カメラを片手に

興福寺・南円堂特別開扉は10月17日に

今朝5時過ぎに目覚めれば、ほぼ雲がなく「薄明・はくめい」が見れました。
上空の厚い大気の層の空気の分子や浮遊塵による太陽光の散乱によるもので、
英語ではトワイライト(twilight)を指し、こんな呼び方もあるようです。
      5時40分、19.7℃、88%

人の顔が判別がつかず、朝は「彼() は誰(たれ)  」を意味する「かわたれ時
対をなす夕暮れ時を反対に「誰ぞ彼」から当て字で 「黄昏時(たそがれどき)」と
いうともされている。
なお「薄明」と同様な言葉は、黎明(れいめい)、払暁(ふつぎょう)、明け(あけ)、
夜明け(よあけ)、暁(あかつき)、東雲(しののめ)、曙(あけぼの) などがあり、
日本語って面白いですね。

今日10月11日はキリスト教青年会 (YMCA)創設者「ジョージ・ウィリアムズ
1821年の誕生日で、生誕200周年に当たります。
我は予備校、子はスイミングスクールでお世話になりました。

話は変わって、先日の「興福寺」の西南に建つ「南円堂」の特別開扉(300円)
をお知らせするのを忘れておりました。

南円堂は日本最大の八角堂、創建以来四度目の建物で寛保元年(1789)に再建さ
れたが江戸時代の建物というより古様で、再建には北円堂等を参考とされた。

なお東側の拝所は間口一間、奥行き二間の唐破風を載せ江戸期の様式を現す。

この10月17日(日)のこの一日だけ、13時から大般若経転読(非公開)がある
      

弘仁4年(813)藤原冬嗣が父 内麻呂追善の為に建てられ、発掘で基壇築造の際に
は地神を鎮めるために、和同開珎や隆平永宝を撒きながら版築されていたと。この鎮壇には弘法大師が係わったことが諸書に記されている。
      南側より

ご本尊は国宝「木造不空羂索観世音菩薩座像」高さ336㎝、鎌倉時代・康慶作
身にまとわれる鹿皮から春日大社第一の神であるタケミカヅチの本地仏になり
藤原氏の氏寺である興福寺、特に北家繁栄の礎となった南円堂は特殊な位置を
占めているようだ。

通常はこの観音さんがお持ちになる縄が外の鈴と繋がっており、鳴らすことで
心念不空の索をもってあらゆる衆生をもれなく救済する観音」と心を一つに
でき、西国三十三か所の9番札所になります。
御詠歌は「春の日は 南円堂に かがやきて 三笠の山に 晴るるうす雲」と

堂内には、慶派仏師の慶派一門による法相六祖像と四天王像も安置される。
厳かな雰囲気で心が満たされると思いますよ。

南円堂、向かって左側に植わる「橘」、実が色ずき始めている。
      
 
南円堂の直ぐ北側には、「西金堂跡」、更に北側に興福寺では一番古い建物
(1210年頃の再建)の「北円堂」がある。
華麗で力強いなかに・・・日本で一番美しい八角堂とされる。
なお北円堂の秋の特別開扉は本年は実施されない。


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