カメラを片手に

ベルギー旅14、ヘ(ゲ)ントの祭壇画を

3.1℃とやや冷えこみ、薄曇りの柔らかな春の日差しが降り注ぐ奈良です。
10時

ベルギーの旅14は『聖バーフ大聖堂』で、2月16日のNHK・日曜美術館「光の探究者
ヤン・ファン・エイクのよみがえる”ヘントの祭壇画”」にご対面。


聖バーフ大聖堂はヘ(ゲ)ント城壁内に毛織物商人などの寄進にょり洗礼者ヨハネ教会と
して1274年に完成し、さらに寄進で南側の礼拝堂建設に際し、ファン・エイク兄弟
に祭壇の絵を注文し、1432年に完成した「神秘の子羊」のヘントの聖壇画になる。
 兄と弟

1540年以降、当教会はゲントでは地主だった聖人バーフに由来する「聖バーフ教会」
に名を変え、1559年以降は司教座聖堂となった。1569年に89mの塔は完成している。
宗教改革時に巻き起こった聖像破壊運動も難を逃れた。
1794年ナポレオンの侵略で中央パネルがパリへ、1815年に戻る。
1816年アダムとイヴを除く側パネルがプロシアへ売られた。
1822年大火に合うも残った。
1861年アダムとイブのパネルもベルギー王立美術館へ
1920年散逸していたパネルがすべて戻る。
1934年左下部の「正しき裁き人」のパネルが盗難に遭い、現在も行方不明.
1940年ヒットラーによりオーストリアの岩塩坑内へ隠される。
1946年見つかりゲントへ戻るも、 顔料、ワニスが大きな損傷を被っていた。
2012年から2025年迄、加筆が多く修復修理へ、NHKより

2016年に外側のパネル修復が終わる。
2019年に「子羊」部分を含むメインのパネル修復がおわる。
NHKより

2020年はファン・エイクの功績を記念する特別年としてゲント美術館での
「ファン・エイク展」が開催中で、聖バーフ大聖堂に新しいビジターセンターが開館
2020年1月は「神秘の子羊」の全パネルが聖バーフ大聖堂に戻され、展示された
2020年2月1日~4月30日までは、外側のパネルだけゲント美術館での展示に
2020年5月~6月中頃、全パネルが聖バーフ大聖堂での展示に。
2020年秋以降には新設の聖バーフ大聖堂ビジターセンターでの展示になる。

内部に入ると、カメラは禁止?この一枚だけに。
祭壇へ向かうのですが、一画の礼拝室に小さな祭壇画が、有料と書かれていた?。


見つけました。入り口の左側にチケット売り場(4€)があり、その奥に、暗い中
ガラスに覆われた「ヘントの祭壇画」があった。
開かれた祭壇画だけに光が当たり、本当に小さなあの子羊が
借用

こちらを見つめて・・・しばしぼっと見つめていた。でも部屋は人でいっぱい。
みんなガイドを聞いている。右側にカウンターがあり、8か国語の中から日本語の
オーディオガイドをもらって詳細な説明を聞きながら、順番に後ろから見ていった。


1420-1432 Ghent Altarpiece「ヘントの祭壇画」とは
初期フランドル派絵画を代表する作品の一つで、1426年に兄のフーベルトが
未完成で亡くなり、跡を継いだ弟ヤン・ファン・ヤンクにより1432年に完成している。
この祭壇画について兄弟の貢献がそれぞれどのくらいあったのかが論争の的に。

板に油彩で描かれた12枚のパネルで構成されており、国際ゴシック、ビザンティン
美術やローマ美術の影響が見られるも、現代に通じる写実主義で表現されている。
そのうち両端の8枚のパネルが畳んだときに内装を覆い隠すように設計され、
さらに8枚のパネルは表面(内装)、裏面(外装)ともに絵画が描かれ、
開いたときと畳んだときとで全く異なる外観に。
畳む

『ヘントの祭壇画』の外装からで、描かれている絵画は三段に分かれている。
外装上段


外装中段に描かれているのは聖母マリアの受胎告知である。


  
                   マリアの子宮を現す

外装下段は縦四つに仕切られており、
内側部分には単色のグリザイユで表現された洗礼者ヨハネと福音記者ヨハネが、
外側部分には依頼主ヨドクス・フィエトと妻エリザベト・ボルルートの肖像です。
NHKより

内装上段には
NHKより
キリスト(異説あり)を中心に、聖母マリアと洗礼者ヨハネが描かれ、
マリアの左隣に歌う天使たち、洗礼者ヨハネの右隣のパネルには楽器を奏でる天使たち
NHKより

歌う天使の左隣のパネルにはアダムが描かれている。

さらにその右隣のパネルにはイヴが描かれている。

内装下段は最上部に聖霊の化身であるハト
中央に神の子羊、その周囲には神の子羊を崇拝するために集った天使、
聖人、預言者、聖職者や、などが描かれている。


中央に描かれているのは


神の子羊はキリストそのもの、
血を流し

その下には生命の泉が

説明の細かいことそれにまして終わってもう一度後方から見ても見飽きないほど、
時間が過ぎていきます。連れ合いにつられて外に出て、同時に
北方ルネッサンスの至宝といわれるのも”さもありなん”と顔を見合わせていた。

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