最低気温は今秋一番の17.4℃まで下がり、カラッとした気持ちの良い朝の奈良
12時、26.6℃、46%
台風一過で、最高気温は28.6℃迄上がり、ここ一週間は晴天が続き30度近くま
で上がり、衣替えは控えた方が良いらしい。
今日は『宗鑑忌』といい、荒木田守武とともに、俳諧の祖と称される
『山崎宗鑑』の1554年の命日で、観音寺の一夜庵で没したとされる。
辞世は
「宗鑑は いづくへと人の 問うならば ちとようがありて あの世へといへ」
*「よう」とは腫物のことで、これが原因で亡くなる。
近江滋賀の生まれとされるも不詳で、1488年能勢の連歌会に宗祇らと参加し
た記録があり、1489年に世の無常を悟り剃髪の後、一休宗純の弟子になる。
1502年頃山崎宗鑑と名乗り始め、現在の大阪府島本町山崎に冷泉庵(對月庵・
妙喜庵)を結び隠棲し、宗鑑旧居や宗鑑井戸が残される。
なお妙喜庵には利休好みの国宝の最古の茶室「待庵(たいあん)」がある。
2019.3.3
山崎では離宮八幡宮の連歌講とも関わりをもち、俳諧の付合いを収集した
『新撰犬筑波集』を編み、俳諧を独立した芸術として世間に公表する。
1523年頃山崎を去り、讃岐・観音寺で『一夜庵』に移る。
一夜庵の入口に「上の客人立ち帰り、中の客人日帰り、泊まりの客人下の下」
と記されており、一夜以上の宿泊を認めなかったとされる
逸話は、
公家から古歌の「田子の浦にうちいでゝみれば白妙の」に続く下の句は
公家は気取って「といひし昔のしのばるゝかな 」と続けた。
宗鑑は「それにつけても金の欲しさよ」と庶民の心情を詠んでいる。
ある人に下の句「切りたくもあり切りたくもなし」に上の句を三句と乞われ
1.ぬすびとを捕へて見ればわが子なり 切りたくもあり切りたくもなし
2.さやかなる月をかくせる花の枝 ・・・・・・
3.心よき的矢の少し長いをば ・・・・・・
NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はモクセイ科『キンモクセイ・金木犀』
この辺りの金木犀は、蕾が付き始め、一昨日の薄緑から今日は黄色に変化し、
一部は咲いているのか、特有の香りが微かに漂い始めている。
『そこはかとなく木犀の香を人歩き』 山口青邨
一週間先には満開になることでしょう。