終の棲家でのんびり暮らす田舎暮らし

リタイア後山中に終の棲家を建て、夫婦二人で自然すぎる環境での田舎暮らしは、どこまで続けられるか。

刈払機バラバラに分解してみた

2022年08月05日 | DIYを楽しむ生活

エンジンがかかりにくいので分解してみました

リコイル紐をひきエンジンを掛けたらプルンと燃焼爆発するが瞬時に止まり、起動が安定せず連続運転しない状態が続いていた。

これは燃料系に問題があるなと容易に想像できる。キャブレターか燃料パイプ、マフラーあたりの不具合を調べる必要がありそうだ。

四年前にキャブレター分解清掃と燃料パイプ交換をしたが、購入後オーバーホールをしていない。この際とばかりキャブレター交換と劣化したアクセルワイヤー交換をやり、古い刈払機をよみがえらせることに挑戦してみた。

刈払い機の構造は単純だが分解していくとき、分解前の状態をカメラで写しながら記録しておくと後で困らない。取り外したボルトネジ類を養生テープに包み、箇所名をマジックで書いておいた。【掲載写真をクリックすると大きくなります。】

刈払機のオーバーホール修理分解編 
コントロールケーブル(アクセルワイヤー・スロットルワイヤーとも言う)の折れが途中にあり、作業中に時たま異常な吹き上がりがみられるので部品交換。 キャブレターカバーを取り外してフィルターを取り、油汚れの部品をパーツクリーナーで洗浄する。
コントロールケーブル(アクセルワイヤー)をキャブレターから取り外し、キャブレター締め付け固定ネジ2本を回しエンジンから切り離す。 燃料タンクからグロメットを外し、キャブから燃料パイプ2本を取り外す。前回はパイプのみの交換だったが、グロメットも劣化しているので同時に交換すべきだった。
リコイルスタータねじを緩め、エンジンから切り離し、スタータ紐が切れかかっていないかをチェック。 エンジンカバー締め付けネジを緩め、エンジンからカバーを取り外し綺麗に清掃しよう。
燃料タンク固定部品2つのネジを緩め、エンジンから燃料タンクを取り外すとエンジンにゴミがたくさん付着している。防振ゴム(パッキン)を無くさないようにしよう。 固定ネジ3本を緩めクラッチを開く。クラッチシュー外側のライニング厚をチェック。片減りや極端な摩耗があれば部品交換。同様にドラム側もチェック。異常なし!
ギヤケースとクラッチドラムケースの各固定ネジを緩めメインシャフトから切り離す。シャフトにグリースがどれだけ残っているかチェックする。 マフラーを固定している2本のネジを緩め、ガスケットを引っ張らず、カッターナイフ等を隙間に差し込みガスケットを切り離した。
エンジンの排気ポートには、長年のカーボンが付着してピストンがはっきり見えない状態だった。こんなにカーボンって付着するんだと正直驚いた。 分解した部品を紛失しないように、各部位別に分け、付属していたネジ類もどこの物か分かるように分別して養生テープに明記したので組立時に困らない。

まとめ

酷使されているはずのメインシャフトは思ったほどガタは見られなかった。エンジン排気ポートのカーボンが思った以上に付着していたこと。マフラーのカーボンが詰まっているのか大きさの割に重かったのが気になった。

キャブレターの分解清掃も一つの方法だが、ダイヤフラム弁などのゴム製品の劣化が原因かもしれない。思い切って汎用品の新品キャブを取り付けることにした。続く

購入したキャブを取り付けてどうなるか楽しみだ。  

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薪割機油圧シリンダー取り付け

2022年06月03日 | DIYを楽しむ生活

新品の油圧シリンダーを取り付けてみました

油圧シリンダーからの作動油漏れは、ある一定時間稼働させればシール材の摩耗と劣化で起こることは避けられない。特にシリンダーヘッドのダストシールは外部と直接接していてシールに塵埃などが付着して傷みやすい。

今回は油圧シリンダーアッセンブリ一式を交換するが、しばらく使えばまた油漏れの症状が起こるであろう。その度にシリンダーアッセンブリを買って、古いシリンダーを捨て続けるというのもしっくりこない。

油圧シリンダー修理は、原則すべてのシールを交換するのが一般的だ。圧力が確保され油漏れのみであれば、シリンダーヘッド部のシール交換に留め置くことも選択肢の一つと考えても良いのではないか!

GS13PRO-ALL-01 部品 油圧シリンダーの取り付け手順
新品の部品GS13PRO#1 シリンダーアッセンブリ前期 品番GS13PRO-ALL-01を梱包材から出す。 取り外した時のジャッキーは作動油タンクの上に置いたまま、後方にシリンダーを移動して載せる。
固定ボルト(二面幅27㎜)4本を取り付け、ラチェットで締め付け固定すれば、支えのジャッキーを外せる。 コントロールバルブねじ切り部は、シールテープやシール材等の付着物が残っているかもしれないので清掃する。
金属配管に使うシールテープを巻とは反対方向に引っ張って巻く。この場合のネジは正ネジなので時計巻。 ネジ山の先端から巻くのではなく、ネジの1~2山を残して13㎜幅のシールテープを2周ほど巻くと丁度よい。
ヘルメチック配管用シール材「F-119」 50㎖1,518円とシールテープを合わせて使うと気密性が増す。 シールテープの上からヘルメチック配管用シール材「F-119」をブラシを使って塗る。
コントロールバルブをシリンダーのネジに合わせ、手で回せるところまで回す。レンチで回して締め付ける。 コントロールバルブとシリンダーの結合部ネジにシールテープ1~2山分出ているぐらいがいいらしい。
コントロールバルブのアダプタのネジ幅が10㎜なので、シールテープをカッターナイフで8㎜幅に切り巻いた。 ヘルメチック配管用シール材「F-119」を塗り、アダプタに油圧ホースを締め付けた後のシールテープの出。
シリンダーのアダプタの締め付けネジ幅が10㎜なので、シールテープをカッターナイフで8㎜幅に切り巻いた。 ヘルメチック配管用シール材「F-119」を塗り、アダプタに油圧ホースを締め付けた後のシールテープの出。
コントロールバルブのタンクへの戻りアダプタの油圧ホース取付バンドを新品に交換。 取り付けが済んだ油圧(高圧)ホースの状態。
ハイドロリックオイル(作動油)粘度ISO32 4ℓ 1,749円(税込)3缶をモノタロウから購入。 作動油の必要量は9ℓだが、8ℓ入れて一旦エンジンを起動して油圧ホース内に油を送り、油を足します。
再度エンジンを起動し、4~5回シリンダーを動かしエアー抜きを実施したらオイルキャップの油糧を確認する。 作動油が規定量入り、どこからも油漏れがなければ、押し出し板を取り付けてシリンダー交換の完了だ!

まとめ

新品の油圧シリンダーごと交換した方が簡単で労力が少ないことを実感した。これなら誰でも自分でシリンダーの油漏れ対策ができますね。シール交換失敗談編でもう一つの対策を提案している。

油漏れのたびにシリンダーを交換するのも考えものだ  

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薪割機油圧シール交換失敗談

2022年06月03日 | DIYを楽しむ生活

油圧シリンダーのシール交換にチャレンジしてみたが

過酷な使用環境で使われている建機では、油圧シリンダーヘッドからの油漏れなどシリンダーを分解し、シール類を交換修理して使うのがあたりまえのようだ。

建設機械の油圧シリンダーは過酷な使用に耐えられるように、ピストン構造、シール類も耐久性があるものが使われていて、メーカーから機種ごとに交換シールセットが用意されているのは嬉しい話だし、市販汎用シール部品でも対応できるようだ。

PH-GS13 PRO前期で使われているシリンダーを分解してみると、往復動用のピストンリング1本が SPGO型:NOK製かST型:阪上製か、すべて私の推測ですが、これらに類似するシール構造を使う簡易タイプの構造だった。

この往復動用ピストンリングが曲者で、外側がPTFE(フッ素樹脂)材のリング、内側にニトリルゴム製のリングの組み合わせだ。サイズの問題とPTFE(フッ素樹脂)材リングは伸縮性がなく装着には非常に難易度があり、素人には装着が難しい。

失敗から学んだ結論から、油圧シリンダーヘッドからの作動油のダダ洩れ問題だけならば、シリンダーヘッドのシール交換だけで問題は解決する。薪割機の破砕圧力が十分に維持されているならば、ピストンのシール類は触らないで、そのまま元のシリンダーに戻せばよかった。このピストンに合うピストンシール用パッキンウェアリング汎用品でサイズが完全に一致する製品が見つけられない。

判断を誤った油圧シリンダーの分解作業とシール交換
シリンダーヘッドには回転させて取り外すための二つの開閉穴(ピン径5㎜)があり、穴径80㎜の位置をマジックで控えを取る。 ヘッドの開閉穴にピン掛けて回すには、専用工具「ユニバーサルホルダー」TAKEGAWA(武川) 2,200円が必要で購入した。
製品のままのユニバーサルホルダーではヘッドの凸部が障害になって、ピン長さ5㎜が開閉穴に入れて回転できないので、先端部をサンダーで削って加工した。 ユニバーサルホルダーの柄は短くて回しずらいので、柄にパイプを被せ回すと簡単にヘッドが回った。
シリンダーヘッドから油が出るので、養生テープで仕切り壁を設け、油が廃油受けに落ちるように細工した。 シリンダーをさらに引き抜くと内部の油が大量に出てきて、シリンダーピストが現れた。
シリンダーヘッドには〇リングだけがあった。本来なら〇リングとバックアップリングがセットであるはずなのだが?
シャフトの先端からヘッド部を抜けそうだがロッド変形が考えらられるのでピストン側から抜く。
私の計測だが、前後にウェアリング(外径90㎜、幅8㎜、厚さ2.5㎜)、中央に往復動用ピストンリング(SPGO型)と思われるが? ヘッド部を抜くにはいったんピストンを取らないといけない。
ピストン側ナットを緩めるのには、ロッドシャフト先端を逆向きに押し出し板に取り付け固定する。ピストンを保護するために、刃に板を取り付けて仮台を設ける。 ピストンを固定するナットは抜け止め剤がしてあり硬い。ナットにレンチを取り付け、レンチの柄に鉄パイプを被せ回すことで簡単に外れた。
ピストン側からヘッドを抜き、内側をチェックする。手前がダストシールロッドパッキンと並び、二つの劣化と損傷が著しく、ウェアリングに変化は見られない。 シリンダー内部は、ヘッド部以外に錆等がなく綺麗なものだ。特別何もしなくてもよさそう。
ダストシールLBI型ロッドパッキンUSH型ウェアリングWR-W型〇リングISOシリーズシールサイズリスト ヘッド本体の溝、各シールパッキン類にシリコーングリース(ゴム製品を傷めないグリース)を塗り組み込む
ピストン装着の部品をノギスで計測し、ピストンシールリストを作り注文した。購入したウェアリングの厚みが元の物より薄くて使えない。 厚みが足りないので、元のウェアリングを使うことにした。SPGO型パッキンわずかだが合っていないようだ。
SPGO型パッキンを取り外さないでおけばよかった。
ピストンとロッドとのシールとしての〇リング装着だが、傷つけないために養生テープを巻いて装着した。 押し出し板を逆にし左右にボルト1本取り付け傾け、ロッドを固定して作業ができるようにした。
固定されたロッドを木材で浮かし、ダストシール・ロッドパッキンが装着されたヘッドをロッドに通すのは大変だ。 ピストンをロッドに入れ、ロッドのネジ山に「ねじロック」を数滴たらしボルトを締め付けた。

失敗から教訓をまとめた

ヘッドの油漏れと破砕圧力低下を分けて考える。ヘッドの作動油漏れならヘッドのシール交換だけにする。破砕圧力低下がみられるならばシリンダーアッセンブリを購入して取り付け修理する。ピストンに適合するSPGO型パッキンを見つけるのが難しいのでピストンに手を出さない方が良い。

作動油漏れだけならヘッドのシール交換だけにする  

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PH-GS13油圧シリンダーから油がダダ洩れ

2014年10月に購入したPLOWのPH-GS13 PRO(前期型)の油圧シリンダーヘッドから作動油#32が漏れ出した。そういえば購入してから8年になるが一度も作動油の交換をしていなかった。

油漏れをネットで調べてみると油圧シリンダーの油圧シールの劣化から起きるとあった。バックホウなど建設重機の油圧シリンダー分解・シール交換の情報はYou Tybeにたくさんあったが、エンジン式薪割機の事例は販売元の修理ブログ記事しか見つけられなかったのが困った。

修理ブログ記事は大いに参考になったが、交換シールセットが販売中止になったこと。さらに各シールの規格サイズが不明なのには困った。販売元に情報提供を依頼したがシリンダーのアッセンブリのみの提供しかできないとの返事。

ならば自分で分解して、各シールの規格サイズを調べ、市販汎用品から探して交換しようと挑戦したが失敗に終わった。悔しいがアッセンブリを購入して交換修理することになった顛末を三つのブログ記事にしてみた。

作動油の抜き取りと油圧シリンダーの取り外し
作動油タンク底のドレンボルトを緩め、オイルキャップを抜くと作動油がいきよいよく流れ出る。 作動油タンクには9リットル入っている。廃油受け容器がもっと大きければよかったが5リットルなので、途中ボルトで止めなければならなかった。
シリンダー後部の油圧(高圧)ホース口金から口金ボルト(二面幅27㎜)をレンチで取り外す。 コントロールバルブと油圧ポンプを繋ぐホースのバルブ側口金ボルト(二面幅27㎜)をレンチで取り外す。
コントロールバルブと油圧タンクを繋ぐホースのバルブ側口金ボルト(二面幅27㎜)をレンチで取り外す。 タンクに関係する油圧ホースの一方を取り外すとすべての廃油が出る。想像以上に油が汚れていた。
スライド押し出し板とシャフトを固定するボルト(二面幅13㎜)を外す。 スライド押し出し板、スライディングプレート(プラ製)、シャフト固定ボルト、止板ボルト左右一式。
コントロールバルブ上部突起にレンチを挟みレンチの柄に鉄パイプを差し込み回すと簡単に取り外せる。 コントロールバルブを手で回しながら油圧シリンダー取り付け口金から取り外す。
コントロールバルブは正ねじになっている。バルブ内部にも微量の廃油が残っているので、分解しないで作動させて廃油を取り出した。 シリンダーは重いので、下部にジャッキーをタンク上に置き、シリンダーを支えてからボルト(二面幅17㎜)を取り外さないといけない。
ジャッキーによってシリンダーが支えられて安定しているので、ボルトをすべて取り外しても安定している。 少々重いがシリンダーを持ち上げ、前に移動させて取り外し完了。

まとめ

今回の作業で油圧シリンダーの作動油交換手順が分かった。本来は2年に一度は交換するのが機械にやさしい使い方らしいが、8年間も作動油交換をしなかったのはまずかった。これからはシールのためにもちゃんと交換しよう。

汎用品を使ってのシール交換チャレンジの顛末はシール交換失敗談に引き継ぐ。あれやこれやと計測したり、シール部品を注文したり、復元の手間暇を考えたら新品のシリンダーを交換した方が実に簡単でリスクが少ないと実感した。これって何とかならないの?

これだけ薪割機が普及しているのに情報が少ないのは残念!  

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オニグルミの樹木治療をやる

2022年03月31日 | DIYを楽しむ生活

樹木医のまね事ですがオニグルミの外科治療

庭のシンボルツリー、オニグルミはキクイムシ幼虫で傷んでいる。伐採してしまえばいいのだが、胸高直径40センチ、樹高10メートルを超えると存在感がありすぎて伐採するにはもったいない気がする。

樹木医か造園屋さんに依頼して治療するという方法もあるが、処理費用が気がかりなので、自分でやることにした。なんとかキクイムシの食害に耐えているが、かなりの重症だ。今回治療しても最終的に伐採ということになるかもしれない。

まずはネットで空洞処理を検索して情報収集すると、空洞が大きい場合、発泡ウレタンを充填する方法があったが、ウレタンは紫外線に弱く、雨水が隙間に侵入して腐るとある。

雨水が侵入しそうな箇所と外気に接する表面に変成シリコン膜を塗布することで、少しの効果を期待することにした。これでも倒木の危険性が増したら伐採ですね。

樹木空洞部を清掃消毒後に発泡ウレタンの充填と後処理
斜面途中、根元から4メートルの足場板の上に立つと結構高く恐怖を感じる。安全第一で転落に注意しながら作業しないとと気持ちが引き締まる。 高所作業ではヘルメットを被り、安全帯、足元は地下足袋が必修だ。狭い足場板の上ではチェンソーをしっかり握りキックバックに注意しながら削る。
常に上から下へと縦方向にチェンソーの刃を送りながら1~3センチ削り出して、キクイムシを探していく。 大小5匹のキクイムシが隠れていて、すべてを見つけ駆除するのは困難だ。薬剤で殺すか窒息させるかだ。
効果のほどはわからないが、削った表面に向けてオルトラン水和剤、スミチオン乳剤500倍を噴霧する。 キクイムシが開けた穴やチェンソーの刃で削れなかった隅々まで薬剤を噴霧した。
オルトラン水和剤、スミチオン乳剤500倍を塗布した上に殺菌剤トップジンMペーストを塗る。 チェンソーの刃で細く削った表面にトップジンMペーストを刷毛で塗るのは難しい。
根元から上端まで幹が3~8センチの幅で口が開いている。養生シートで開口部を閉じ、発泡スチロール板40㎜厚を溝幅に合わせながらカッターで切り取り、隙間を塞いでいき養生テープで仮止めした。 発泡ウレタンは硬化しながら2倍ほど発泡して膨らむとある。開口部を塞いでいる発泡スチロール板に発泡圧力が掛かるのでしっかり固定しなければならない。木材の添え木と一緒にビニールテープで巻き固定した。
空洞内に発泡ウレタンを均一に隅々までいきわたらせて充填するには、70~80センチ間隔に注入口を設けウレタンを充填しなければならない。 発泡ウレタンは密閉空間では発砲しないと注意書きがあった。発泡空気の逃げ道が必要なのだ。注入口から発泡ウレタンが噴出してくる。
木材の添え木、発泡スチロール板、養生シートを取り除くと注入口から噴き出した発泡ウレタンだけが残る。 隙間や注入口からはみ出た発泡ウレタンをカッターナイフで切り取り、表面を整える。
外気に接触するウレタン表面に塗装を推奨している。塗装被膜よりは強そうな変成シリコンを充填しながら平へらで被膜を作ることにした。 ウレタンは紫外線に弱く、雨水で変質する。変成シリコンを充填塗布したことで7~8年は持ってほしいものだ。BD発泡ウレタン7缶変成シリコン2本使用した。

まとめ

樹木の空洞穴埋めといっても、空洞の位置や状態によって対処法も違ってくるのだろう。このオニグルミもうまく穴埋めができたとしても、年月の経過に伴う樹木の状態が改善されればいいのだが。最悪、伐採ということになるかもしれない。

なんとか元気に生き続けてほしいと願うばかりです。

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