今朝は2.1℃と冷え込みは弱かったのに、上空は雲に覆われ気温の上昇は
少なく、午後1時迄で深夜の6.5℃が最高気温となっている。
11時半、4.8℃、65%
今日の誕生日の花は、「ボケ・木瓜」 Chaendmeles 花言葉は「平凡」
「スノードロップ(待雪草)」 Snowdrop 花言葉は「希望」
「ウメ・梅<紅>」 Japanese apricot 花言葉は「忠実」
鹿児島紅、大和文華苑
1254年前749年今日、東大寺大仏建立に協力された「行基」さん82歳の忌日。
大仏造営中で「喜光寺(菅原寺)」 天平21年2月23日(旧暦)にあたる。
先日「知っとこ奈良」の講座、講師は喜光寺の副住職「小林澤應(たくおう)」
薬師寺 録事を兼職
高田好胤さんの最後の弟子
『行基菩薩による創建1302年の喜光寺』
副題「行基菩薩が実践された「利他行」精神と佛法の智慧を学ぶ」での講演
1.「つながるいのち」、佛教で説かれる「三世の思想」、
三世とは過去・現在・未来または前世・現世・来世
2.「切磋琢磨」とは、(4つともみがくと読める) 詩経または論語に
「切するが如く、磋するが如く、琢するが如く、磨するが如し」
究める道は異なるとも、各々の道で志を持ち、修行に励み、
品性や力量、技や心、徳をみがくこと。
3.一休さんによる佛教の「定義」とは
「佛法は、障子の引き手、峰の松、火打ち袋に、鶯の声」
あってもなくてもよさそうだが、あった方が人生をより心豊かに、
心安らかに生きることができるもの、それが佛法である。
4.そもそも「宗教」とは
「宗」の漢字、ウかんむりは屋根、〒は中心の祭壇、ハは手を合わす
その家を守る心の拠り所となる教え
5.僧侶としての使命、佛心と民族精神の種蒔き
佛教に於ける「福田」の思想ー社会福祉の理念
福田の三つの耕し方、「敬田」新佛を敬う心を耕す
「恩田」先祖への報恩感謝の心を育てる
「悲田」慈悲の心を養う
特に「慈悲」「慈」いつくしみの心「悲」思いやりの心
これを「利他」の心(反対は利己)
養老5年(721年)に喜光寺を創建された行基菩薩の全国行脚は
「福田」の思想に基づく菩薩行=「利他行」
村ごとにお寺を建て、共同墓地(里墓)をつくり、福祉施設もつくる
そしてため池や橋などの土木工事を行う。
6.聖武天皇と行基菩薩
聖武天皇の治世の国難、大地震、飢饉、疫病(天然痘)の大流行
聖武天皇の発願、この国難から国民を救い乗り切るため大仏造立を発願
聖武天皇の命を受けられた行基菩薩の全国行脚は、他人救済の利他行実践
7.行基菩薩の師匠は「道昭和上」
遣唐使として玄奘三蔵法師に師事、法相教学と大乗佛教の利他行を学ぶ。
帰国後「法興寺(飛鳥寺)」の禅院で禅定を教えるとともに各地を巡り、
井戸を掘り、橋を架けるなどの土木事業を行い「利他行」を実践された。
*佛法の神髄「以心伝心」、心をもって心を伝える=慈悲の心
8.行基菩薩を慕い行動を共にした弟子・信者集団「知識集団」
「知識」、同じ志を持つ知人・友人・朋友で金品、労働力などの協力者
「知識結(ゆい)」、知識が団体を結成すること
9.行基菩薩が建立された「四十九院」、現在残るは三寺だけです。
ため池や架橋などの事業を展開された名所に近いところが多い。
寺院は布教の場とともに、橋や池の管理事務所の役割を担う
10.一昨年発見された「菅原遺跡」=行基菩薩の供養堂
当ブログ「平城京・京を眺めた行基の供養堂が見つかる」を参照
11.コロナ時代だからこそ大切にすべきものは何か
「挨拶」ー「オアシス」運動や「あすは」運動
12.「挨拶」は佛教語
「挨」「自らの心を開き、積極的に迫る」=真理を求める弟子の「気迫」
「拶」突っ込む-切り込む-切り返す=弟子を育てる師匠の「慈悲の心」
「挨拶」の本来の意味は「お互いにそばに身を摺り寄せて押し合うこと」
↓
いい意味での「師匠と弟子の心のぶつかり合い」
一対一の真剣勝負=「一挨一拶」となる
『一期一会』、コロナ時代だからこそ大切にすべきは『挨拶』
①積極的である
②相手を思いやる心がある
③心が籠っていること=礼儀礼節
④祈りの心で接する
13.コロナ禍を生き抜くためには何が必要、自己を見つめる『内観』
五つの「みる」、見・視・看・診・観の違いは・・・
「観自在菩薩」般若心経の主人公
「自在」とは「おのずからある」、「みずからある」
「自由自在」の意味は「自分の由来」と「自分の在り方、生き方」
14.有り難い「いのち」ー「ありがとう」の意味
「有り難い」は『法句経』に出てくる言葉で
ー「人に生まるるは難く、いま生命有るは難し。
世に佛有るは難く、佛の法を聞くも有り難し」ー
ここから「四難の徳」①人間として生まれること
②生きていること
③佛にあうこと
④法を聞くこと
行基菩薩のお話と喜光寺の説明かと思いきや・・・
流石、薬師寺高田好胤さん譲りのよいお話の数々、ブログに載せました。