ) (61分パンドルフィ)
テッシオーレ
アマトゥッチ(61分マストラントニオ) ヴィータ
ブランカ(c)(80分ダンツィ)
ジラウド(46分カリッソーニ) サルヴィ
フラーレ パヴァン
カストラーティ
ベンチ:Maniero, Angeli, Cassano, Kornvig, Carriero, Rizza.
イエロー:ジラウド、ヴィータ、カリッソーニ
*備考:アボナメント18.224人(200.227 euro),ミニアボナメント281人(3.832 euro),有料入場者数2.789人(56.967 euro);芝状態そこそこ
*ロスタイム前半1分、後半6分
★月曜20:30キックオフで行われたポスティチポ。サンプはホームユニ、チッタデッラは黄‐黄‐黄のアウェイユニで挑んできました
<あらすじ>
ハイライト動画⇒
📰ガゼッタ・デッロ・シューポルト式採点
※私はあの、ガゼッタのものすごい比喩表現をちりばめた選手個別採点が好きなので、今季はちょっとやってみようかと
- Gkスタンコビッチ 6.5 負けたから7にはしなかったがこの日も一番良かったのは彼。開始40秒のミスパスで決定的を作ってしまい、それを自分のファインセーブで防ぐと言う「自作自演劇」を行っていたが、それ以外はほぼ完ぺき。失点にGKの責任は無く、少なくともあと2失点は決定的なシュートを防いだ
- DFデパオリ 6 守備面より攻撃面で目立っていた。やはり前の方が良いのかな?最後はガス欠
- →79分ストヤノヴィッチ 6 やや驚きのスタメン落ちから途中出場。なんとか同点にしようと、攻撃で頑張っていたが実らず。最後同点になってればアシストだったが
- ギラルディ 5.5 1対1でピッタレッロに負けるシーンが有ったり、初めてやや不安定な面ものぞかせた。ただレギュラーの地位は確立しつつある
- ムッルー 6 1試合でSBあらCBに戻ったが、もはやCBの方が良いだろう。少なくともBでは。Aでは通用しないと思うが
- ジョルダーノ 5 アウジェッロとプレーぶりも似ているが、現在はその劣化版と言う感じ。ひ弱な感はいなめず、1失点目は彼のマークなので責任は有る
- →72分バッレーカ 5.5 可もなく不可もなく。コンディションは戻ってきたようなので1度、1試合通していてみたい。ジョルダーノの調子が上がらないので
- MFカザミ 5.5 いきなりの先発はやや驚きだったが、ブランクはあまり感じさせなかった。もちろんこの日はそんなに満足できる出来では無かったが、時間と共にコンディションが戻り、チームに馴染んでいけば戦力になる可能性は有る
- →56分ジレッリ 5 途中投入でチームを好転させる事を期待されたが、特に変わらず。目立つはずのアフロはあまり試合に出た来なかった。やはり攻撃面では期待が薄い
- リッチ 5 ごくたまに縦への効果的なパスが有ったが、それ以外はただボールを回すだけに終始。そして彼の羽根のように軽いディフェンスが2失点目につながった。期待も大きいので評価は辛い
- →72分ヴィエイラ 5.5 リッチと特に変わらず。失点に絡まなかっただけ彼の方がマシな程度
- ヴェッレ 5.5 得点のアシストは彼の左足のクロスだったが、働いたのはそれぐらい。運動量が少ない割に決定的なパスは出せず、後半はティフォージからもブーイングの標的となった
- FWペドローラ 6.5 やはりセリエBでは別格。彼の突破から何度かチャンスが生まれた。後半、カットインからの強烈なミドルがポストに阻まれたのが残念
- ラ・グミナ 6 やっと彼の力での得点を見れたので、及第点はつけるが。それ以外では相変わらずポストも潰される事が多いし、特に目立たず
- →72分デッレモナケ 5.5 やはり彼はもっとゴールに近いポジションで見たい。期待はできそうなのだが・・・
- ボリーニ 5.5 特にミスは無かったが消えてる時間も多く。途中からCFにポジションを移すが、まだ彼にゴールは生まれず
- 監督 ピルロ 5 チッタデッラのハイプレスが来るとわかってながら、それに対して十分な対策はできておらず。交代もあまり適確だったとは言えない。そして、試合後のインタビューは残念過ぎる
後半、5人全員投入してからのフォーメーションはこうなりました
[後半34分~ 4‐3-3]
ボリーニ
デッレモナケ ペドローラ
ジレッリ ヴェッレ
ヴィエイラ
バッレーカ ストヤノヴィッチ
ムッルー(C) ギラルディ
スタンコビッチ
・最終的なポゼッションはサンプ61%:チッタデッラ39%
・最終シュート数はサンプ12本(枠内5):チッタデッラ11本(枠内6)
・この試合前まではジェノヴァでのサンプvsチッタデッラはサンプの3勝1分けでしたが、ついに初黒星です
・前半から組織的なチッタデッラのハイプレス。途中からサンプも慣れてきたのと、ややスタミナ切れてきたのでかいくぐれるようにはなりましたが。後半はまたチッタデッラのプレスが効き始めました
・1失点目→マークのずれから左サイドを完全にフリーにしてしまう
・2失点目→スローインから軽いディフェンスで同じく左を突破されて、懸命にしのいだが最後は相手キャプテンのダイレクトボレー”ゴラッソ”
・FWラ・グミナの先制点
・GKスタンコヴィッチが安定した活躍
・ホーム3連敗、しかも逆転負け
・と言うわけで「組織的な守備」が全然できていません
・名前で見れば格下とも言えるチッタデッラに、ホームで完全に実力で負ける
・前半戦は圧倒され・・・DFラインは終始不安定でした
・交代選手の出来が、層の薄さを感じさせます。まぁ怪我人も多いですが
・16位勝点マイナス有るとはいえ、5試合で勝点わずか2
【周死氏の眼👀】
やはりこの結果で当然と言えば当然ですが、厳しいイタリアメディアでは早くもピルロ解任の報道が始まってます
ピルロの理想とするグアルディオラのような細かいパスを繋いでいくサッカー、そして4‐3‐3
やはりこの戦術に関しては「それ相応の選手がいないと出来ない」とか、「肉弾戦の激しいセリエBでは向いていない」と言う声が多いです
もちろんそうなのですが、個人的に一番の問題は組織的な守備が全然できていない事だと思っていて、それはDFだけのせいにはできない問題だと思います。確かにDFも急造CBのムッルーが統率していたり、若いジョルダーノやギラルディが現在レギュラーだったり問題は有りますが、むしろ問題はMFとフォーメーションだと思っています。
前号のサンプ名鑑でも触れましたが、今のサンプのMF陣10人。
あれから1試合観てちょっと変わりましたが、なんとなくMF10人をタイプで分布図で分類するとこんな感じでしょうか?
攻撃
マラグリーダ
ヴェッレ
パナダ
カザミ ジェペス
ベネデッティ
パワー アスキルドセン スピード&テクニック
ジレッリ
ヴィエイラ リッチ
守備
こうやって見ると、守備に長けているMFが全くいない。
やはり強いチームにはマケレレやカンテのような良いフィルター役が必ずいます
最近のサンプにしても良い時はトルスビーやエクダル、トレイラなど守備で効いてるMFがいました
さらに4‐3‐3のフォーメーションで、しかもヴェッレは基本守備なんてほとんど期待できないと来たもんです
これでは10人中4人はほぼ守備してないようなものですから・・・
それは厳しいなーと思います
4‐3‐3で3トップが攻撃偏重となるのはまぁ仕方ないにせよ、そういうチームの3人のMFはやはり攻守共に強い選手でなければならない
例えばミリンコビッチ=サビッチのような
今のサンプのMF陣で一番それが出来そうなレギュラー候補だったベネデッティが怪我。リッチとカザミがまだコンディション上がってこない。ヴィエイラとアスキルドセンは能力的伸び悩みを露呈。あとは、全員若手で成長待ち
これが現状のサンプMF陣ですね
そして、4‐3‐3に最適なCFがいない。もちろんエスポジトが怪我から復帰したらガラッと変わる可能性は有りますが、彼にしても生粋の1トップや3トップの真ん中タイプのCFでは無いでしょう。
そこで、現状のサンプの陣容を鑑みて私なら4‐4‐2か4‐3-1‐2を試してみたいです。
もちろんピルロは絶対やらないと思いますが、仮に監督が代わったら可能性は有りますね。
4‐3-1‐2だとペドローラをトップ下にするのですが、ウィングタイプが全員行き場を失ってしまうので、とりあえず4‐4‐2で考えてみます
賛成も反対も有るでしょうが、本気で勝点にこだわるフォーメーション
SAMPDORIA 2023-24<4‐4‐2> 仮想監督Shussissi ※2023・9・23現在
⑯ボリーニ ⑦エスポジト
(⑨デ・ルーカ) (⑳ラ・グミナ)
⑪ペドローラ(⑦⑦デッレモナケ) ㉓デパオリ(⑩ヴェッレ)(⑭カザミ)
(⑨②レミナ) (⑰マラグリーダ)
④ヴィエイラ(㉘ジェペス) ⑧リッチ(⑧⓪ベネデッティ🏥)
(⑤アスキルドセン) (⑥パナダ)(㉜ジレッリ)
㉑ジョルダーノ(③バッレーカ) ㊵ストヤノヴィッチ(㉓デパオリ)(⑬コンティ🏥)
㉙ムッルー(c)(㉝ゴンザレス) ⑧⑦ギラルディ(㉕フェラーリ🏥)(⑮ロティオネン)
①スタンコビッチ
(㉒ラヴァーリア)(⑫タンタロッキ)
※MFはベネデッティが帰ってきたら変わると思いますが、まずはディフェンスも出来るMFと言う事で、ヴィエイラとデパオリを選びました。やはり守備が上手なMFが全然いないと言う事で、なんとかダブルボランチを守備重視の2人にしてフィルターをかけ、サイドMFはスピード生かして縦突破。負けてる時はヴェッレやデッレモナケを投入できます。サンプが強かった頃の2009-10のデルネーリ4‐4‐2やノヴェリーノ4‐4‐2のような形です。かつては1996-97のエリクソンや、スクデットサンプも良く良く考えればこのフォーメーションでしたね
ちょっと脱線しますが、私自身が好きなのでこれらの懐かしいフォーメーションを振り返ってみましょう
SAMPDORIA 2009-10<4‐4‐2> 監督デル・ネーリ
カッサーノ パッツィーニ(ポッツィ)
セミオーリ(グベルティ) マンニーニ(パダリーノ)
パロンボ(c) ポーリ(ティッソーネ)
ツィーグレル ザウリ(スタンケヴィチウス)
ルッキーニ(ロッシ) ガスタルデッロ
ストラーリ(カステラッツィ)
※セリエA4位 CL出場権獲得
”カッサーノ&パッツィーニ”コンビが引っ張りましたが、周りも良い選手でしたねー
SAMPDORIA 2004-05<4‐4‐2> 監督ノヴェリーノ
フラーキ バッツァーニ(S.インザーギ)
ドニ(トネット) ディアナ(ガスバッローニ)
ヴォルピ(c) パロンボ(ドナデル)
トネット ゼノーニ(サケッティ)
カステッリーニ ファルコーネ
アントニオーリ(トゥルチ)
※セリエA5位 EL出場権獲得
こちらは”フラーキ&バッツァーニ”コンビ。ヴォルピ‐パロンボのダブルボランチも効いてました
SAMPDORIA 1996-97<4‐4‐2> 監督エリクソン
マンチーニ モンテッラ(カルパレッリ)
レイグル カランブー(カルパレッリ)
ヴェロン フランチェスケッティ(カランブー)
ペサレージ(エヴァーニ) バッレーリ
ミハイロビッチ マンニーニ
フェロン
※セリエA6位 UEFAカップ出場権獲得
個人的には近年のサンプで一番好きなチーム。サンシーロでミランやインテル相手に壮絶な打ち合いを制して逆転勝ちしたり、派手な試合が多かったですねー。王様マンチーニの元、モンテッラやヴェロン、カランブー、ミハイロビッチなどワールドクラスがキラキラ輝いてました
SAMPDORIA 1990-91<4‐4‐2> 監督ボスコフ
マンチーニ ヴィアッリ(ブランカ)
ドッセーナ ロンバルド
パーリ トニーニョ・セレーゾ
(インヴェルニッツィ) (ミハイリチェンコ)
カタネッチ(ボネッティ) マンニーニ
ランナ ヴィエルコウッド
(ペッレグリーニ)
パリュウカ
※セリエA優勝!!
やはり素晴らしいチームでした。”マンチョ&ルカ=Gemelli del Gol”コンビ。若きパリュウカとヴィエルコウッドがDFを引き締め、中盤にはブラジル代表戦士のセレーゾ。そして右でロンバルドが躍動して、左には老練なドッセーナ。優勝に値するチームです
4チーム見てきましたが、やはり強いサンプは4‐4‐2と言うのが私の持論です
いずれにせよ、共通しているのが強力な2トップがいて、真ん中はDFとMFも守備が強い。サイドハーフは右が縦突破に優れ、左がパス主体が多いですがいずれにせよかなり攻撃的な選手で、自由にやってます
世のサッカーのトレンドは目まぐるしく変わってます。もちろんサンプのフォーメーションも都度変わっていますが、6-7年に1回この4‐4‐2が登場してくるのがなかなか面白いですね
かなり脱線しましたが・・・・
ここまで4‐4‐2の話ばかりしましたが、ただ、私はそれでもピルロをここですぐ変えるべきでは無いと思います
まずは若手に切り替えてチームを預けたわけですし、ここで変えるとサンプドリア自体がまだまだ「バタバタ騒動が続いている」と思われてしまいます
もしかしたらピルロのサッカーも時間を与えれば、今シーズン途中からすぐ花開くかもしれません
MFカザミやCBファクンド・ゴンザレス、そして左SBバッレーカはまだあまりプレーを見られていないので、ここから戦力になってくれる可能性は秘めてると思います
とにかく、今年は温かく見守りましょう。そして冬のメルカート時点で順位と財政状況が好転していたら、ギアを上げた補強をして1年でA復帰を当然夢見ましょう!
さて、次節はアウェイでパルマ戦
その前夜に、真のサンプファンには欠かせないチャンネル、”Samp Tube”に招待されまして、現況やチッタデッラ戦の振り返り、パルマ戦の展望などをしゃべりました。イタリア語なら良かったのですが、招待されたのが英語版だったので下手すぎて恥ずかしいですが。言いたい事の半分も語れませんでした。悔しい・・・
私以外のコメンテーターは結構面白い事を言っていたので、ヒマな方は見てみてください。英語です↓↓
サンプにとって一番の同盟国と言える、パルマとの対戦
1勝1分け3敗のチームのアウェイ戦ながら、6000人を超える!ファンがパルマに詰めかけると予想されてます
私も2019年にパルマで生観戦しましたが、試合内容とか以上に”お祭り”が楽し過ぎました
これがその時の記念ユニです
これを着る機会は、滅多に無いので、私は今日はこれを着て1日過ごして応援します!!
正直、個人的には間違いなく昇格1番候補、本当に強いパルマ相手のアウェイ戦ですが・・・
Foooooooorza Saaaaaaamp!!
次節:セリエA 第6節 2023年 9/24(日) 対パルマ@パルマ 現地16:15Kick Off(日本時間深夜23:15)
’23-’24 SERIE B
5試合 1勝1分3敗 勝点2(-2点ペナルティ) 得点5 失点8 得失点差 -3 暫定16位
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