チェンソー刃研ぎ用治具を自作すると楽だ
わたしは薪屋さんに見えるらしい。?
大量の丸太の山、沢山の薪棚の列・・・・・薪を売ってくれますかと尋ねて来ることも。実は毎日腰が痛いのに、チェンソーのエンジンを唸らせて玉切り作業が続いているんです。
チェンソーは刃が命だ! 刃が研げれば一人前だといわれている! |
と言いたいが、切れないチェーンほど頭にくるものはない。
腰は疲れるし、エンジンに負荷が掛かるだけだ。
チェンソーの刃を研ぐための色々なガイド用品が市販されているが、「 一長一短 」 だと私は考えている。価格と使い勝手、自分でチャレンジして判断するしかないだろう。
思考錯誤の結果、自分のチェンソーに合った研ぎ台『 治具 』 を自作し、小まめに4ミリの丸棒ヤスリで研いでいる。『 丸棒ヤスリ 』はチェーン規格によってヤスリ直径が違う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/2d/3da5690bdedd28a61da0b9dabf9cd7a1.jpg)
治具(ジグ)とは、部品を位置決めし、固定して作業が行える構造をもつ作業工具といわれている。木工の世界では、この『 治具 』 がなければ工作が想いに任せない代物だ。
わたしが所有しているチェンソーは、25AP ばかりだ。目立て角度30度、ヤスリの下げ角度10度になっている。この条件に合うような治具(ジグ)を作ることになる。
- チェンソーを水平に置いた状態で、横に2×4材を用意する。
- チェーンを外し、ガイドバー上部の型を2×4材に書き取る。
- チェーンを装着し、ガイドバー下部の型を2×4材に書き取る。
- 2×4材二枚の上部をジグソーで切り取り、紙ヤスリ等で研磨する。
- 8ミリの薄板をガイドバー下部の型に合わせてジグソーで切り取る。
- 8ミリの薄板を二枚の2×4材で挟みビスで固定する。
- 二枚の板の間にガイドバーを入れ、チェーンの刃の位置を書き取る。
- 鉛筆で板に直角に線を引き、三角定規の30度の線を入れていく。
- マジックで交差する30度の線をなぞり書きする。
チェンソーのガイドバーをセットし、ガイドバーと治具上端が接することだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/bf/575d8dd6237a0dd0b90f8af8d053a151.jpg)
チェーンを指でつまみ回るように、ガイドバー下部薄板の位置が大切だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/69/a4ae38bc70e290b752d674b62df3e9c0.jpg)
この2×4材の厚みとチェーンの高さが、ヤスリの下げ角度10度にピッタリだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/6b/56c1afe2b6dce986d55ce60e7001c2d0.jpg)
ソーチェーン刃研ぎ治具を使った研ぎ作業の実際
この治具がないとチェンソー作業もままならないほど、必要なアイテムになっている。
- チェーンの端にマジックで開始位置を示すしるしをつける。
- チェーンの刃に丸棒ヤスリを押し付ける。
- 丸棒ヤスリが治具の端に触れるギリギリのところから。
- 前へ2~3回押し出して研ぐ。
- 丸棒ヤスリを往復させてはならない。
- 刃が傷んでる処まで、丸棒ヤスリで研ぎ落とす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c2/f0d8e9dbb1b7da6dee938e40c2e1fe6e.jpg)
刃ばかり研いでも切れないことがある。刃と刃の間にある三角に飛び出したデプスの高さが適正に調整されていないとまったく切れない。
チェーンの刃に傾きがあるので研ぎ続けていくと、刃の高さが徐々に低くなっていく。刃とデプスの高さの差が少なくなり、木への食い込みが弱くなって切れなくなる。 |
デプスゲージを刃の上に被せて、デプス量をチェックし、出ているようだったら平ヤスリで擦る。刃とデプスの高さの差は0.65mmとされていることが多い。
デプス量が少ないと切れない。デプス量を低くし過ぎると刃の引っかかりが強すぎて、振動が激しくなったり、回りが悪くなったりする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/f9/9fcd1ca1cc6845cd0cfd164e1e138730.jpg)
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