横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

黄色い花たち

2007-02-28 09:07:21 | 近所

マンサク(マンサク科)
黄色と紅色。
まず咲いたマンサクに続いて春の黄色い花たちが・・
これから取り上げることが増えて行くことだろう。


サンシュユ(ミズキ科) ハルコガネバナ


この木は早くも満開になっていたが、
ほかのところでも蕾がほころび始めている。


こういう花の付き方を散形花序というそうだが、
ひとつひとつの花の花弁とオシベは4個ずつある。


ダンコウバイ(クスノキ科)
この花も春の山で、まず咲くほうらしい。
先日の弘法山で、枝にくっつくように咲いていた。
近所にもある仲間のアブラチャンはまだ咲いていない。

菜の花とコーカサスシープドッグ

2007-02-27 09:39:24 | 近所

河津桜
昨日は2ヶ所で菜の花畑を見た。


この河津桜の向こうの菜の花は近所の蕎麦畑の場所に咲いている。


季節が変わるとそばの白い花でいっぱいになる。


いつも行く瀬谷市民の森から道路をはさんだ向こう側には
矢指市民の森があって、その谷あいにコスモス畑が広がる。


ここは季節が変わるとポピーやコスモスが市民を楽しませる。


2ヶ所の菜の花を見る途中で、大きな犬に出会った。
ロシアのコーカサスシープドッグという牧羊・護衛犬だという。
あとで調べてみると日本には数頭しかいないそうだ。
2歳で体重は75kgあり、シェパードが小さく見えるほどだ。
はずみでぶつかっただけでも相手が怪我をしかねないので、
公園やドッグランでなく人や犬の少ないところで運動させるという。


牧羊犬といっても羊をコントロールするのでなく、
熊や狼が羊を狙ってきたときに戦う役目だそうだ。
だから、普段はこのようにじっと座っている。

道端で

2007-02-26 08:51:20 | 近所

ヒメオドリコソウ(シソ科)
このごろ道端などでヒメオドリコソウのピンクが目立つようになってきた。
タネツケバナやナズナとまじっていることも多い。


オドリコソウは日本古来の花だが、
ヒメオドリコソウはヨーロッパ原産で明治ごろに帰化したらしい。


オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)
やはり道端で目立つようになったオオイヌノフグリも同じ帰化植物で、
そのせいか古来からあるイヌノフグリを見ることが少なくなった。


タンポポ(キク科)
これは帰化して勢力甚大な西洋タンポポではないが、
カントウタンポポかトウカイタンポポかよく知らない。


いたち川と兼好法師

2007-02-25 08:01:25 | あれこれ

ここは横浜市栄区を流れる「いたち川」、自然が豊かなところだ。
川辺の遊歩道で、こんな説明プレートを見た。


いかにわが たちにしひより ちりのきて
かぜだにねやを はらわざるらん

句の頭に、いたちかは を読み込んだ歌の作者は兼好法師。
兼好法師といえば、私が子供の頃に遊んだ京都双が丘で徒然草を書いた人。
横浜にゆかりがあったとは気づかなかった。


ゴモジュ(スイカズラ科)
兼好法師は吉田兼好とも呼ぶが、本名は卜部兼好で1283年ごろに生まれた。
平野神社や吉田神社の神職を勤める家柄で、
兼好も宮仕えをしたのち30歳ごろに遁世し比叡山にいたが、
歌人として都に戻り1330年ごろに徒然草を著したらしい。


兄の民部大輔兼雄が称名寺(金沢区)の僧をしていた関係か、
兼好は20代のころから何度か関東に下向していて
金沢を「ふるさと」と呼ぶほどだったそうだ。


ハナニラ(ユリ科)
徒然草184段(末尾を参照)の話は、松下禅尼が
隠居所の障子張替えに関して息子時頼に倹約の大切さを教えたというものだ。
この隠居所がのちに光明寺となって、いたち川のそばに今もある。

この話を書いたことは、金沢あたりへの兼好の思い入れの表れかもしれない。


トサミズキ(マンサク科)
むかし住んだ京都といま住む横浜は兼好法師によっても繋がっていたのだ。

徒然草 184段
相模守時頼の母は、松下禅尼とぞ申しける。
守を入れ申さるる事ありけるに、すすけたる明り障子の破ればかりを、
禅尼手づから、小刀して切り回しつつ張られければ、
兄の城介義景、その日のけいめいして候ひけるが、
「給はりて、なにがし男に張らせ候はん。さやうの事に心得たる者に候」と申されければ、
「その男、尼が細工によもまさり侍らじ」とて、なほ一間づつ張られけるを、
義景、「皆を張りかへ候はんは、はるかにたやすく候ふべし、
まだらに候ふも見苦しくや」と重ねて申されければ、
「尼も、後はさはさはと張りかへんと思へども、今日ばかりは、わざとかくてあるべきなり。
物は破れたる所ばかりを修理して用ゐる事ぞと、若き人に見習はせて、心つけんためなり」
と申されける。
いとありがたかりけり。

現代語訳(蛇足)
相模守時頼の母は、松下禅尼という人であった。
あるとき、相模守を招き入れられたことがある。すすけた明り障子の破れたところだけを、
禅尼はみずから小刀であちこち切って張っておられたので、
その日の接待の手配をしてそばに控えていた兄の城介義景が、
「それをお預かりして、なにがしという男に張らせましよう。そのような仕事にたけた者です」と話されると、
禅尼は「その男は、この尼よりもまさか上手ではないでしょう」と言って、なおも一こまずつお張りになるので、
義景は「全体を張り替えられたほうがはるかに簡単でしょうに。
(ところどころを修理して)まだらになるのも見苦しくはありませんか」と重ねて話されると、
「尼も、いずれはさっぱりと全部張り替えようと思っていますが、今日だけは、わざとこうしておくべきなのです。
物は傷んだ所だけを修理して用いるべきだと、若い人に見習わせて、注意を促すためです」
と禅尼は話されるのであった。
大変まれな感動的な話である。

辛夷咲く~ ♪

2007-02-24 08:28:34 | 近所

コブシ(モクレン科)
昨今またまた、もう咲いたの? という写真だ。


花芽のコートを何枚か脱いで白い花が姿を現す。


しばらくすると一面に咲き誇ることだろう。
その向こうには、今を盛りの梅の花が。
ここでもメジロの人気を集めていた。



弘法山を歩く

2007-02-23 08:39:21 | 近所

小田急線の秦野駅から市街地を抜けて急坂を登ると浅間山。
さらに進むと権現山、弘法山、吾妻山から鶴巻温泉に至る。
一番高い権現山が244mで、登山というより全長7kmぐらいの気軽なハイキング。
途中にはメンヨウの里や、展望台、大師堂など楽しめるところも多い。


コースのあちこちで梅や椿などいまどきの花が見られる。
権現山の頂上あたりに桜が無数にあり、花の時期には見事なものだろう。


「弘法の乳の水」井戸の傍に咲くヒイラギナンテン。
この水をひそかに飲むと母乳の出がよくなるという言い伝えがあったらしい。


ところどころ山道のそばに小さな紅いものを見かける。


ウグイスカグラ(スイカズラ科)
ハイキングをしていて、この花を見るのは初めてのことだ。
最近この時期に山道を歩くことがなかったということだろう。



三椏と沈丁花

2007-02-22 08:39:59 | 近所

ミツマタ(ジンチョウゲ科)
近くの日枝神社の社殿裏側にミツマタが咲くのに初めて気づいた。
ミツマタというと大和の常泉寺が有名でこれから賑わうだろうが、
街のあちらこちらでも見かけるようになった。


ミツマタは葉が伸びる前に咲くけれど、
仲間のジンチョウゲは常緑で香りも強い。
こちらもポツポツと咲き始めた。


ジンチョウゲ(ジンチョウゲ科)

アカハラとツグミ

2007-02-21 08:26:22 | 近所

川の縁の草の上を何かが動いている。


近づいてみるとアカハラのようだ。


アカハラは大きな縄張りを持っているが、
生活は低いところが中心で巣もそういうところにあるという。


別の原っぱでは、
ひょこひょこ歩いている鳥と向かい合ってしまった。


アカハラやシロハラと同じ仲間のツグミだ。
ツグミも木の上ばかりでなく、地上で食べ物を探しているのをよく見かける。


クリスマスローズ

2007-02-20 08:35:58 | 近所

我が家のクリスマスローズが咲き出した。
よく茂った葉の中に隠れるようにしていたので、
葉を整理して明るみに出てもらった。

クリスマスローズと書いたが今ごろ咲くのは、レンテンローズというそうだ。


ヘレボラス(キンポウゲ科) レンテンローズ
ここからは泉の森に植えられていたもの。
クリスマスのころに咲くヘレボラス・ニガーがクリスマスローズ。
イースターの前のレントの期間ごろに咲くのはレンテンローズ。
一般的には、ひっくるめてクリスマスローズで親しまれている。


品種名もいろいろあるようだが、詳しくは知らない。


色や形もさまざま。

我が家のように地面すれすれに咲くのでなく、
木立性で背の高いものもある。




鎌倉で見た花

2007-02-18 07:33:22 | 近所

鎌倉駅から瑞泉寺まで歩く途中のお寺や神社で花が楽しめる。
駅のすぐ近くの大巧寺は小さいお寺だが、いろんな花木が植えられている。
中でも、この椿がきれいだった。


鶴岡八幡宮の入り口にある神苑では冬牡丹たち。
暖かさのせいか開ききったものが多い中、このぐらいの感じも良い。


八幡宮の脇から住宅街を抜けていくと、急な階段の上に荏柄天神社がある。
天神さまらしく紅白の梅が咲いていたが、社殿にも梅の模様が見られる。


そのすぐ傍の鎌倉宮(大塔宮)では
鳥居前に植えられた2本の河津桜が満開だった。


きのうの新聞によれば、
本家の伊豆河津町では例年より1週間早く開花し四分咲きだそうだ。
長く咲くので3月上旬ごろまで当分楽しめるという。


ところ変わって、これは大和市泉の森にある河津桜だ。
このように咲いているのは数えるほどで、大部分は蕾ふくらむの状態。
やはり海に遠いところは開花が遅れるということだろうか。


瑞泉寺の黄梅

2007-02-17 08:40:14 | 近所

風のの強い日に鎌倉の瑞泉寺まで行ってみた。
境内には花が多く、平日でも訪れる人が多い。
今の時期は白梅、紅梅、冬桜に水仙や福寿草なども楽しめる。


白梅の向こうに黄色い花が見える。
大変珍しい黄梅だ。


この黄梅は江戸時代からの老木らしく、鎌倉市指定天然記念物になっている。


オウバイと読んでも、先日見たモクセイ科のオウバイとは異なって、
こちらはバラ科の梅の仲間で、黄色い梅なのだ。
薄黄色の花弁は小さく、長いオシベの黄色が目立つ。



ギンヨウアカシア

2007-02-16 09:46:38 | 近所

ギンヨウアカシア(マメ科)
昨年初めてまじまじと見た花だが、
今年咲き出して気づいてみると近所でもあちこちで植えられている。


フランスなど欧米でミモザといえばフサアカシアのほうらしいが、
日本ではギンヨウアカシアもミモザとして通用している。
英名でも golden mimosa というらしいので良いのだろう。


ギンヨウアカシアの葉は20対程度の小葉からなり、らせん状につくのが特徴だ。。


ツーショット 

2007-02-15 17:22:19 | 近所

泉の森のあたりでは、しばしばコサギをときどきアオサギを見る。
このツーショットは初めて見た。
争うこともないが、近づくわけでもない。


奥にいるコサギより大きいし、くちばしが黄色い。
手前のは多分チュウサギだろう。
と思ったがダイサギかもしれない。


チュウサギにしてもダイサギにしても、見たのは初めてだ。


このサイト にチュウサギとダイサギの口角による区別が書かれている。

ダイサギの口角は目の後ろまでという特徴に合っているようにも思われる。
しかし微妙なものだ。
ほかにチュウダイサギというのもいるらしいので難しいものだ。


こちらはお馴染みのコサギ。


サギたちのいる池の岸には、ハクセキレイたちがヒョコヒョコと歩いている。
前にいるのと後ろのとで羽の色合いが少し違っている。


単純にツガイではないかと思っていたが、
ハクセキレイの雄と雌はほとんど同じ羽らしい。


するとこれは幼鳥で親子連れだったのかもしれない。

追記:最初 セグロセキレイとして記事を書いていましたが、
   あまもりさんのご指摘でハクセキレイと分かり訂正しました。
   ありがとうございました。
再度追記:チュウサギと思い込んでいましたが紅さんのコメントを見て
   再確認したらダイサギではないかとも思えました。
   はっきりとは断定できません。
   今回は(も?)知識不足を露呈しました。
   ご迷惑をかけてお詫びします。   

こんなところに花が

2007-02-14 21:53:07 | 近所

今日の雨で露を含んだ、この花の名前がずっと気になっていた。


玄関下の縁石の隙間に、いつの間にか咲き始めていた。
直径5ミリぐらいの花はアブラナ科の仲間のような気がしたが、
タネツケバナではなさそうだ。


これは我が家で最近咲いているスイートアリッサム。
似ていると思ったが、比べてみると葉などが少し違った。


フチンシア(アブラナ科)
きょう妻がふっと思い出した。
昨年フチンシアという花を持っていたが、夏の間に消えてしまったという。
「アルプスのお花畑」という愛称があるぐらいで高温に弱いらしい。
それがいつの間にか狭い隙間に種を飛ばして、生命をつないでいたのだ。
たくましいものだ。