コンクリートブロック積み基礎工事編
小さな物置といえど地面の上に構造物を建築するとなれば、構造物の重量を下支えできる強度と上物をしっかり固定して、地震の揺れ・風圧の荷重に耐える強さが求められる。
人が住む建築物の基礎は、コンクリート布基礎及びべた基礎が一般的であるが、小さな物置のような簡易工作物はコンクリートブロック積み基礎でも十分な強度が得られるでしょう。
物置といえども建築基準法でいう建築確認申請が必要な場合がある。ホームセンターで販売しているミニログハウスでも建築する地域・規模によって法の適用対象になることがある。
我が家は都市計画法上でいう無指定地域にあり、建築基準法の縛りも問題ない。
一般的な市街地での工作物の建築においては法律等に注意が必要だ。ただ、防火・準防火地域以外であって、 同一敷地内に増築する規模が10㎡以下であれば、建築確認申請は省略しても良いことになっている。
基礎工事の手順に入るが、物置を建てる位置に地縄を張って基礎の位置を決める。
基礎を造るための基準となる心だし、高さ決めの作業を 「水盛り遣り方」という。
木杭(水杭)と胴縁貫板(水貫)を使って作るのだが、打った木杭に水平な基準高を取るのに簡便な方法として、透明なビニールパイプに水を入れ、一方を杭に固定して他方を移動しながら高さを取ることを「水盛り」という。プロは測量器械の「レベル」を使う。
芯だし作業は「遣り方」を作り、地縄に沿って水貫に釘を打ち概略の水糸を張る。
一辺を起点に長さと直角を取るのだが、ピタゴラスの定理(三平方の定理)にしたがって糸調整を行いながら芯だしを終えて、実際の作業に入っていく。
規模が大きなプロの世界では、測量器械の「トランシット」と「レベル」か「レーザーレベル」を使って芯だしを行なうが、物置程度ならば器械を使わずに行なえる。
基礎工事のポイントは、 水平な面をつくることと直角な芯をだすこと。この二つを確実に実施するためには「水盛り遣り方」を掛けるのが基本。また、アンカーボルトの設置を忘れないこと。
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