早朝の小雨も昼前には止み、空も明るくなってきている。
台風3号も足早に太平洋上を去っていきそうな様子。
さて奈良の最低気温は20.2℃、布団も夏用にしないと思うような蒸し暑さも
少し感じられる。梅雨にふさわしいが・・・、真夏の暑さもまだまだ早い。
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NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はミズキ科の「ヤマボウシ・山帽子」
中国、朝鮮半島、日本の本州から琉球列島に分布し、遅くとも1875年には欧米
へ渡り観賞樹木として栽培されている。
先日の大和文華館、もう丸い緑色の実が立っている。8月から9月には紅橙色に
熟し、果肉は粘質で甘く生食できるとのこと。 
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大和文華館、6/8
梅雨時分の花木としては価値が高く、白い(稀にピンク色)4枚の花のように見え
るのは昆虫などを花へ誘引する「総苞片」で、花のつけ根の葉にあたることで
比較的花の観賞期間も長くなり、個人宅のシンボルツリーや景観木、公園木の
ほか街路樹としても重宝される。
明治時代、東京が日米友好の証としてアメリカに「桜」の苗木を贈り、そのお
返しとして贈られたのがハナミズキでしたね。
ハナミズキは別名「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれることから
ヤマボウシの花言葉は 「友情」と。
さて本来の花は、総苞片の中心にある淡い黄緑色の球体で、30~40輪の小花か
らなり、個々の小花には雌蕊(花柱)が1本、雄蕊が4本からなる。
この集合花を法師の頭に、4枚の総苞片を頭巾に見立て、かつて山法師と呼ば
れた比叡山延歴寺の僧兵にちなんでヤマボウシと名付けられたと。
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大和文華館の庭を文華苑と呼び、梅雨の代表的なアジサイ・本館裏の蟇股池
畔に40mぐらいの紫陽花の小径があるのだが、6月10日時点では咲き始めと。
*実は足を怪我して、池畔まで下りていかれず、写真はない。
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大和文華館・本館近くで咲く花(ササユリを除く)などを紹介します。
本館南側に「ザクロ・柘榴」の紅い花が・・・
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そしてロータリー前には、八重のザクロがあります。
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タニウツギも最後の花がかろうじて残り、
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咲きだしたばかりの「ムラサキシキブ」が
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通路端には・・・
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そして5月に咲いた「マユミ・真弓」には青い実がなっている。
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ロウバイ・蝋梅の実も 
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ハナズオウ・花蘇芳もマメ科なので長い豆果が垂れている。
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足が治れば、アジサイの小径も訪れたいもの。
そしてササユリに代わり7月中旬以降には、見事な「ヤマユリ」が今年も
咲いてくれることを期待している。