カメラを片手に

カンツバキで

起きがけ久しぶりに寒いと感じれば、最低気温は-1.6℃迄冷え込んだ奈良、
よく晴れた日中は二桁台にのり、午後2時過ぎの10.4℃が最高となった。
      13時半、9.6℃、49%

ただ能登半島をふくめ北陸地方の被災地には、冷たい雨が断続的に降り苦しめ
ている。やっと順調に支援の手が差し伸べられつつあるが、まだまだ!
いかんせん地形的な制約が多過ぎ、自衛隊も事故で飛行停止中だったUH60JA
中型ヘリコプターの使用を決めたことで、飛躍的に進んでくれることを祈る。

NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はツバキ科の「カンツバキ・寒椿」
常緑低木で「寒い季節に花を咲かせるツバキ」 と言う意味をあらわし、
椿と山茶花の交雑種、もしくはサザンカの園芸種で、背丈が高くなりにくく、
八重咲きあるいは半八重咲きになる品種群の総称とされている。

カンツバキの代表的な品種は「獅子頭」「勘次郎」であり、関西では古来、
シシガシラと呼ぶことが多かった。また、樹高によりハイカンツバキ(這寒椿)
とタチカンツバキ(立寒椿)に大別し、前者は植え込み、後者は公園等の生垣に

 寒椿は花びらが1枚1枚散るサザザンカと同様だが、花弁は山茶花の10枚迄と
相違し、寒椿の花弁は14枚以上で、しわになり難いとされている。 
      

ただ、区分けには諸説あるようで、カンツバキ=獅子頭とその派生種、
タチカンツバキ=勘次郎という考え方や、中国由来カンツバキと山茶花との
園芸種の考え方もあり、まだ統一した考え方はないようだ。
なお別名は、 シシガシラやヒラカン
花言葉は「紅一点」
      

今日は「青々忌」、ホトトギス派の俳人「松瀬青々」の1937年の69歳の忌日
大阪市出身、名は弥三郎。子規に「大阪に青々あり」といわしめ、
「始めて見るの日既に堂に上りたるを認めたり。其句豪宕にして高華、
 善く典故を用ゐて勃窣に堕ちず、多く漢語を挿みて渋晦ならざるを得る者、
 以て其伎倆を見るに足る」と賞賛したほどと。
ほどなく上京して正岡子規に師事し、「ホトトギス」編集に従事する。
のち大阪朝日新聞社に入社、朝日俳壇を晩年まで担当された。

句風は、蕪村ついで芭蕉へと傾倒し、古季語、難季語を意欲的に詠む。
漢詩や古典の気に入った詩句に思いを寄せ句を作る「字がらみ作句法」にも。
代表句を示せば
       『雨雲のよせつゝ凄き火串かな』  清々  
       『日盛りに蝶のふれ合ふ音すなり』 清々
       
在家信者として法隆寺とも繋がり、般若心経の俳句化を試みたことも。
       『月見して如来の月光三昧や』 清々
       『夢殿の救世の御前や初雀』 清々 

なお石川県ゆかりの文学者として「能登の作家」のひとりに石川近代美術館
HPに名が刻まれている。
実は清々の父は石川県羽咋郡出身ということです。
また歌人・国文学者の「折口信夫」の名も。
戦死した養子 藤井春洋(石川出身)との父子墓が羽咋市にある縁からか。

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